欲望にはチュウジツに!   作:猫毛布

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だいたいヘタレが悪い


正妻の余裕×2

「はい、あーん」

 

 ハートは付かないであろう、男の声が聞こえた。その男が向いているのは水色の髪のナイスバデーな少女――更識会長。恥ずかしいのか僅かに頬を赤らめている更識会長とその更識会長を甲斐甲斐しく見舞いに来る男――織斑一夏。――そしてその場に同じく入院している俺。

 一夏の「あーん」攻撃に幾らかの恥ずかしさを持っていた更識会長も度重なる攻撃と一夏作の唐揚げの前には無力であったようで、口を開き、噛めばニンニクと生姜の香りが溶け込んだ肉汁が溢れる唐揚げを口にした。

 珍しく、というか更識会長が入院した事をいい事に普段奪われている主導権をもぎ取った一夏はご満悦である。『一夏は』の話であり、先ほどからその一夏を睨み、俺を左右に激しく揺らしているラウラさんと箒さんと鈴音さんは激しくご立腹だ。

 俺の前にあった筈の一夏の弁当は未だに唐揚げ一つしか箸を着けていないと言うのにおかずの数品は無くなっている。

 激しく揺らされている俺を心配そうに、あわあわしながら見ている簪さん。俺の頭を追って、僅かに左右に揺れている瞳が印象的だ。

 

「何、アレ」

「聞くのはイイんスけどー、揺れを止めてくれませんかねー」

「何なのだ! アレは!」

「だーかーらー! 吐くから! 吐いちゃうから止めてッ!」

「む、このチクゼンニ? は美味しいな」

「ラウラさんも弁当摘んでないで、この二人を止めて、つーか! 一応俺の弁当なんですけど!?」

「ふっ……嫁が作ったのモノならば私が食べても問題ないだろう」

「そういうのはあそこの嫁に言って。俺唐揚げ一個しか食べてないのに、あとご飯だけなんですけど……」

 

 凄い超理論を聞いたような気がする。いや、ラウラさんと箒さんの口から超理論が飛び交うのはいつもの事だから問題ないだろう。問題はあるけど。

 それにしても、実年齢が幾分か年下であろうラウラさんと似たような発言をする箒さんは一体……やっぱりおっぱいに栄養がいったのだろう。証拠として鈴音さんは幾らか理性的な発言をしている。している筈だ。やっべー、急に自信が無くなってきた。

 

「つーか、あの二人が付き合うとか、付き合わないとか、俺が知る訳ねーでしょーが」

「なんでよ! なんの為のアンタだと思ってんのよ!」

「鈴音さんの栄養はドコにいってんだろーネ」

 

 おっぱいじゃないことは確かだけれど、頭にもそれほどいってないらしい。けれど、そんな事は決して言わない。言えない。

 

「まあ電脳世界で何があったとか知らないけどさー。変に一夏が皆の事を意識してるってのはわかってあげて」

「……一夏が」

「意識してる……」

「そそ。普段、この状態だったら不必要極まりない『弁当が食べたかったなら作るぞ』とか言ってないし」

「なるほど……」

「ふ、ふん! そんなことは知っていたぞ!」

「あ、そうッスか……まあ意識している内に普段とは別角度から攻めまショ」

「ふむ……」

「暴力を振るわないとか、変な言いがかりを付けるとか、喧嘩をふっかけるとか……ん、コレって日常的な普通の恋愛指導なんだよな? 不良高校生の生活指導じゃないんだよね?」

 

 自分でも疑問に溢れてきた。いやいや、そもそも俺の知っている普通なんてモノは変わるモノだ。きっと今の恋愛観はそういったモノなのだろう。俺には真似出来そうにないけれど。

 

「ま、まあ、ほら、今よりもお淑やかにするとか。ちょーっと違うアプローチも考えた方がいいんじゃないかなーとか」

「なるほど……しかし、どうすれば嫁の気を引けるのだ? 深夜にベッドに潜り込む以外は――モゴモゴ」

「ラウラさん、ちょーっと黙ろうか」

 

 イケナイ発言を聞いたような気がする。いや、少なからず今ココにいる存在達に聞かせてはイケナイ言葉だろう。落ち着け、落ち着くんだ俺。

 いや、色々と言い始めれば俺も似たような事をされている訳だし、むしろラウラさんよりも肉感的なセシリアやシャルロットに抱きつかれている俺の方がむしろダメなのではないだろうか。いや、ダメな訳がない。もしもダメならばソレは世界が悪いのだ。世界壊さなきゃ……(使命感。

 

「ま、まあ、一夏は女性らしい女性が好きだと思うよ」

「……なんでアンタはアタシと箒の胸を見比べて言ったのよ」

「別に一夏はソレを判断基準にしてないから問題ないと思うゾ!」

「答えになってないわよ」

 

 別に()()()格差社会の縮図を見比べていた訳ではないのだ。うん、これっぽっちも思ってない。女性らしい女性というのはお淑やかで、優しくてという意味である。決して身体に表れる母性の事を言っている訳じゃない。

 

「ん、ちょいと失礼」

「どうかしたの?」

「ちょっとね。まあスグに戻るよ」

「というか、アンタも一応入院扱いなんだからおとなしくしときなさいよ」

「俺は目が覚めるのが遅かっただけで、仮入院みたいなモンだから。メディカルチェックでも正常値叩き出してるし。問題ねーッス」

 

 へらりと笑って部屋から出て行く。ぼんやりと天井を向いて、息を吐き出す。

 先ほどから通知を知らせてくる電話相手に少しだけ嫌気を思いながら、ペタペタとスリッパを鳴らして歩く。

 

 

 

◆◆

 

「あれ? 穂次は?」

「さっき出て行った所だけど、会わなかった?」

 

 シャルロットの問いかけに応えたのは鈴音であった。扉を開けたままにしていたシャルロットは自分が来た方向とは逆の方向を見つめて、自分の手に持ったモノを見つめる。

 しっかりと包まれた自作の弁当と部屋で「あーん」とかしている一夏を見比べて、現実世界で二秒にも満たない妄想を繰り広げ無事に穂次とゴールインを果たした。

 だらしなく緩みそうになる口をどうにか普段の笑顔に保つ。

 

「じゃあ、ちょっと探してこようかな」

「……お幸せに?」

「簪!? ち、違うから、そのえっと」

「はいはい、さっさと行きなさい」

 

 妄想を看破した簪に慌てながらシャルロットは鈴音に押し出される形で部屋の扉を閉められた。ほのかに赤くなった頬に片手を当てながら、保っていた笑顔が崩れる。だらしない笑みが浮かんでしまう。

 ハッ、と意識を現実へと戻したシャルロットは慌てたように周りを確認して、一つ呼吸をする。どうやらシャルロットの奇行は誰にも見られていなかったようだ。改めて、お弁当を確認したシャルロットは口元に笑みを浮かべて足を進めた。

 

 普段歩いている廊下を笑顔で少しだけ浮かれた足取りで歩く。こうしてシャルロットがセシリアを出し抜いて穂次と二人きりに成れるタイミングというのはそれほど無い。

 ある意味確約されている夜這いの順番を除けば二人はあくまで競争相手であり、同じく同盟でもある。

 二人は二人で穂次が自分達を好きになってくれている、という事は知っている。それこそ、彼の感情の全てを知るわけではないけれど、彼の言葉を捉えていればアッサリとそんな事は理解出来た。

 だから、この同盟関係はあってないような、そんなモノだ。裏切る事もないけれど、出し抜く関係であるし、けれど恨み言を言う関係でもなければ情報も交換する関係だ。こうして冷静に考えれば恋敵として少しばかり歪な関係なのかも知れない。

 結局勝つのは自分である、なんて心の底で思っているのもお互い様だったりするのでシャルロットはそれ程の危機感を覚えていない。むしろ標的である穂次が変に無茶をする方が心配だ。

 だからこそ、今もこうして彼を探している。下心もあるけれど、ソレはソレ。穂次も下心をさらけ出しているし、ソコは納得してくれているだろう。そんな言い訳を心の中でしながらもシャルロットは足を止める。

 耳に……音に意識を向けて、いつも聞いている声がする事に気付いた。どうやら近く、誰かと喋っているらしい。

 悪戯心で、驚かせてやろう、なんて考えてしまうのは幼稚なのだろうか。いや、それでも彼が驚いた顔を見てみたい。自分だとわかって安心して笑う顔も見てみたい。

 曲がり角の向こうで彼が喋っている。呼吸を整えて、チラリと確認する。確かに夏野穂次がいた。けれど、どういう訳か雰囲気が違いすぎる。へらへらとも笑わずに、何かに追い詰められているように真面目な顔でもない。ただ平坦で、冷たく、感情らしい感情など一切こもらない声を口から吐き出していた。

 

「――わかってる。コッチも計画の準備はそろそろ完了するし」

 

 計画? 準備?

 シャルロットの頭の中で様々な可能性が広がり、そして彼の会話へと集中していく。

 

「……もう決断したって知ってるのに、わざわざその質問は必要ないだろ。そっちの準備もよろしく。

 ――ハハ、うっせーです」

 

 そんな一言で電話を切った穂次は大きく息を吐き出して、目を細めて携帯電話を見つめる。何の感情も無い視線で見つめて、携帯電話をポケットの中へと収めた。

 ハッと何かに気付いたように顔を動かして、その視線はシャルロットを捉えた。

 

「シャルロット?」

「や、やあ穂次」

「どうったの?」

「えっと……」

 

 シャルロットは言葉を迷う。追求すれば、きっと穂次は応えてくれるかも知れない。けれど、踏み込んでいいのだろうか。

 無茶をする穂次だ。つい先日無茶をしない事を誓わせたけれど、それでも穂次は穂次だ。だから踏み込んで聞かなくてはいけない。

 けれど、相手の領域に踏み込む事に躊躇してしまう。

 

 

 そんな言葉に迷っているシャルロットを見ながら穂次は困ったように笑いを浮かべて頬を掻く。

 なるべくシャルロットやセシリアには嘘を吐きたくない穂次としては話す事も視野に入れている。ソレはソレで穂次の覚悟に触れてしまうけれど、それでも穂次は喋ってしまうだろう。

 だから、穂次は小さく息を吐き出して、少しだけ真面目な顔つきになる。

 

「シャルロット」

「な、なにかな」

「こ、今度一緒にデェトに行きまセんか?」

 

 バッチリ噛んだ。声も裏返った。顔なんて真っ赤だ。

 パチクリとお互いに瞼を動かして、穂次はゴホン、とわざとらしく咳込んだ。そう、喉の調子が悪かったのである。顔の赤みはさっぱり取れていないけれど。

 

「えぇ、っとですね。それでですね。よろしければ次のお休みにデートに」

「行く」

「お、おう……即答されると俺は安心したよ」

 

 自分の胸を抑えてホッと息を吐いた穂次はシャルロットの左手に持たれた包みへとようやく視線を送る。

 その視線に気付いたシャルロットはヒョイと包みを上げてニッコリと微笑んだ。

 

「お弁当だよ。もしよかったら――」

「食べる。絶対食べる」

「う、うん。そこまで求められるとは私も安心だよ」

 

 ガシッと左手を包むように握った穂次に少しだけ顔を赤くして狼狽するシャルロット。そんなシャルロットから弁当の包みを奪い、窓から外を眺める。忌々しい程の晴天であった。

 

「んじゃ天気もいいし外で食べようか」

「そ、そうだね。あ、穂次。あーん、とかしてあげようか?」

「…………」

「ほ、穂次!?」

 

 何を想像したのか、ボフンと音を立てるように顔を赤くした穂次が廊下の壁にぶつかった。弁当は揺らさないように保護している辺りが実に彼らしい。

 

 

 

 

 

 

 空が夕焼けに染まり、セシリアは鼻歌を奏でながら穂次の部屋へと向かっていた。

 メディカルチェックで何も異常が検出されなかった穂次はあっさりと退院して、部屋に戻ったらしい。そのことを聞いたのはどういう訳か余裕のある声だったシャルロットだった。

 何かあったのか聞いてみれば「ふへへへへへ」とだらしない笑いばかりの恋敵であったけれど、内容に関しては頑なに何も言わなかった。

 恋敵は何も言わなかったけれど、幸いな事に今日は()()()()なのだ。標的ならばアッサリと言葉にしてくれるだろう。

 そんな自信と久しい自分の番に喜びを隠すこともせずにセシリアは彼の部屋の前に到着した。

 

 喉を鳴らして声の調子を整える。今日の香水は彼が好きだと言った花の香水だ。いや、彼は何でも好きと言いそうだけれど、一番反応がよかったモノがコレだった。

 改めて自身の服装をチェックして、セシリアは扉をノックする。

 

「はいよぉー?」

 

 少しだけ時間を開けてから、気の抜けた声と一緒に扉が開かれて、セシリアは言葉を失う。

 僅かに水気を帯びた髪にシャツ。その首元にはネクタイが垂れ下げられ、シャツの首元のボタンも幾つか外れている。普段は見れない夏野穂次がソコには居て、珍しくマトモな恰好をしている穂次に見惚れてしまったセシリアもソコには居た。

 

「えぇっと? どうったの、セシリア」

「い、ひぇ、なんでもありませんわ」

「お、おう」

「それで珍しくフォーマルを着て……」

「え、似合ってない?」

「……ネクタイはそれだけしかありませんの?」

「えぇっと他に何個か」

「見せていただけます?」

「アッハイ、お願いします」

 

 アッサリと主導権をセシリアへと渡した穂次はセシリアを部屋の中へと招き入れた。

 ベッドに広がるネクタイと上着を見て、セシリアは頭痛を覚えながら溜め息を吐き出してテキパキと上着をハンガーに掛けて壁に吊るした。

 ネクタイを数本掴んで、穂次の首から垂れ下げて、どうやら満足いくものがあったのか一本だけ選びソレ以外――穂次の首元にネクタイも一緒にハンガーの内部分へと掛けた。

 

「それで、どうしてフォーマルを着てるんですの?」

「ちょっと、ね」

「……わたくしには言えない事ですのね」

「いや、えぇっと、そうじゃないんだけど」

 

 ネクタイを締める為に彼のシャツのボタンを閉めていたセシリアが上目遣いで穂次を見つめる。その視線は弱い、とばかりに穂次は視線を外して情けない笑みを浮かべる。

 逃げた穂次を逃がさない様にネクタイを掴み、そのまま見つめ続ける。穂次は諦めたように溜め息を吐き出して両手を上げる。

 

「降参デス。言うから、悲しそうに見上げるのやめて。あとおっぱい当たってるんですけど」

「当てているんですわ」

「そうッスか」

 

 まるで音符でも付きそうな程上機嫌になったセシリアに顔を赤くしながら口をモゴモゴとして言いそうになった言葉をどうにか飲み込んだ穂次。

 えー、と言葉を一度迷ってから穂次は言葉を吐き出す。

 

「ほら、学園祭の時に居た俺の保証人いるじゃん」

「……ああ、えっと確か――」

「で、その保証人からのお呼ばれ。どこぞのホテルで会食だってさ。保証人の関係してる人も来るっぽいし」

「それでフォーマルに」

「そそ。ついでに視察も兼ねてかなー」

「視察?」

「…………あー、今の無し」

「何の視察ですの?」

「何の事か穂次わかんなーい」

「穂次さん?」

「スイマセン言います。言うから」

 

 はぐらかそうと適当な言葉を吐き出した穂次はあっさりとセシリアに負けた。勝った方のセシリアはニッコリと穂次に笑みを向けている。

 穂次は意を決したように、一度深呼吸をしてから口を開く。

 

「ぇえっと、セシリア。今度の休みにデート行かない?」

「――――…………」

「え、ダメ?」

「いえ! そんな! 行きますわ! 絶対に!」

「お、おう……」

「ド、ドレスを家から送ってもらわないとっ」

「あー、セシリア? 別に普通の恰好でイイんだけど」

「そ、そうなんですの?」

「別に今日行く所に行くって訳じゃねーし。最悪コッチで準備もするし」

 

 部屋を出ていこうとしていたセシリアの左手を掴んで止めた穂次はいつものようにへらりと笑って、そんな見通しの甘い計画を口にした。

 慌てていたセシリアは一度落ち着いて、肩の力を抜く。何より相手は穂次なのだ。何を気取る必要があるのだろうか。それこそ綺麗な自分は見てほしいけれど……。

 自分の妄想の世界へと少し入って、セシリアは自分の顔を覗く穂次に顔を真っ赤にして背中を向けた。穂次は困ったように頬を掻いて、ネクタイを締めようとする。

 

「あ、ネクタイはわたくしが締めますわ」

「そこは譲らないのか……」

 

 クルリと穂次の方に向いたセシリアは耳を赤くしながら彼のネクタイを締める。

 首元までしっかりと締めたネクタイを見てから、穂次の顔を見つめる。

 

「ちょっとした、憧れでしたの」

「……ふーん」

 

 照れて笑うセシリアの言葉に穂次は追求も何もしなかった。セシリアの頭を軽く撫でて、僅かにする花の香りを楽しむ。

 少しの時間をそうして、時間に気付いた穂次が動き出して、同時にセシリアも動き出す。

 ハンガーに掛けていた上着をセシリアが持ち、ソレに袖を通す穂次。ボタンをして、セシリアの最終チェックが入り、どうやら合格したらしい。

 ホッと一息吐き出して、穂次は扉に手を掛ける。いつものようにへらりと情けない笑みを浮かべながらセシリアに向き直す。

 

「それじゃ、行ってくるよ。セシリア」

「行ってらっしゃい、穂次さん」

 

 二人して言葉は自然と出た。出た言葉に気恥ずかしさを覚えながら、二人は吹き出して笑顔になる。

 

「それじゃ、デートに関しては後で連絡するから」

「ええ、楽しみにしていますわ」

「あんまりハードル上げると、下を潜るから程々に」

 

 ヘラリと笑いながら穂次は自室の扉を閉めた。

 

 一人部屋に残ったセシリアは名残惜しそうに扉を少しの間見つめて、彼が放り出していた着替えを回収していく。

 ()()何かがあっただろうシャルロットとあの穂次(ヘタレ)にデートに誘われた自分。果たしてドチラがリードしているかなど、比べなくても分かる事だ。

 セシリアは鼻歌を奏でながら、口元をニヤけさせ、時折"いやんいやん"と身体をくねらせる奇行を見せながら、自信に溢れた様子でふふん、と鼻を鳴らした。コレが正妻の余裕か、などと俗的な考えも当然している。

 

 

 何にしろ、打算的である彼女らは『情報交換をする』という名目はあるけれど相手を出し抜く為に穂次に誘われたデートに関しては一切の情報を漏らさなかった。

 当然である、コレは戦争なのだ。相手に負ける訳にはいかない。騙してはいない、故に問題などはない。

 

 お互いに「ふへへへへ」と笑いながら近い未来に待っている穂次とのデートを妄想する。既に相手を出し抜いたと思っている辺り、二人は似た者同士なのかも知れない。




>>ヘタレ特有のデート誘い
 一回目と二回目で差があるのは慣れたから。
 この作品で彼が自分からデートに誘ったのは二度目。だと思うたぶん

>>フォーマル穂次
 セシリアが好きそう。いやシャルロットも好きなんでしょうけど……。

>>「当てているんですわ」
鈴音「……」
一夏「……」
鈴音「当ててんのよ!!」
一夏「当たってねぇんだよ!!」
鈴音「うっさいわねっ!!」ボカッ
って感じのが見たい。いや、パクリなんだけど、ソコを言い始めると二次創作とか全否定だから(震え声

>>『計画』に関して
 たぶん次回に書く……かも?

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