GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

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18話 酒!飲まずにはいられないッ!

アルヌスーー

ドイツ軍陣地の下にある小さな町、城下町と言ったところか

そこにある1件の大きめの酒場があった

この酒場にはラジオが置いてあり、最初は驚いていた現地民も徐々に慣れていった、

〜〜Vor der Kaserne, gegenüber dem Tor

Ich Straßenlaternen stand

Selbst wenn es, es Wir sehen uns jetzt

Wir sehen uns in der Nähe der Straßenlaterne

Wie vor langer Zeit Lili Marleen〜〜

この晩もラジオからリリーマルレーンの歌が流れていた、

「ねぇちゃん、エール!」

「エールなんてもんはないよ!ビールならあるけどね!」

この酒場の看板娘のヴォーリアバニーのデリラが言う

そしてテーブルに樽からなみなみ注がれたビールが出てきた

向こうのテーブルでは非番のドイツ兵が、酒を飲んで騒いでいた

仕事の話をし、近くの客がデリラのケツを揉む

回し蹴りをくらい後ろのドイツ兵のテーブルに突っ込む

「テメェ何しやがる!」

「なんだ!やろぉってのか!」

「舐められてたまるか!かかれ!」

「あんたら!喧嘩はやめな!」

ピピピピピッッーーー!!!

「コラァ!!喧嘩はやめんかぁ!!」

「ヤバイ!憲兵だ!」

「逃げろ逃げろ!!」

 

しばらくしてーーー

「なんだい、笛の音聞いただけで逃げるなんて度胸ないね」

デリラはそう言いながら片付けをしている時

「おう、何かあったのか?」

「あ、ディートリッヒの旦那!」

「旦那、奥の貴賓席空いてますぜ」

「いいよ別に」

「ドーラビール四つねぇ」

、、

「んで、アウグスト、話とはなんだ?」

「はい、テュカの事なんですが、症状が悪くなってきているんです、

このままほっとくと危険です」

そのような話をしている時向こうからフラフラとテュカが誰かを探しているよに歩いてきた

「テュカぁ人探しぃ?」

「もしかして男か?隅に置けないヤツめ」

「違う違う!そんなじゃないよ、ちょっとね」

こうしてテュカは夜の町に消えた

「こうして毎日この時間にいるはずのない人を探してるんですよ、どうするおつもりですか?」

「・・・・でもアウグスト、無理やり現実をわからせる必要があるかしらァ、逃げちゃいけないのぉ?」

「いけないに決まってる、人は現実を受け止めて「明日」をいきていける

、恐らくテュカの父はドラゴンで死んでるだろう・・現実と妄想の間で死者を思い描き永遠に近い「今」を消費するのは寂しすぎるだろ」

「それはそうだけどぉ・・」(けど正しさだけじゃ人は救えないしぃ)

(960年かぁ・・数々の出会いと別れ、私は乗り越えられた、できるかどうかの答えはではしないだろう)

「でもテュカに無理やり現実を分からせたところで受け止めることが出来るか?俺達はいつもテュカに寄り添うことは出来ない、現実を突きつけた次の日に異動でもあったらどうするんだ?」

「このままにしてろとでも言うのですか?中尉」

「悪いことは言わねぇ最後まで責任を持てんのなら何もするな、余計こじれるだけだ」

「分かりました!では私は先に失礼します!金は置いときますから!」

「ったく・・・」

「飲みなさいよぉ、おバカさん」

「そうだな、おーい!ドーラさん、適当にヴルストを持ってきて!」

「あんな冷たい言い方することなかったんじゃない?」

「誰にでも優しくできる八方美人みたいなものは持ち合わせていないんでね」

「ふぅーん、顔を向ける方向は一つにしときなさい」

「どうしてよ?」

「その方が女にモテるからよぉ」

「逆ではなくて?」

「例えばぁ女から見て誰にでも優しくする男ってぇ、男から見たら誰にでも股を開く女みたいな感じぃ?優しくしてもらえるのが1人なら、その座欲しいと思うのが女なのよぉ」

「そんなもんかねぇ・・・ロゥリィは優しいなぁ、死と断罪の神エムロイの使徒、死神ロゥリィと呼ばれているのに」

「あらぁーー誤解があるわねぇ」

((死を司るという事は生を司るという事、死とは生の終焉ーー

最良の死を迎えるには最良の尊い人生を送らないといけないーー))

「最良の人生ねぇ・・・国が恐慌に遭い生活に困って軍隊に入隊して、それから軍隊一筋だもんなぁ・・・」

「ドーラ、おかわりぃ!」

「おいおい酔いつぶれても知らんぞ」

「やぁよ優しくしてぇ」

「とりあえず寝床までは運んでやりますか」

「けちー」

「うぎゃぁぁ!!」

 

などといい感じになっていると・・・

「おい!店主!なんだここは!!ガキに酒を飲ますのか!?」

 

19話、助けてくれとヤオが叫べば


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