「なぁテュカ・・お前のお父さんのことなんだがな・・・・」
「お父さんがどうしたの?」
「お前・・・炎龍に襲われた時を覚えているか?」
「ううん、あの時は気を失っていたから・・・」
「俺達がお前を保護してからお父さんを見たか?」
「・・・・・・・・・・・何が言いたいの?」
「お前以外のエルフは皆殺られちまったんだ・・・・」
「何を言ってるの・・・・・」
ディートリッヒはしまったいきなり言いすぎたと思った
しかし後には退けない
「・・・・・お前のお父さんも」
「ウソよ!お父さんはアルヌスで待ってるわよ!」
「現実を認めて欲しいんだ!」
「黙って!!!!」
「・・・・・俺達はお前のお父さんを奪った炎龍を殺せる用意はできてる、
必ずお前のお父さんの仇を取るつもりだ」
そう言うとディートリッヒは外へ出た
「ウソよ・・・馬鹿みたい・・・」
翌日の夕方、ドイツ軍の炎龍討伐部隊は炎龍のいると思われる火山火口のちかくにPAK40やアハトアハトが取り囲んだ
「爆撃機部隊に炎竜退治の為にすぐに出撃してもらうように連絡しておきました」
「わかった、まぁこれだけあれば要らんがな」
「念のためですよ」
夜ーーーー
山の向こうから炎龍がゆっくりとやって来た
今晩は月明かりのため狙いは付けやすかった
「よーく狙え・・・・」
ロンメルが無線機に向かい叫んだ
「Feuer!!」
巣を取り囲んだすべての大砲から放たれた砲弾は一斉に炎龍付近に着弾する
「確認!」
炎龍の様子は何発か命中しているがまだまだ元気に動いている
弾着による粉塵で目をやられたらしくいまいちどこから撃たれたのかを判断出来ないようだ、
「照射!!」
砲陣地から離れたところに置いた大型の探照灯を一斉に照射した
目をやられた炎龍は光ったところから襲われたと勘違いし探照灯のある所に向かってきた、
ちなみに探照灯を用意していた兵は既に避難している
「装填完了!」
「もう一度!落ち着いてやれよ!」
「Feuer!!」
炎龍にまた砲弾が襲う
そして遂に炎龍の翼が吹き飛んだ
「よぉーし次でとどめだぁ・・・」
「Feuer!!!!!」
炎龍の体は榴弾により木っ端微塵に吹き飛んだ
明け方ーーー
兵士達は爆散した炎龍に集まった
テュカとディートリッヒは綺麗に残っていた炎龍の首を
眺めていた、
(これはお父さんの矢・・・・)
「どうだテュカ、お前は俺達と一緒にお父さんの仇をとったんだよ」
「・・・・・・」
・・・・テュカは何かを考えた様子でしばらくして吹っ切れた顔になった
「あの時はありがとうお父さん・・・・・・」
「そうだ、お父さんの分までしっかりと生きないといかんぞ」
ふと上を見たらスツーカがこちらへ向かっていた
「あら、爆撃機の奴ら来たな、もう終わっちゃったよ」
なんて言ったらロゥリィがソワソワしていた
「どうした?」
「この感じはまさか・・・」
「おい!待てよ!」
次回 25話 赤字の布がアクセントロゥリィどん 体が真っ青ジゼルどん
こういう感じのシリアス系は無理だから適当に済ませておいた