GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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文才もないのに・・・・


39話 翡翠宮

 

「ただ、半径2リーグとなりますと翡翠宮も入ってしまいます」

 

「そこにいるピニャ殿下の騎士団に助けを求められると少々厄介では・・」

そう言うと政治将校は悪い顔でこう言い放った

 

「たとえ第三皇女であろうと特別法に従わなければ反乱とみなされます、安心してお行きなさい」

 

そう言うと掃除夫達は翡翠宮へと向かった

 

一方シェリーは・・・

帝都のとある宿で翡翠宮の下人から貰った乾パンを食べていた

そこで話しながら、カーゼル公爵と共に翡翠宮へと亡命しようということになった、

 

そうこうしている内に掃除夫達の活動が活発になり、終いには

臣民の家のちゃぶ台をひっくり返すまでしていた

 

翡翠宮〜

「申し上げます!現在帝都で騒ぎを起こしているのは掃除夫だと確認されました!」

「逃亡者を追い立てている模様でここも包囲網に含まれてるとの事です」

 

連絡兵が女騎士団のボーゼス達に伝えられ、翡翠宮中のドイツ関係者たちにも伝わった

 

「隊長大丈夫なんでしょうか、・・・」

「・・・バカは何をしでかすか分からんからなぁ・・・」

 

 

その後

 

「連絡です!カーゼル公爵とシェリーという者が我が国へと

亡命したいとのことです!」

 

ということがヨードル達に伝えられた

「大臣!どうします?!」

「どうするも何も、一応国に連絡はとってみるが・・・」

そう言うと通信室へと向かっていった

 

「・・・シェリー・・・ああ、あのテュエリ家の女の子か」

ヨードルは小声で呟いた

 

 

翡翠宮警護部隊ーー

 

「あの女の子ドイツ側へと亡命したいそうですね・・・」

 

「だからと言って我々がなんとかできるような身分ではなかろう」

 

「!前方に不審人物発見!」

見張りの兵が遠くからやってくる政治将校を見つける

 

その政治将校はシェリーの腕を強くつかむ

「貴様!子供に何をする!」

 

「なんだ貴様ら!我らに立て付けば反乱分子とみなすぞ!」

「来い!」

そう言うとシェリーの腕を引っ張って連行しようとした

その時

「待て待て待てぇぇーい!!」

入口から勢いよくヨードルが出てきたのだ

さっきこの事を連絡したら、((講和派で有益な人物を優先的に保護するべし、その他はそちらの判断に委ねる)と返ってきた

 

「おやこれはドイツの外交官がどうなされた?この者は帝都臣民ですい かなる理由で解放を求めるのです?」

 

(あっ・・・考えてねぇ)

 

「そっそれはぁー彼女が幼いからだ!子供に何の罪があるってんだ!」

 

「ふんっそんな無茶な理由通るわけが・・・」

政治将校が反論している時

「ほらっお嬢ちゃん使節からの許しが出たよ」

帝都側の翡翠宮防衛隊の老騎士がシェリーの背中を押す

「ドイツに行きなっ!」




うまくいかん日々

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