龍姫達のクラスに髪型を変えたルークが転入していたのだが、運命の悪戯で顔なじみのティアの隣の席になってしまったので二人は物凄く気まずい雰囲気になってしまったのであった。
何故、ティアと気まずい雰囲気になっているのは、ティアの実兄のヴァン・グランツがルークにアルバート流、つまりは日本で言うタイ捨流に当たる剣術の師匠でルークは師匠のヴァンから自分と歳が近い妹がいることを知っていたので以前たまたまルークの実家にティアを連れたヴァンが来たことあるのでそこで知り合ったのだが、御曹司に、かたや元軍人と言うこともあってなかなか進展がなかったのでお互い恥ずかしがっていたのであった。
龍舞達のクラスに転入したゴッドイーターちゃん改め神楽坂智龍はと言うと、
「ノワール様‼ しかとしないでください‼」
「智龍、そいつはノワールじゃねえよ、狼龍だ‼」
「そうでした、狼龍様‼」
「あのね、智龍、ボクの事は、狼龍でいいよ‼ それと、敬語もいらない‼」
「わかりました、狼龍ちゃん‼」
狼龍のことをノワールと呼んだのだが当の本人は全く気がついてなかったのでうずめが狼龍だと教えた所様付で呼んでしまったので狼龍は智龍に様付と敬語を辞めるように言った所智龍は軽く頷いて狼龍ちゃんと呼んだのであった。
狼龍はもう女神と言う存在でもなましてや人間でもない言うなれば龍神としてノワールと言う人格はもう死んだ以上は元の人格である、ボクっ子の黒髪で赤い瞳の元気いっぱいの女子高生に成長したのである。
真面目だった性格はどこへやら、今は龍舞の良き親友で自称本妻と言う称号を手に入れた黒衣の断罪者の一人で天真爛漫な明るい性格に変貌したことでイストワールが三日間寝込んだのであった。
一方その頃、
「う~ん‼ 気持ちいいな‼」
「マスター、いくら周りに魔物の気配がないからと言って、此処に居るのは無用心です」
「そうだね、さてと、超神次元ゲイムギョウ界のラステイションに帰りますか、ん?」
「いたぞ‼ 捕まえろ‼」
「リチャード、しっかりするんだ」
「どうしよう‼ アスベル‼」
「これは助けないと‼」
龍月は現在愛車のフロント二輪、リア一輪と言うバイク乗って異世界をツーリングしていたようで、ちょうどいい丘の上で伸びをしていたら、インテリジェントデバイスにちゅういされたので超神次元ゲイムギョウ界のラステイションに帰還しようとしたのだが、龍華達と同じく大剣を背負った騎士二人に赤い髪に白い衣服に左腰に刀を差している男性が、金髪の男性を肩を貸して、側に紫色の髪をツインテールに結っている格闘術を使う女の子が追われていたので龍月はバイクに跨るとヘルメットを被って、愛刀の「同田貫正国」を抜刀して、
「ぶ~ん‼」
「リチャード、此処はオレに任せて‼」
「違う、アスベル、わたし達の事助けてくれたみたい」
「う」
右手に同田貫正国を持った状態で大剣を背負っている騎士二人の間をバイクで駆け抜けて峰打ちで気絶させたのだが、アスベルと呼ばれた赤い髪剣士が抜刀術の構えをしたので、一緒にいた紫色の髪のツインテールの女の子が制止したのであった。