GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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4話 テュカと炎龍とコダ村と、

第三偵察部隊紹介

ディートリッヒ・アンダース中尉 隊長

バルド・アコロース伍長

アウグスト・アーレンス軍曹

カスパル・ナインハルト伍長

ウェールター・フロム曹長

という感じである、

原作でいう上から伊丹、倉田、黒川、栗林、桑原である、

「これが新しい車両かい?」

ディートリッヒのいう車両はキューベルワーゲンであった、この戦争が始まり、生産された大半は特地に使用されることとなった、しかし史実ならKdF工場のすべてがキューベルワーゲンの生産になるのだが、特地で今のところ広範囲で使う予定はないので、5分の2ぐらいで生産されており、残りのレーンは乗用車のフォルクスワーゲンが生産された、ちなみにキューベルワーゲンのキューベルはドイツ語でバケツという意味らしい、乗用車タイプのKdFワーゲンはドイツ労働戦線の組合員となり、毎週そこへ5マルク収め証書をもらい、スタンプカードに貼り付け、990マルク分貯まればKdFワーゲンが手渡されるという、シールシステムが某パン屋の春祭り的な感じなのである。ドイツ国内では無事にワーゲンが生産されているところでも、歴史が変わっているのである。

「さて、みんな乗ったか!」

こうして第三偵察部隊は出発したのである、

「空が青いねぇ」

アンダース、アコロース、フロム達三人を乗せたキューベルワーゲンの後を続くアーレンスと2人の兵士を乗せたsd.kfz.222とナインハルトともうひとりの兵士を乗せたSd.Kfz. 251が後に続く、途中で目的の村を見つけた、コダ村というらしい、最初は皆警戒していたのだがベルリン襲撃の際に引っ捕らえた捕虜を使い翻訳本を作った、あまり翻訳には苦労しなかったらしい。

「もうすぐしたら森があるらしいから、そこで一旦野営しましょう」

フロム曹長が言う

「そだな、このまま森に入っても夜になるだけだし・・・・あ?」

前方にものすごい煙が上がっていた、そこは目的の森だった、

「あらあらあら、派手に燃えとるわなぁ」

「山火事でしょうか?」

そこでバルド伍長が気づく、「中尉!あそこを!」

「アッ!!!」

炎龍である、

「おおーすげー燃えてる」

「これ、1回炎龍がどこか行ってから様子見てみます?」

「そうだな、そうするか。」

「ていうかなんで、炎龍だなんてわかるんだ?」

「あー昔見た物語で似たような炎龍のイラストを見たんですよ」

数十分後・・・・・

燃え跡に行ってみると村のような跡があった、そこら辺には・・・

「中尉、あれって・・・」

「言うな、」

言わずもがな焼死体であった

そこへナインハルト伍長が来て

「この集落には建物が三十二件確認できた遺体は二十六体、こりゃいくら何でも少なすぎます、大半は建物の下敷きになったと思います。」

「一軒に三人として最低百人か、それが全滅?それはひどいな報告しなくては・・」

「門の時にいたドラゴンは腹部を12.7ミリの徹甲弾で貫けました」

「うちの部隊の装甲車じゃ無理だな、まいったなぁー」

なんてことを言い近くの井戸に転がってたバケツを放り込んだ

コーン

「なんかあるな」

のぞき込んだ、そこにいたのは・・・

「耳長い!これってエルフとかいうやつだよな?!」

「とりあえず出してやれ!」

ディートリッヒが縄を自分にくくりつけて、救出した、

とりあえず服を脱がせ隊員の着替えを着せ、積んでいた毛布に包ませた、そしてSd.Kfz. 251に載せておいた、

取り敢えずコダ村に聞いてみるか。

コダ村に着くなり炎龍のことを話した、すると村長は顔色を変えて、近くの村人に他の村にこのことを話すように伝えた、

「そんなにやばいのかい?」

「あぁ、人の味を覚えた炎龍はまた人を食いにやってくるのじゃ。」

(なにそれ怖い)

「じゃあ逃げるの?村捨てんの?」

「そういう事になる」

「あっ村長あともう一つ!」

エルフを見せて、このエルフの村が炎龍で全滅したことを話す。

「痛ましいことじゃ、しかしエルフとわしらでは習慣が違うでの、引き取るのは無理なんじゃ申し訳ない。」

そんな話をしてる間にも村人は荷車や大八車みたいなものに荷物を詰めている、

「隊長どうします?」

「どうするったってほっとくわけにはいかんでしょ」

正直めんどくさいこととなった、

「とりあえずこの事を話すから、救援もダメ元で呼んでみる。」

しばらくして、「喜べ!助っ人が来るぞ!」

「よかったよかった!ん?おーいそこの爺さん本積みすぎだぞ!何?魔道士だから平気?はぁーー」

しばらくして、「おっ来た来た、最新の三号戦車じゃないか!って一台だけかよ!」

「仕方ないだろ!村民の護衛なら一台だけで十分だと言われたんだ!」

出てきた戦車長が言う、

「まぁいいじゃないですか中尉、無いよりはましですよ。」

アーレンス軍曹がなだめる、

そんなやり取りをよそ目に村民はやってきた三号戦車をぽかんとした顔で眺めていた。

「おい、村民ら準備終わったみたいだぞ、お前も準備しろ、中尉!おい!子供は登ってくるな!」

この戦車長も中尉である、そして興味を持って戦車に登ってきた村の子供を追い払っていた。

「ウェヒヒww可愛らしい兵隊の肉迫攻撃だな、よし!お前らも準備したら車に乗り込め!」

「てめぇ後で覚えてろ」

準備を終え

「starten!(出発!)」

戦車の方もPanzer vorの掛け声とともに進んだ。

途中、馬が暴れたり、馬車の軸が折れて落伍者が出たり、キューベルワーゲンのタイヤがパンクしたりと、トラブルが起きた、そして彼らは、エムロイの使徒と出会うのである。

 




書くことないなら書くなと言いたいですが、スペースがあるから書きたくなるのですよ。次回はロゥリィ・マーキュリーが出てきます、他にロゥリィに皆殺しにされる前に山賊に殺された一家もドイツ軍の別部隊が手を打っているところも書きたいと思います。

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