GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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20話 ヤオ、必死の懇願

店に入ったヤオはカウンターである光景を目にする、

なんと2人のドイツ兵と猫の獣人が仲良さげに商売しているではないか、

「Dies ist auch, wie?Amulett der Emuroi」

「Also gib mir auch sie」

「違う、店員が灰色の人の言葉を話しているのか」

「Vielen Dank!」

「Kann ich Ihnen helfen! にゃんだきのうの・・・灰色の人は見つかった?」

「そっそなた今、あの者らの言葉を・・・」

「ああ、「ドイツ」語?参考書があるにゃ」

(ドイツ語日常会話集

アルヌス外への持ち出し厳禁、

用済み後は速やかに焼却処分すること、)

「これは買えるのか?」

「組合の従業員か語学実習生に支給されるニャ、第一私達にはこんな立派な本かえにゃいし」

「そこを伏して頼む!!其方も昨日、私の話をきいたであろう?

灰色の人に言葉が通じつ困り果てていたのだ!」

「頼まれても無理ゃあ、今上司もいないから・・・」

「時間が無いのだ!頼む!!」

そんな時、巡回のSSがやって来た

「メイアさん、なにか困ったことは無いですか?」

「あっはい大丈夫」

「分かりました」

「お? あのエルフ届出のあった奴じゃないか」

「誘ってきたのにタマ蹴られて、財布盗られたっていう?」

「しょうがない、連れてきて話を聞こう」

「あーあなた話 聞かせて 欲しい」

(話の通じるドイツ人!)

「いいとも!いいとも!」

「絶対何か勘違いしているにゃあ・・」

ドイツ軍アルヌス基地ーー

「これだけ証拠があるのにシラを切るのか?男から奪ったっていう財布もあるじゃないか」

コンコン

「レレイさんをおつれしました」

「ヤオ・ハー・デュッシ、話を聞かせて」

数十分後ーーー玉蹴られ男が捕まり

「あなたの無実は証明された、私はこれで・・」

「はい、お前は何でもなかったな、すまんなもう行っていいぞ」

「待ってくれ!!」

「我が一族が炎龍に襲われておるのだ!どうか灰色の人に会わせてくれまいか!」

「炎龍・・・」

「ドイツ人に助けて欲しいと伝えればいい?」

数十分後ーーー

ヤオの目の前にどっしりとエッケルト大将が座っていた

そして他の将校と地図を見てしばらくたった

「ヤオ・ハー・デュッシはん、この件1度本国に持って行って、連絡します、少し待ってて宜しいかな?」

「えっ、それじゃあ・・・」

途端にヤオは喜びの中にいた、これで一族を救うことが出来るただそれだけが心にいっぱいだった

 

21話 狂喜のヤオ〜 Rapture von Yao


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