GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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fallout3二次創作や創作国家異世界転移物を書いてみたい


41話 破滅

 

その頃翡翠宮ーー

帝国兵との戦闘の片付けをしていた

この戦いで死者こそ出なかったものの薔薇騎士団の消耗は激しかった

 

「さすがの俺達にも疲れが見え始めたようだな」

 

1人の女騎士がテントから外を見る

「井戸はあるが食料は元々あまり用意されて無かった

あと何日もつやら」

 

「これからどうする?」

 

女騎士はボーゼスに質問する

「ドイツ側の許可が得られれば皆を連れて強行突破するつもりよ」

「方位を抜けてどこへ向かう?」

「イタリカよ」

「なるほどイタリカには薔薇騎士団の勢力が半分以上残っている

合流すれば立て直しもできるというわけか」

 

「しかし気になるのは皇城におられるピニャ殿下よ、帝都から脱出する時はピニャ殿下も一緒でなければ」

 

「けど皇城へと忍び込むとなれば厄介だぞ、そもそも殿下が今どこにいるのかわかっているのか?」

 

「それは今ハミルトンが調べている」

 

『敵襲ーーー!!!敵襲ーーー!!!』

 

「敵が来たぞ!行くぞボーゼス!!」

 

この様子を翡翠宮からドイツの使節団は見ていた

するとヨードル達に駐留していた兵が連絡してきた

「只今、この事をアルヌス経由で本国へと報告したところ

状況次第で講和取りやめになるかもしれないとの報告がありました!」

 

「なんと!」

 

「敵が皇帝の指揮下にない反乱軍などであれば講和の余地はありますが

皇帝直々が指揮しているのであれば状況は絶望的ですね」

 

「そうか・・・」

 

するとまた別の通信兵が走ってきた

 

「ヨーゼンベルグ大臣!!これを!」

と言うと通信兵は紙をヨーゼンベルグへと渡した

「なんだと!!わかった・・・・」

「我々を救出する為に空挺部隊が出動したようです」

ヨーゼンベルグは周りにいたドイツ軍関係者を集めた

 

「みんなよく聞いて欲しい、大ドイツ帝国政府は帝国との講和を取りやめにすると連絡があった」

 

「!!」

「・・・よしっ」

「待ってたよ・・・・」

 

等と声が上がった

 

翡翠宮のすぐ目の前では帝国兵と薔薇騎士団が闘っていた

するとその時

「こちら大ドイツ帝国政府より、帝国に向けて報告することがある

我々帝国政府は帝国との講和を取りやめにするとの連絡があった

従って薔薇騎士団は今をもって翡翠宮防衛の任を解く!」

 

「なんだって!」

 

「敵は丸腰となった!今こそ突撃の時!」

 

「反乱分子の薔薇騎士団もついでに潰してしまえ!」

「!?!!」

 

「クソォ!結局戦うしかないのか!」

 

「隊長!」

「わかってる!全隊員薔薇騎士団を援護せよ!当ててはならんぞ」

 

ドイツ軍側から銃弾や手榴弾が投げ込まれていき

次々と帝国兵はなぎ倒されてゆく

 

翡翠宮で戦闘が起こっているとき

帝国へと降下猟兵を満載にした飛行機が3機向かっていた

 




しめじ腹立つ

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