GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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35話 帝独和平交渉

その後デリラは詳しく話を聞くため、ドイツ本土へと連れていかれた

いっぽう、特地では帝国兵返還の為の準備が進められていた

 

アルヌスーー

「ほら!さっさと乗れ!」

そういいながらドイツ兵は捕虜をバスへと押し込んだ

 

「貴様っ!この俺を誰だと思ってやがる!この候爵である俺を!

薄汚い異世界人めっ!帝国へと戻ったら今度こそ貴様らをぶっ殺してやる!!おい!!きいてるのか!」

 

「それではイタリカへと出発します」

「よし、しっかり頼むぞ」

 

その後返還捕虜はイタリカに渡され帝国へと渡された

 

そして同時に本土から講和交渉使節団がやってきた

団員は東方占領大臣の他に特地占領大臣を任命されたアルフレート・ヨーゼンベルク他

陸軍関係者、ナチス高官等の20数名

 

帝国では交戦国の使節であっても皇帝が謁見する歓迎の式典を催すが、

ドイツは納得がいかない為、ピニャの私的な催しに皇帝が赴くという形となった

 

一見順調そうに見えたがドイツ軍は裏で行動を起こしていた

 

その内容は帝国側の人間に毒を盛るというものであった

これによりドイツ側が倒れた人間の介抱をし、介抱した人間の信頼を得る

犯人は帝国の人間で実はドイツ側を毒殺しようと考えていたのではないかと、帝国側に難癖をつけいっそう圧力を強める

さらに介抱された人にも協力してもらい講和をさらに強めるという

考えである。

 

問題は誰に毒を盛るかであるが

皆、(もう皇帝に直接毒を盛ってもいいんじゃないかな?)

という考えになってしまった

 

この作戦を行うように任命されたのは

ラインハルト・ゲーレンであった

 

作戦は帝国の厨房に忍び込み毒を盛らなければいけないため

責任はかなりのものであるだろう

 

ゲーレンは講和交渉使節団よりひと足先に帝国へと出発し、

翡翠宮にいる部隊や買収した現地人の協力により

無事に帝国の宮殿へと入ることが出来た

 

1940年 3月帝独和平交渉開始

「アルフレート大臣、彼が元老院議員のキケロ卿です」

「初めまして、閣下」

「貴方がキケロ卿か、よろしく」

「交渉の場では御手柔らかにお願いしますぞ」

「どうでしょうかな・・・ハハハ」

 

ヨードルがそんなやり取りを横目で見ながら、ナチス高官をチラ見した 数人は帝国側の人間と会話しているが

その他の人間はただソファーに腰を付けていた

 

ヨードルもテーブルに置いてあった帝国の料理を食べてみた

((なかなか絶妙な焼き具合・・・悪くないな・・・))

 

その頃ーーー帝国宮殿廊下

「なんでこの俺がドイツの使節に合わなければならぬのだ!!」

 

「ご公務ですわ、殿下は皇太子になられたのですから」

 

「クソぉ!!忌々しいっ!!!」

 

ゾルザルの叫びが響いた

 

 

 




(0言0*)ヴェァァァァァァ!!! 憎らしや!!
イ"ェアアアアアア
特に意味は無いです

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