25話 亜神VS魔王
「おい待てよ!」
どこかの方向に走っていくロゥリィをいつの間にか戻ってきたヤオとテュカとレレイ、ディートリッヒが追いかけた
「あっあれは?!」
そこにいたのは竜のような羽の生えた青い女と2匹の竜
「みつけましたわ、お姉サマ 一緒に行きましょうか」
「・・・うるさい」
「えっ?!あんたら姉妹?それにしては全然似てない・・・あっ!養子か?!」
「少し黙っててくださらなっ!」
(あっ噛んだ)
「あ''ーーー!ちくしょーめ!」
(何だろう、どこかで聞いたことあるような・・・)
「そこのヒトのオス!お姉サマに気安く近寄んなってんだよ!
主上さんの大事な人なんだぞ!」
「うるさい!!あんな女の嫁に誰がなるもんですか!」
「しょうがねぇ動けなくしてでも連れていくか・・・・」
「あんた達が勝手に決めたことでしょう!!もうイヤ!!!!」
そう言うとロゥリィはディートリッヒに抱きついた
「うおぉい!俺を巻き込まないでくれ!!」
ヒソヒソ「時間稼いでちょうだぁい、丁度いいタイミングで攻撃するからぁ」
「ちょっと質問!!」
「あん?なんだよ?さっさといいな」
「ありがと、失礼だけどどちら様?俺はドイツ国防軍特地軍第三偵察部隊隊長のディートリッヒ・アンダース中尉だ、、、うわぁ!?」
竜みたいな女はここまでジャンプしてきた、
「ふぅーんご丁寧な挨拶ありがとよ、オレはジゼル
主上ハーディに使える使徒さ」
(しかしけったいな色をしてるな・・・)
「ハーディ?やっぱりその人も神で?そして女?女と女が結婚とはこれいかに?」
「だよ、なにおめぇ主上さんもいしらねぇなんて、フォルマートの住人かよ?」
「女と女が結構とかは本人の好きずきだろいちいち文句たれんなおっさん」
「・・・私は男がいいわぁ・・・」
「ですよね、俺も結婚するんだったら女とじゃないと嫌だもの」
「・・・・・・俺だって・・・・」
「あんたも男と結婚したいんじゃねぇか!」
「あれは主上さんの意思だ!ごたごた言うとケツの割れ目もう一つ作ってケツの肉4つにしてやる!
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「まぁ何としてでもお姉サマを連れていくぜ」
「俺が手塩にかけて世話したこの2頭と炎竜が組めば亜神百人力だ、
そのためにわざわざ炎龍を起こして水龍とつがわせてよぉ」
(予定より早くたたき起こされて、すぐに水龍とヤらされて・・・
挙句爆死とか、・・・炎龍よ、安らかに眠れ・・・・)
「さて、そろそろ行くぜ」
「お待ちください!!」
どうしたのかヤオがジゼルに言い寄ってきた
「なぜですか!我の身らはハーディの信徒主神に従えてきた同法への代償が炎龍という名の災厄とは!?」
チッ「信徒ならよぉ文句たれずに黙って従いな、信仰厚いってんなら主上さんの役に立つことを喜べよ、それが死であってもな」
「・・・我の身だけであれば従いましょうですが・・・一族同法全てに生贄になれとーーー
炎龍の餌になれとは本当に主神ハーディのご意思だったのですか?」
(ん?何この雰囲気?)
「なんだよそれ?炎龍の奴どこから餌をとってくるのかと思ったら、あれお前らだったのな、災難だったな」
(やばくない?早く逃げたい・・・)
その頃ーーー上空
上空では他に竜が来ないか他にも敵がいないかスツーカが見回っていた
ディートリッヒ達がジゼルと問題を起こしている近くを飛んでいたのはルーデル機であった
「アルフレート伍長前方になにか見えるな」
「見たことろ竜に見えますね、しかも2匹、どうします?」
「近くには仲間がいる、攻撃しないはずないだろう」
「・・・・さ、災難? 何度祈り泣き悲しみ何度問い救いを求め絶望したことか、その度に主神を想い希望を求め旅に出て、それなのに
我の身の祈りに神々は答えてくれないばかりか耳すら貸してくれなかったと?!」
「あのなぁ」イライラ
「金が欲しい出世したいくじに当たりたい方策祈願に恋愛成就?きりがねぇ、んな欲まみれのお祈りなんかに耳を貸す神なんてどこにいんだよ、おんぶに抱っこ縋ることしか出来ない能のない信徒なんぞ
炎龍にの餌になってろってんだ」
(うわぁ何いってんのこいつ・・・!?)
目の前でヤオが剣を抜き今にジゼルに切りかからんばかりであった
「うわぁ?!待て待てはやまるでない!!」
「はなせぇ!!!!!」
「それとジゼル、お前も言い過ぎだボケナス!
信徒はお前の主上さんを信じてるって言ってたろ!人は信じられるものがあるから心を保つことが出来るんだ!俺の周りにもあの頃信じる事が出来るものがなくなって路頭に迷い死んでった奴が沢山いたんだ!!」
「なんだと?おもしれぇ事言うじゃねぇか!オレは無謀な奴は嫌いじゃないぜ!」
(もうどうにでもなれ!ん?)
上空には真っ直ぐスツーカ爆撃機が向かっている
(まさかアイツ・・・・早く逃げないと巻き込まれるぞ)
ディートリッヒはルガーp08を、ジゼルは巨大な鎌を構えていた
「ん?何だあの翼竜血迷ったのか?まぁいいトワト適当に落とせ、」
スツーカ
「ルーデル少佐!竜が1匹こちらに向かってきます!」
「チッ!!これでも食らえっ!」
そう言うと向かってくるトワトに50キロ爆弾を投下した
そして噛み砕こうと口を開けたトワトの口の中に爆弾が突っ込んだ
そのまま体内で爆発し即死した、
「!?!なんだよアイツッ!!」
「これでも喰らえってんだ!」
残りの3つの50キロ爆弾をモゥトに目掛けて投下した
ディートリッヒ達は急いで近くにあった溝に飛び込む
そして投下された爆弾の3つのうち2つがモゥトに命中し、翼が吹き飛んだ
爆風でジゼルも転んだ
「今だ!このまま下にいる隊に戻るぞ!」
この勢いでディートリッヒ達は急いで山を駆け下りた