海龍のアルペジオ ーArpeggio of LEVIATHANー   作:satos389a

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今作は智史が東海岸に巣食っていた化け物達を悉く駆除します。
アメリカ軍は新兵器を用いますが、化け物達には通用せずに結局智史の引き立て役に終わってしまいます。
そして智史が今までの勝利に慢心していたことを後悔して群像達に更なるテコ入れが必要と判断します。
ストーリーが矛盾していたら申し訳ありません。
ですが最後まで楽しんでいただけたら幸いです。


第27話 害虫駆除と慢心と油断

「作戦開始だ、攻撃開始!」

囮部隊の指揮官がそう檄を飛ばしたことを引き金として遂に作戦が開始された。

戦車部隊、機甲大隊が一斉に砲火を放ち、無人攻撃機やSVTOLの攻撃部隊がミサイルを次々と解き放つ。瞬く間に巨大なイモムシの化け物を始めとした化け物の群れに爆炎や火炎が次々と生じるが、彼らはこれを気にすることなく平然とこちらの方に向かってくる。

 

「目標、こちらに向かってきます!」

「隊長、我が軍の攻撃、効果ありません!」

「いいんだ、奴らを牽制できればそれで十分だ!」

「後退、後退しろー!」

上層部の狙い通りに化け物達はこちらに向かってくる。それを確認した囮部隊はトラップが設置されている場所へと彼らを牽制して誘導していく。

 

「小型のやつはなるべく叩き落とせ、動きが速い!奴らに我々の意図を感づかれたら堪らんからな!」

「はっ!」

彼らは自分達の作戦の意図が感づかれないようにハエやハチのような形をした小型のモノ達を迎撃砲火やミサイルで叩き落とす。

巨大なイモムシの群れと無数の飛翔体以外は何も確認されていないが、それでも彼らが脅威であることには変わりはない。彼らは順調にトラップを仕掛けてある場所に誘導していくが、あまりにもことがうまく運び過ぎていることに一抹の不安を感じ始めた者もいた。

 

「何だか、事がうまく運びすぎているような…。」

「気にするな、これは作戦がうまく行っているという証拠だ。」

「そうか…?俺は嫌な予感がするんだが…。」

 

それはともかくとして、彼ら囮部隊は犠牲を出す事なく、化け物達を所定の位置に誘導する事に成功した。

 

「エネミー、トラップエリアに侵入を開始しました!」

「まだだ、もっと誘い込め!」

上層部から更に敵を誘い込むようにと檄が飛ぶ。しかしその命令を実行に移さなくても化け物達は自然とトラップエリアにどんどん入っていった。

 

「エネミーの主力の大多数がトラップエリアに入った模様!」

「今から30分後に起爆する、囮部隊に退避命令を出せ!」

「わかりました!」

そして彼らはトラップエリアの外に退避を始める、退避自体はスムーズに進み、起爆10分前には全部隊がエリア外への退避を完了していた。

 

「こちらa部隊、退避完了!」

「d部隊、全員が退避を完了しました。」

「g部隊、エリア外への退避を完了しました、いつでもどうぞ!」

「司令官、全部隊がエリア外への退避を完了しました!」

「宜しい、起爆装置のセーフティを解除!カウントダウンを30秒前から開始!」

司令官の命令通りに起爆へのカウントダウンが開始される、化け物達はそれに感づいた、いや既に感づいていたのか、何故か飛翔体群が退避を開始した。

 

「エネミー飛翔体群、トラップエリアからの退避を開始しています!」

「デカブツ共の方は退避する気配はありません!」

「構うな、起爆へのカウントダウンを続けろ!」

そしてそのままカウントダウンは続行される。

 

「起爆5秒前…。3…2…1…‼︎」

 

ーーカチッ!

 

ーーピカッ‼︎

 

ーードグァァァァァン!

 

起爆スイッチが起動された途端、目の前にこの世の週末を告げるような巨大な爆発が幾つも生じた、一瞬の閃光の後、尋常ではない熱風と熱線が発生して当たり周辺を溶かしなぎ払い、爆煙は空の果てまで登って行った。

 

「や…やったのか…⁉︎」

 

この爆煙を見て勝利を確信する上層部と本当に効いているのかと半信半疑でそれを見つめる兵士達、しかしその答えは次の瞬間に明らかとなる。

 

ーー…ドドド…。

ーードドドドドドド…。

ーーズドドドドドドドド

 

「なっ…。」

「そんな…、バカな…。」

「嘘だ…、こんな話があるかよ…⁉︎」

彼らは爆発による爆煙の中から禍々しい赤色の光点が次々と出てくる事に驚愕し動揺する、そう、爆煙の中から出てきたのは何事も無かったかのように平然としている巨大イモムシとその中から吐き出されるようにして現れた多種多様な形をした化け物の群れだった。

 

「撃て、撃ちまくれぇぇ!」

「撃て撃てっ、こいつらをやっつけろぉぉっ!」

 

トラップエリア外の防御線で細切れになった敵軍を各個撃破しようと命ぜられてそう身構えていた部隊が突如として現れた想定外の事態に動揺する。上層部も自分達の目論見に基づく作戦以外は特に考えていなかったのか、この想定外の事態に慌て、有効な指示が出せず、単に単調な命令しか出せなかった。

だが命令として出されたものは命令である、彼らは動揺しながらもその指示に従い、攻撃を開始した。しかし敵は本気で突っ込んでくる、イモムシ達だけでなく、さっきは退避していた飛翔体群まで戻ってきて全力で彼らアメリカ軍に攻撃を加え始めた。

 

「こちら第8航空部隊、敵の猛攻を受けて現在押されている、救援求む!」

「こちら第6大隊、敵が多数押し寄せてきて防衛線が突破されている!このままだと持たない!」

「州兵部隊は大半が敵の攻撃によって損耗!残る部隊も大多数が戦闘に支障が出ています!」

 

彼らアメリカ軍は量質共に欧州の軍隊よりは格段に良く、敵に幾ばくかの損害は与えていたものの、敵の猛攻によって次々と犠牲を出して損耗していく。振動弾頭をベースとした兵器も用いたものの、全く効果が見受けられない。おまけに海上や空から果断なく砲弾やレーザー、ミサイルや爆弾が降り注ぎ、彼らの兵力を更に削っていき、彼らを更なる窮地へと追い込んでいく。

 

「撃てぇ!」

 

ーードンドドンドンドン!

ーーシャァァァァァ!

 

ーーガンッ!

ーードガァァァン!

 

「ギィィィィィィィ!」

 

「くそっ、なんで奴らだ、殺っても殺っても次々と湧いてきやがる。」

「こっちもだ!弾薬がもうすぐ底を尽きそうだ、これ以上戦ってももう持たん!上層部から退却命令が下りたぞ!」

「よし、たいきゃーー」

 

ーーブゥゥゥゥゥゥゥン!

ーーヒュルルルルル!

 

ーーボガァァァァン!

 

「う…、嘘だ…。ジェームス…、ジェームス…?」

 

「ギィィィィィィィ!」

「嫌だ、嫌だぁぁぁぁ!俺はまだ死にたくねぇぇぇ!」

 

ーーゴリッ!

ーークチュパキッパキッ…。

 

 

 

ーーフロリダ半島から400㎞東の沖合

 

 

ーー許せ、国家の命令に素直に従っている兵達よ。

私はお前達を指揮している上層部ーーいや人間の傲慢さと愚かさを身でもって体感してもらう為に直ぐに助けには行かなかったのだ。

人間は痛い目を見なければ何も知ろうとしない悲しい生き物だ、そうでもしなければ上層部はまた同じ過ちを繰り返すだろう。

上層部やお前達とて人の子、ただ違うのは位と責任のみ…。だが上がやったか、下がやったかでその過ちの影響の規模は大きく異なってくるのだ。お前達は責任は大きくはないから多少の過ちがあっても組織は揺らぎはしないだろう、だが上層部がした過ちは簡単に組織を揺るがしてしまうほどの重大性があるのだ。責任は大きければ大きいほど、過ちをした際の影響は大きい。

もっとも、人間の本質が変わっていなければ今後こういう教訓が永遠に受け継がれる確証はほぼゼロに等しく、また私がこうした理由も自己満足の部分があるからな…。

人類の多種多様な個性を全否定し、一つの意思の元に人間の意思を統合して人間を管理しようとしている私自身がお前に感化されて、半永久的に続く保証がある私自身の願いよりいずれ絶える確率が高いお前の願いを成し遂げることを優先してしまっているとは、こんなに皮肉なことがあるだろうか、群像。だがお前の願いを自分から叶えさせる動きは加速させてやるぞ…。

 

 

智史はアメリカの人間達に「教訓」を記憶させる為にあえて彼らを助けなかったことに対して良心の呵責があった。それでも彼らを助けなかったこと自体を後悔はしていない。それに彼はアメリカそのものを見殺しにするつもりは微塵も無かった。

智史のこう思い至った理由の背景には群像の願いである自身の統治システム抜きの「世界平和」の考えに触れたことがあった。彼の中のどこかに、人類を統治システムの元に置くことで世界平和を実現するという考えを止めて欲しいと願っている自分自身が居たのだ。

智史は「千早群像」という人間の考えに触れたことで彼に感化されて、いずれその願いが絶えるということがわかっていても、彼の願いを叶えようとしているだけなのであって、その考え自体を改心しようとは微塵も考えていない。

 

「智史、やはり見殺しのことで悩んでいたのですね。」

「まあ個人的な趣向で救えるはずの命を人類に「教訓」を刻ませる為にわざわざと見捨てたからな。だがそうでもしなければ人類はまた同じことをしようとする、その性格、人格を構成している芯が根本的に変わらなければな。」

「そうですね…。それにしてもあなたも変わりましたね、人類は統治システムの管理下に置くべきだと主張しなくなるなんて。」

「そうだな、やはり私も皮肉なことだが「人間」なのかもな…。」

 

そう会話するヒエイと智史、そこにーー

 

「敵艦隊多数をこちらにて捕捉!」

「敵艦隊はやはり事前に調べ上げた通りに元大西洋艦隊に所属していた霧の超兵器がメインか…。さぁ、始めよう。殺戮と蹂躙のショーを。」

 

智史はそう言う、すると彼の周りにサークルが現れ、リヴァイアサンに青い龍のバイナルが灯り、艦載機達が次々と左舷飛行甲板上に生成されて飛び立っていく。

 

「智史、お前の戦い方はとにかく力任せだな。」

「その通りだな、だが今回のものはその趣向が更に強い。」

そして智史は指を嬉しそうに鳴らす、すると突如として上空に巨大なヘリコプターのようなものが次々と彼の手によって生成される。

 

「な、何あれ⁉︎」

「何だ、あれは⁉︎」

「へ、ヘリコプター⁉︎それにしては、デカくない⁉︎」

「ああ、説明していなかったな。あれは超巨大攻撃ヘリと分類したほうが正しいが…、超巨大爆撃機、ジュラーヴリクだ。」

 

鋼鉄の鶴、ジュラーヴリク達は智史達の目の前に現れる、そして彼らが生成された航空機達と共に空を埋め尽くして飛んでいるのは壮観だった。

 

「す…、すげぇ…。」

「お前は化け物だということを改めて思い知らされる…。」

「く〜っ、こんな光景を見せられるとあんたに全力で挑んで負けたあの時を思い出す〜!」

 

「さあ、鋼鉄の鳥達よ。奴らを1匹残らず焼却せよ!」

そして智史の号令の下、彼らは東海岸にいる敵艦隊と敵軍に向けて大挙して突き進んでいく。

 

ーーさあ、アメリカよ。これから引き起こされる地獄絵図を見て震え、怯え、そして私の思うがままに踊らされるがいい…。

 

「あ、あの〜。私たちの出番は…?」

「智史さん、ひょっとして出番まるまる独り占め?」

「安心しろ、貴様らの分も確保しておいてやる。」

 

 

 

ーーほぼ同時刻、アメリカ ワシントンD.C ホワイトハウス。

 

 

「作戦は失敗か…。」

「はい、ヤツにあの化け物共の駆除を素直に依頼していれば良かったかもしれませんね…。」

「大統領閣下、この作戦の失敗によってよって多数の兵士達が永久に還らぬ者となりました、我々が開発したあの兵器の火力ならば我が国に再び覇権が戻るということを信じてこの作戦を提言した私に全ての責任があります…。」

「いいんだ、国防長官、我が祖国アメリカが再び世界の覇権を握ろうと夢見て、その作戦を止められなかった私にも責任はある…。この結果による業を神が下された罰として素直に受けよう…。」

そう作戦指令室で会話する大統領と国防長官、そして側近達。彼らは今後の世界で再びアメリカが世界の覇権を握れるようにと考えて立案した作戦が失敗したことによって意気消沈していた。

 

「大統領閣下、ここの近くにも敵軍が多数出現。ここも危険です。」

「わかった、皆、ここから退避してくれ。」

「大統領閣下、あなたはどうなさるのですか?」

「私はここに一人残る、この作戦が失敗した責任を取るために。」

「何故です大統領閣下⁉︎あなたには生きてもらう必要性があります!」

「私は最も愚かな大統領だ、我が祖国を再び世界の覇権を握る強国にしようという理想を持っていたせいで敵と現実を12分に理解しようとせず、己の思い込みと夢を頼りとしてこの作戦を承認してしまったからこうなってしまったのだ、君達は次代の国民の為に生き延びてもらう、だが私にはそのために生き延びる資格などない。」

「ですが…‼︎」

「いいんだ、早く行くんだ。」

「了解しました…。」

大統領のここに残るという強固な意思を受け、大統領を助け出すことを諦めたのか、閣僚達は大統領だけを残して作戦指令室から慌てて退避していく。

 

「大統領閣下、ご無事で…。」

「ああ…。」

最後の一人が作戦指令室を去るのを見届けた大統領はバルコニーに出る。

 

ーーふっ、私はこの国アメリカをかつてのような強国にすることが出来なかった。この国の者達よ、アメリカの未来を私の代わりに担ってくれ。

 

大統領は自分の方に向かって迫ってくる化け物達を後悔と願望が渦巻く心でそう見つめた。

 

ーーブゥゥゥゥゥゥゥン

 

「キィィィィッ!」

そして大統領の目の前にカマキリの形をした化け物が着地する。その姿はグロテスクを表現したような禍々しい姿だった。

 

「だ、大統領閣下はまだホワイトハウスに居られたのか?お逃げください、大統領閣下ぁぁ‼︎」

「キィィィィ…。」

「ふっ、私はお前達を討ち取ろうとした憎むべき存在だ。さぁ、遠慮なくこの首を討ち取ってくれたまえ。」

その触手に掴みとられ、口元に運ばれて食べられそうになりながらも平然とそう呟く大統領。

 

「ギュィィィィィ‼︎」

「大統領閣下ぁぁぁぁ‼︎」

 

ーーキィィィィィィィン!

 

ーーガガガガガガガガ‼︎

 

「ギュィィィィィィィィィィィィィィィ」

その化け物が大統領を食べようとした次の瞬間、突如として放たれた銃弾がその化け物を貫き、四散させて炎上させた。大統領は四散した触手に掴まれたまま地面に落ちてしまったものの、触手がクッション代わりとなって大した怪我はしなかった。

 

「大統領閣下、ご無事ですか⁉︎」

「そうか、神、いやリヴァイアサン、君は私に生きて欲しかったのか…。」

「何を仰せられてるのですか、大統領⁉︎」

「空を見ればその理由がすぐに分かろう。」

大統領にそう指摘されるまま、空を見上げる兵士達。見ると空を鋼鉄の鳥達が埋め尽くしていた。

 

「さあ、屠殺タイムを始めよう。」

智史のその言葉の元に、容赦の無い一斉攻撃が始まる。

 

 

ーーシャァァァァァ‼︎

 

ーーズガァァァァァン!

 

「ギュゥゥゥゥゥゥゥゥ」

 

ーーヒュルルルルル

 

ーーパパパパパパン‼︎

 

「ギィィィィィィィィィィィィ」

 

ーーガガガガガガァン‼︎

 

「ギュァァァァァァァ」

智史の命の元、鋼鉄の鳥達はクラスター爆弾に焼夷弾頭ミサイル、極めて高い焼夷能力を持つ焼夷炸薬を搭載したJDAM、バンカーバスター、デイジーカッター、対戦車ミサイルーー挙げ句の果てには機銃掃射も叩きつけ、アメリカ軍の兵器はもちろんのこと、日本から提供された振動弾頭をベースとした兵器さえ効かなかった化け物達の殻、肉体を易々と貫き吹き飛ばし、目や触手、羽根を潰し、へし折り、そして嬉しそうに、嬲り、殺し、次々と生き地獄を生み出していく。その攻撃は化け物ならば種別問わずに問答無用で叩き込まれ、巨大戦車級、巨大イモムシの強固な殻もまるで役立たず同然に吹っ飛ばされた。

化け物達の方も飛翔体群が必死に抵抗して彼らの何機かに命中弾を当てたものの、全く効果が見えない。ナノマテリアルも含んだ地球上のあらゆる物質さえ捕食分解してしまうカビや細菌兵器も含んだ弾頭も撃ち込まれたが、「これで終わりか?」と言わんばかりに、表面に着いた途端にあっさりと吸収分解されて彼ら=リヴァイアサンごと海神智史の栄養源となってしまい、状況は何も変わらなかった。そしてそれは更に熾烈な攻撃を生み出すだけに終わり、更なる生き地獄が現出する。

 

「ギュィィィィィ、ギュィ、ギュィィィィ」

 

ーーズガガガガガガガ。

 

「ギャァァァァ!」

その光景は機銃掃射やミサイルで四肢や羽根をもぎ取られて、地でもがくも更なる攻撃で引導を渡されたり、火達磨となって火を消そうとあっちこっちに暴れまわりながら焼き尽くされて死ぬという悲惨なものだった。地中に逃げたものもいたものの、バンカーバスターで地面を徹底的に掘り繰り返された挙句に焼夷炸薬搭載のデイジーカッターやJDAMの爆発の高熱を浴びて同様の末路を辿った。更にその攻撃の際に飛散した高燃焼性の焼夷弾による火災は火勢を大幅に増大させてかろうじて生き残ったものも容赦なく焼き尽くしていく。

 

「まさに、地獄絵図ですな…。」

「君達の祖先は日本でこのような光景を現出させたのだろう、もし生きていたらこの光景を見て何と言うか…。」

まさに、この世の終わりと言わんばかりの光景が現出されたことに戦慄し恐れおののく大統領達。化け物達は尖兵クラスがほとんど討ち取られ、残ったものも逃げようにももう逃げられないほどに叩きのめされ、丸焼きとされた。巨大戦車級や巨大イモムシ達も例外ではなく、脅威度が少しでもある場所は容赦なく破壊された上であえて半殺しにされて放置されていた、そう、更なる破壊と殺戮を見せつけて化け物達を絶望のどん底に叩き落とす為に。

 

「な…、なんだ、あれは…。」

「ヘリコプターだと…⁉︎バカな、それにしてはでかすぎる‼︎」

「そんなデカイものが平然と空を飛べるはずがない、だが実際に飛んでいる…。こんな馬鹿げた話があるだろうか…?」

「我々の常識は一体何の為に存在していたのだ…?」

そう、彼らの目の前に現れたモノは彼らの常識を完全に無視していた。それを見た彼らは動揺しつつも己の常識を疑う。

 

「奴らにトドメを刺すつもりか…。そしてそれを我々への見せしめとするのか…。」

大統領のその言葉通りに、鋼鉄の鶴達は半殺しにした者達を更に嬲り殺す為に、極超音速対地対艦焼夷ロケット弾、610㎜大口径ガトリング砲、GBU-120/M 超大型殲滅誘導弾(エヴァンゲリヲン序に出てくる超大型殲滅爆弾 GBU-120/Bがベース)をはじめとしたあらゆる火器を散々に叩き込む。

既に半殺しとなった彼らにしてみればもはやオーバーキル以外の何物でもなく、逃げようにも足を潰され切られて動けないので次々と攻撃を叩き込まれて断末魔と悲鳴を挙げながら次々と爆砕、焼却され、一方的に屠殺されていった。

そして一連の攻撃の余波で大地が溶け、あらゆるものが蒸発して煮え盛る焼け野原と言った方が正しいレベルの地獄がその後に残った。

 

「…。」

「これは戦争ではない、もはや一方的な殺戮だ…。」

「奴はこんなものまで平然と繰り出せるのか…。」

彼らに出来ることはこの光景を見て震え怯えることと、リヴァイアサンごと海神智史と戦うことは自滅するに等しいと心に誓うことぐらいだった。

 

「大統領閣下、ここの周囲の温度並びに火勢が急速に増大しています!おそらく先程の攻撃や投下された焼夷弾が原因でしょう。ここも危険です。」

 

そう側近に促されて大統領は慌ててホワイトハウスから退避する、退避する彼らの後ろには燃え盛るアメリカ東海岸の姿があった。ちなみに智史は彼ら人間達を意図的に巻き込むようには仕向けてはいない。だからと言ってこんな虐殺劇は陸で済ますとは一言も言っていない。

 

 

ーードドド、ドドドドドド‼︎

ーーシャァァァァァ!

 

ーーバガガガガガガガガガァン‼︎

ーーグワァァァァン!

 

智史の言葉に則り、様相は少し違えど海の方でも陸と同様の殺戮劇が開幕した。今度は鋼鉄の鶴達が先鋒を切って突入し、フィンブルヴィンテルの手先に堕ちたデュアルクレイター級やヴァルキリー級をメインとした敵艦隊にガトリング砲、ロケット弾、殲滅誘導弾に加え、超音速量子魚雷、振動弾頭搭載極超音速ミサイルといった極悪を極め過ぎた兵器を用いた容赦の無い攻撃を片っ端から加え、片っ端から火達磨にし、いずれ沈む定めの浮いているだけのグロッキーへと変えていく。中には一撃で焼き尽くされるものも続出した。

その兵器達の一部はアメリカ軍が用いた兵器達とは原理は似ていたものの、破壊エネルギー量で彼らを完全に圧倒していた。

 

「ギィィィィィ‼︎」

 

ーーブォォォォォォォォ

ーーヒュルルルルル

 

ーーカァン!カンカカンカン!

 

ーーバキィィン!

ーービチャッ!

敵も彼らを追い払おうと迎撃を必死に行い、飛翔体群の中には急降下爆撃を行うものもいた、しかし大口径砲、大型ミサイルの直撃、急降下爆撃による命中弾が出ても彼らは平然としていた、しかもローターで突っ込んできた飛翔体群を次々と一撃で叩き割り、何事もなかったかのように熾烈な攻撃を加えていく。

その猛攻から必死に逃れようと逃げ惑う敵艦も居たが、彼らはその後を追い、他の航空機達と連携してガトリング砲、ロケットによる砲撃を加えて蜂の巣にし、次々と燃え盛るグロッキーへと変えていく。

 

「(ふふふ、いい様だ。そのまま焼き尽くせ!)」

智史はそう嬉しそうに呟くとリヴァイアサンのレールガンやX線レーザーの照準を生き残った敵艦やもう既にグロッキーへと化した艦へと定め、次々と一撃で撃ち沈めて焼き飛ばしてしまう、それはもはや砲撃戦ではなく只のシューティングゲームだった。

 

ーーシャァァァァァ!

ーーシャァァァァァ!

 

ーーカキィィィィィィン‼︎

ーービュゥゥゥゥゥゥン

 

「ふん、これで私に一矢を報いたつもりか?」

圧倒的劣勢の中、一矢を報いんと攻撃を仕掛けてきたアームドウィングスとその手下達。しかし彼らが放った侵食魚雷、光子、量子、超音速魚雷はもちろんの事、地球上のあらゆるものや霧を構成しているナノマテリアルさえ餌として繁殖してしまう細菌兵器、バクテリアまで呆気なく無効化されて逆に吸収されて彼の栄養源となってしまった。

 

「小賢しい、一撃で逝け。」

 

ーーハァァァァァン‼︎

 

ーーズシャァァァァァァン‼︎

そして智史は彼らをすっぽりと覆う規模のクラインフィールドと量子フィールドを何百枚も重ねたものを彼らに叩きつける、その最に水爆でも爆発したかのような巨大な水柱が立ち、一撃で彼らは巨大なプレス機に押し潰されたかのようにぐしゃりと潰れて跡形もなく殲滅された。

 

ーーこれで邪魔者は殲滅した。さて、サンプルの回収だ。私が直に再現するのよりも実物のままの方がリアリティがある。ごく一部だけで十分に足る。あとの骸はあの2人にくれてやっていい。

 

智史はそう考えると救助ヘリ EC225 シュペルピューマMk II+をリヴァイアサンの左舷飛行甲板上に大量に生成する。そして彼らは残骸を回収しに飛び立っていく。

 

「智史くん、なぜヘリをこんな時に?」

「ああ、その理由か?回収すべき非常に重大なモノがあるからだ。」

「それにしても敵を散々に沈めちゃってすごく嬉しそうね。他の2人の分も食べちゃいそうな勢いよ?」

「まあ残しておくものは残しておくが。さて、タカオ、サクラ。貴様らの分、取っておいたぞ。」

智史はそう2人にそう告げる、彼が指をさした方向には悉く沈黙して半分水に浸った未だに燃え盛るグロッキーと化した敵艦隊の姿があった。

 

「そんなぁ〜、これって戦闘じゃなくてもはや残党処理ですよ〜。」

「まあ悪く言うな、遠慮なく殺れ。」

「はぁ〜い。」

そう智史に言われるがままに信長とタカオはグロッキーと化した敵艦隊を左右から囲むようにして航行する。

 

「アタゴ、超重力砲、並びに量子魚雷の発射準備!」

「分かったわ、お姉ちゃん!」

「サクラ、波動砲の発射準備をしつつ右にサイドキック‼︎」

そして2隻は艤装を展開して攻撃態勢に移行する。

 

「超重力砲、発射‼︎」

「波動砲、発射!」

その言葉とともに2隻から光束が放たれる、信長はサイドキックをしつつ波動砲を発射して敵艦隊を薙ぎ払い、タカオは超重力砲の発射角度を調整しつつ量子魚雷を浴びせるかのようにして航行した。

 

ーーシャァァァァァ‼︎

ーービュィィィィィィン!

 

ーーズドドドドドドドォン‼︎

 

既にグロッキーとなって抗う術を失っていた彼らにはこれを防ぎ、逃れる暇などなく、瞬く間にその身を焼かれ、溶かされて消滅していった。

 

「これで東海岸の敵は掃討完了。だけど後始末をしなくては。」

「智史くん、それってどういうこと?」

「奴らを焼き払うために高燃焼性の焼夷弾を大量に使ってしまい、そのせいで地球が丸焼きになってしまうからだ…。」

 

ーーまあこんなことになることはあらかたシミュレーションで想定済だがな。

 

そう、智史が化け物達を塵一つ残さずに焼き払おうと炸裂すると100万℃というエゲツない熱を発する焼夷弾を大量生成して使用した結果、本来の目的である化け物達の完全焼却は達成したものの、あまりの熱に地面がジュワジュワと溶けて蒸発し、大量の岩石蒸気を生み出してしまい、その熱が広がったら地球が丸焼けとなるという天変地異を生み出してしまった。

普段なら智史はある程度自重して攻撃の効果範囲を絞るのだが、今回は彼がその時ヤケにハイテンションだったことや効果範囲を絞るということを無視した攻撃手法を積極的に用いた結果、とんでもない事態となってしまったのだ。

 

「なんで奴らを一つ残らず焼き払う必要性があるんだ、智史?」

「その理由を説明するために奴らの骸の一部は焼き払わずに救助ヘリ部隊に回収に向かわせた。さて、火消しのお時間だ。」

智史はそう言う、そして彼は今度はスーパーXⅢの大群を飛行甲板上に生成する、彼らは化け物達を散々に蹂躙した航空機達と入れ替わりに燃え盛るアメリカ東海岸へと飛び去っていく。

 

「こいつは冷却兵器を大量搭載した兵器だ。元々は原子炉のメルトダウンを鎮圧するために生み出されたものだがな。」

「智史、エネルギーベクトル操作能力を使わないのか?」

「いいではないか、そればかりだとかえってつまらん。なあに、結界を用いて熱は遮断しておいたからな。」

その言葉通りにアメリカ東海岸には既に彼の手によって圧倒的な熱量を遮るクラインフィールドの結界が形成されていた。

そしてその結界の中にスーパーXⅢ達は進入すると、超低温レーザーや冷凍ミサイルといった大量の冷却兵器を片っ端からばら撒く。煮えたぎっていた地面は瞬く間に冷やされ、凍てつき、固まった。

 

「ヒエイ、お前がかつて私に用いた冷却弾のことを少し思い出してな。今回はそれに当てはまるような兵器を生み出してみた。」

「やはりあの時のことをきちんと覚えていたのですね…。」

そう会話する2人。智史はヒエイから受けた冷却弾攻撃のアレンジをこの戦闘で用いたのだった。

 

「さて、奴らのサンプルを使った実験を行おうか。」

そして彼はサンプルを回収して帰還してくる救助ヘリ部隊が左舷飛行甲板へと着艦しようとしている風景の中で、皆をそこに案内する。

 

 

「これが、奴らの「骸」だ。」

「うっ…。」

「グロい…。」

EC 225 シュペルピューマMk II+の救助ヘリ部隊が回収してきた化け物達の骸のサンプルは所々千切れてボロボロとなり、内臓や肉が露出していることもあって余計に気持ち悪さを醸し出していた。しかもその骸の千切れた部分から未だに流れ出てくる体液は不潔な色をしていただけでなく、物凄い悪臭を放っていた。

あまりの気持ち悪さに智史を除く全員が背筋に悪寒を感じた。

 

「こいつの体液は非常に毒性が高い。近くに私の手で作られていない実在したサンプルが無いから立証は出来ないが、恐らく並の生命体なら軽く死滅してしまうだろうな。」

「仮に討ち取っても一つ残らず焼却しなければその毒は消えないということなのか?」

「まあそういうことだ。」

 

そして智史は口の部分に手を掛けて強引に引き千切る、そしてさっきの体液とは違う別の液体を浴びるが平然とその液体を手元に生成した容器に入れて回収した。

 

「ハルナ、ナノマテリアルは持っているか?」

「なぜ私にそう尋ねる?」

「『霧』という種族から逸脱している私よりも『霧』であるお前の方が信用性が高いからだ。」

ハルナは素直に智史にナノマテリアルを少量提供する。そして智史は先ほど採取した液体を入れた容器の中にナノマテリアルを入れる、すると

 

「と、溶けただと⁉︎」

「馬鹿な、地球上のものではナノマテリアルは溶けないはずだ‼︎」

「“お前達が知る範囲のもの”ならな。だがそんな常識はそれ以外では通用するとは限らないぞ?」

そう、その液体にナノマテリアルが触れた途端、ナノマテリアルは物凄い勢いで蒸発しながら溶けていった。そして彼が実際に目の前で採取した実在のものなので彼が意図的にそう仕組んでいるという言い訳は目の前で潰された。

これによって、「霧」が優越的存在であるということが彼らの中で完全に否定された。しかし彼らの「霧」の優越性を否定する光景はこれだけに終わらない。

 

彼は今度は別のサンプルに手を掛け、カビの種子を内包していると思われる弾を手に取る。

 

「これは何だ…?」

「さ〜て、何でしょう?」

 

彼が中身を思いっきり開けた途端、カビが突如として爆発的に増殖し、彼の手元にあったナノマテリアルを餌としてそのまま喰らい尽くしてしまった。

 

「このままだとまずいな、殺処分」

幸い智史の手によってそのカビはあっという間に殲滅されたが、これでも彼らに映像のものよりも遥かに強く、深い衝撃を与えた。

 

「何ということだ…。」

「『私達』を構成しているナノマテリアルを別の構成素材に切り替えた方がいいのでしょうか…?」

智史はそう動揺する皆を見る。そしてあることを失念していたことに気がつき、自信満々で自分自身の優越性を暗に示す自分自身を消し飛ばした。

 

「なんということだ、スキズブラズニルや並びに霧の各根拠地にはナノマテリアルしか作れない製造機械しかないということではないか…。」

「それは、どういうことだ⁉︎」

「私がお前達のことをあまり深く考えなかったせいなのか…?これではモンタナ達が幾ら頑張ってもすぐカビまみれで終わりということではないか…。」

 

ーーくっ、慢心があったか…。

 

リヴァイアサンごと智史は事前にフィンブルヴィンテルの軍勢の規模や能力を完全に把握した上で過剰という言葉でさえ物足りないレベルの強化を施していたためあっさりと対処できたものの、他の仲間達はそうはいかない。彼ほど物質的意味合いで臨機応変には対処できないこともあって、幾ら『子宮』を用いて艦隊を作ってもそれがカビにしてみれば『餌』に足る材料だったらその艦隊は役目を果たさずに一方的に食われるということになるからだ。

そして肝心の智史本人が自分以外の皆のことをあまり深く考えず、理解しようとしなかったこともあったのか、彼は苦虫を噛み潰したような思いを味わうこととなった。

 

「至急、この件のデータをヒュウガに転送し、東海岸に向けて航行中のスキズブラズニル、401、ヤマトと合流する。だがそうする前に、とんでもないものがこの近くにいるからそれを回収してからにしたい。」

「…何だ?」

「実はまだ言っていなかった、というか言おうとしなかったという方が相応しいが…。」

「何なんだ、早く言ってくれ‼︎」

「フィンブルヴィンテルによって船体を殲滅されたムサシがここから北500㎞のところで漂っている。」

「何ですって⁉︎ムサシ様が⁉︎」

「急ぎ回収に向かうぞ、今すぐにだ!」

3隻は急いでスラスターをフルに吹かして、ムサシが漂っている海域へと直行する。

 

「ここだ。」

智史はそう言うとYAGR-3Bを瞬時に形成してそれに飛び乗り、リヴァイアサンを飛び立つ。そして彼は暫く飛ぶと、そのYAGR-3Bから飛び降り、海へ潜っていった。

 

ーー見つけたぞ、超戦艦ムサシ。

 

ムサシは海の中でメンタルモデルの一部が崩壊し、意識を失ったスリープ状態で漂っていた。彼はそんな彼女を片手に抱えて海上へ引きずり上げるとYAGR-3Bから垂らされたワイヤーに掴まり、彼女をYAGR-3Bの中へと引きずり込んだ。

 

「ヤマト、これが誰か分かるか?」

「…はっ、ムサシっ⁉︎」

「先程ニューヨークから東600㎞の沖合にて彼女を保護した、今からこちらに合流する。」

「智史、あんたからのデータ、受け取ったわ。これは、笑い事では済まされない重大な事態ね。」

「ああ、笑い事ではない。お前達に関することをに全く危機感を抱かずに慢心していた私を許してほしい。」

「別にいいわ。私もあんたを無断で調べたことを許してほしいぐらいだったし。スキズブラズニルにて詳細を解析しましょう。」

そう音声通信にて会話する智史とヤマト、ヒュウガ。彼らは危機感を抱いていた。最も、智史本人は本気になればあっさりと解決してしまうだけの実力があるのだが、それだとあっさりとしすぎてつまらないし、何より群像達やヤマト達があまり育たないため自身の自己満足があまり満たされない。彼らにやれることはやって欲しかったからだ。

 

ーー今回はしくじったな、群像達のこと半分ほったらかしにしてたからな…。スキズブラズニル、新素材もちゃんと作れるけど、その素材が生きてないから恐らくそれを喰う為に進化したカビに食われてしまうだろうな…。いたちごっこの幕開けかな…?

いずれにせよ群像達がうちの足を根本から引っ張っている状態だったら満足できないな、もう少しテコ入れしようっと。

 

 

その頃、北極海ーー

 

 

「そうか、リヴァイアサンはあの小娘を回収したか。」

「はっ。ですがなぜわざと討たなかったのですか?」

「あの小娘をわざわざ討つという必要性が無かったからよ。どのみち生きていても此奴が見るのは破滅という未来。」

「なるほど、ですがリヴァイアサンは?」

「あやつは余が最後の最後に直直に戦う。その際に味わう『あやつと戦う』という楽しみを味わう為に興を増やすのよ。」

「その為にあらゆるものを喰らい殺しつくすカビや細菌兵器を使い、そして大気を人間どもにしてみれば猛毒同然に改変する植物の群れを大量にヨーロッパに植え付けているのですね。」

「そうしたらあやつ以外の全ての虫ケラは死に絶えることとなるだろうから虫ケラどもは慌てふためくだろうな、そしてそうしなくとも虫ケラどもに訪れるのは破滅のみよ。」

そう会話するフィンブルヴィンテルと側近。フィンブルヴィンテルはリヴァイアサンごと智史と戦うまでの興の繋ぎとして人類を弄ぼうと計画していた、実際に人類をはじめとしたあらゆる生命体が死滅したヨーロッパにて新たな災厄の芽が育まれていた。

そしてその計画を建てる前から智史は彼らの規模を完全に把握し、かつ偵察機達を大量にばら撒いて偵察を掛けまくっていたので、とっくに『対処』されていたーー




おまけ

今作でのリヴァイアサン=海神智史が生成して用いた超兵器の紹介

超巨大爆撃機 ジュラーヴリク

全長 800m 全幅 750m
最高速度 マッハ12
固定武装
610㎜80口径6銃身ガトリング砲
単装 8基
76㎜80口径バルカン砲 単装 40基
格納型自衛用RAM 21連装12基
その他の装備は生みの親であり、生を共にしているリヴァイアサン=海神智史と連携しているため、状況に応じて切り替えることが可能。

解説
元ネタは鋼鉄の咆哮3より。
超巨大爆撃機を名乗っているものの、実際は馬鹿でかいヘリコプターである。とはいえ、ヘリコプターなのでアルケオペテリクスよりも小回りが利くので、相手の上空に滞在した上での持続的な攻撃が可能。
また、装甲も非常に堅牢で、原作では急降下してきた艦上爆撃機をローターで叩き割って平然としていた程の高い堅牢性が智史によって更に強化され、彼と生を共にしていることもあって、今作では無双と言っていいほどの傍若無人な暴れっぷりを見せつけた。
なお、智史が彼らを生み出した理由は相手をより楽しく蹂躙し、恐怖を徹底的に刻みつけた上で味わって殺したかったということからである。

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