無事にセルディクの暴挙で墜ちたバロニア王国は龍美達との連合部隊によって奪還されたのであった。
一方その頃、騎士学校の教官のヴィクトリアを刃を交えていた恋龍達は、
「喰らいなさい‼」
「まるでイノシシだな‼ 足元がお留守だぜ‼」
「しまった‼」
「お~い、こっちは終わったから離してあげて‼」
「うん、わかった‼」
ヴィクトリアの槍術に苦戦することなく、持ち前の戦闘センスで連携を繰り出したいたのだが、ヴィクトリアが槍を構えた瞬間、そのまま突きだしながら槍で突進してきたのだが、あまりにも動作が大きい上に、隙が大きく、そのまま後ろ向きに歩いて後退したのですかさず恋龍がヴィクトリアの足目掛けて、足払いを繰り出してそのまま槍を粒子化して、ヴィクトリアの腕を取って、腕ひしぎ逆十字固めと言う関節技を決めてヴィクトリアに降参を求めたのだが、騎士が使えない寝技に抵抗していたヴィクトリアの腕は完全に伸びて極まっていた所に龍美達がやってきたことでヴィクトリアは負けを認めて、恋龍は関節技を解いたのであった。
「アスベル‼ リチャード‼ ソフィ‼」
「ジュリア‼ 無事だったのか‼」
「もう、みんな無事の用ね」
「うん、龍美達が協力してくれた」
「龍美達?」
「あれ? ジュリア、おまえが入ってきたところからだとすれ違ったはずだが?」
「急いでたから、気が付かなかったわ‼」
アスベル達はこれからの事を考えていた所にアスベルの幼馴染みの赤い髪の女性でスタイルが良いジュリアが駆けつけてくれたのである。
ジュリアはアスベル達の無事を確認した後に、ソフィが龍美達に協力してもらったと告げて、ジュリアは首をかしげるのであった。
アスベルはジュリアが入ってきた入り口からだと絶対にすれ違うはずだと述べただが、ジュリアは急いでいたこともあり、何より幼馴染み達がセルディクと戦うと言ってそれどころではなかったのである。
「取り敢えず、後日、就任式をしよう、手伝ってくれるよね?」
「ああ、もちろんだ‼」
「今日は城に泊まってくれ」
まずはバロニアの新しい王になったリチャードの就任式が先だとリチャード本人が述べて、これからの運営を手伝ってくれと、現ラント領、領主のアスベルに頼んだのである。
もちろん親友のリチャードの頼み事を断る気がないアスベルは二つ返事で承諾した後、バロニア城で泊まることになったのであった。
フラクシナスに帰還した龍美達はと言うと、
「みんな、お帰りなさい」
「アンジェさん、ただいま‼」
「アンジールさん、バロニアの騎士達はどうでした?」
「あんな実力では、神羅兵すら勝てん」
「みなさん、お茶が入りましたよ‼」
食堂に集まっておりバロニア城で戦った騎士達の実力を話し合っていたのであった。
そして、ユキノが淹れてくれたお茶を飲むことにしたのであった。