GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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台風10号すごいね


43話 ユーおばさん

「翡翠宮周辺制圧完了!」

そう言うと降下猟兵は翡翠宮へと向かっていく

 

そして翡翠宮の扉を開け

「要人発見!」

 

「よし!彼らを連れて帝都を脱出するぞ!」

 

撤収準備をしようとしていたところボーゼスが指揮官に

話しかけてきた

「お待ちください!帝都の外までの道の確保は出来ているのですか?!」

 

ボーゼスが言うには、薔薇騎士団はイタリカへと向かいたいので

一緒に連れて行って欲しいというのだ

 

しかし上空に待機しているユンカースにはとてもじゃないが

薔薇騎士団を全員乗せられない

 

「仕方ない、少し面倒だが貴方達は馬でイタリカへと向かってくれないか?」

 

「わかった、かたじけない」

 

ボーゼスは指揮官に一礼すると、馬へとまたがり青髪の女騎士

ヴィフィータにこう告げた

 

「ヴィフィータ後はよろしくね。私は殿下をお迎えにあがるの。ハミルトンと共に救い出さねば」

そう言うと南宮へと駆けてゆく

「おい!待てよ馬鹿野郎!!」

 

ヴィフィータも後を追う

 

「必ず戻る!それまでここで待っててくれ!」

 

「ハァッ!?」

 

「行っちまいやがった・・・」

 

ボーゼスは南宮へと来たが、帝国兵に止められ

挙句殺されそうになったためヴィフィータの馬に跨り

ドイツ軍の所へと逃げる事となった

 

ドイツ軍ーー

 

「使節団搭乗機離陸完了!」

 

「後は我々が最後です」

 

「大佐はまだお待ちになるつもりか?!」

 

「もう少し待て」

 

降下猟兵の大佐は双眼鏡を覗きながら門を眺めていた、すると

 

「敵騎兵多数接近を確認!」

 

「ちっ!小隊射撃用意!一番手前のヤツには撃つな!」

 

「操縦士!いつでも飛べる用意をしろ!」

「機関銃を持ってこい!」

 

ボーゼスを追っている帝国兵は徐々に数を減らす

 

が、そんな時ヴィフィータの馬が転び2人は落馬

しかしそれを降下猟兵が受け止める

 

「よし!確保!早く飛行機に飛び乗れ!」

 

「急げ急げ!乗り込め!」

 

徐々に動き出す機体に降下猟兵達は乗り込んでゆく

そして最後にボーゼスとヴィフィータも押し込まれるような感じで

乗り込んだ、

 

「騎兵に追いつかれるぞ!」

 

指揮官は窓から迫り来る騎兵を見る、するとドアを開け

「機関銃をよこせ!」

 

「大佐!何をするんです!危険です!」

 

「いいから俺の体を抑えてろ!」

隊員達は指揮官の体をしっかり掴んだ

 

そして

「くたばれ!蛮族共!」

 

MG34を騎兵達へとぶっぱなした

もう少しで飛行機に追いつきそうな所でバタバタ倒れる騎兵達

 

間一髪のところで飛行機は飛び立った

 

「ピニャ殿下!!お願いだ!ピニャ殿下を助けてくれ!」

 

「残念だが我々だけにはどうすることも出来ん・・・」

 

「そんなぁ・・・殿下ぁ・・・」

 

「しかしなこの事でかなり事は進展するはずだ、ピニャ殿下を救出することができるかもしれない、希望を持て!」

 

そうボーゼスを激励した

 

 


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