リンダが自棄になってことでリオンの頭上に問答無用に鉄パイプの束を落としてきたのを見たゴッドイーターは無意識に体が動いてリオンを突き飛ばして落下してきた鉄パイプの束の下敷きになってしまったのである。
それを鉄パイプの束を落下させた所から哄笑していたリンダはゴッドイーターの救助活動で動けないことを良いことにそのまま逃走してしまったのであった。
もしゴッドイーターが追っていたらリオンが鉄パイプの束の下敷きになっていたのだから。
天界の病院ではゴッドイーターの肉体が想像以上に損傷が激しく特に心臓と両手足が地球の人工骨を作っていれると返って後遺症が残る可能性が高ったので剣心はゴッドイーターのDNAと細胞で新しい体を作ることにしたのだが、
「これでいいわね」
「これなら、問題ないね、あとは意識が回復するまでは入院ね」
顔は無傷だったのでそのまま新しいく作った肉体と合体させたのだが、やはり剣心が末娘の龍音をモデルにしたので元の大きさより二回りも大ききな真ん丸な胸で作ってしまった上にそれに合わせて身長も伸ばしたのであった。
あとはゴッドイーターが目を覚ますだけになったので培養槽からゴッドイーターを出して患者衣を着せて、ストレッチャーに乗せて手術室から運び出したのであった。
「手術は成功したよ」
「よかった、ボクが油断した所為で」
「いや、それはこっちのセリフだ」
「あの野郎‼ 今度会った時はただじゃ済まねぇからな‼」
手術中のランプが消えて中ストレッチャーに乗せられて運ばれて来たゴッドイーターと執刀医の剣心と龍美が出てきて手術は成功したと告げたのであった。
龍月は自分の判断したことがこの事態を招いたと自虐的になりかけたが、リオンが自分が油断したんだと、龍美が励ましたのであった。
そのおかげで龍月は吹っ切れたのであった。
ヒスイは人の命をなんだと思っているのかとリンダに怒りを露わにしていたのであった。
そして龍月達はフレイの依頼を完了したことを報告したことで晴れてヒスイが次元武偵になったのであった。
今回の一件は龍月はお咎めなかったのであった。
「う、うう、此処は? どこですか? うっ‼」
「気が付いたのね、此処は病院よ」
「そう言えば、リオンさんを突き飛ばして」
「ええ、一度死んだのよ」
「けど、生きてる?」
病室で意識を取り戻したゴッドイーターは肉体が動かなかったので唯一動く頭を動かして辺りを見回し、自分が病室にいることがわかった所に白衣姿の剣心が現れて自分が一度死んだことを告げられたのであった。
だが自分には死んだことが実感できないゴッドイーターは不思議がっていたので、
「ごめんなさいね、実はあなたの元の肉体が修復するのが不可能だったから、新しい肉体を引っ付けたのよ‼ 三日もすれば自由に動かせるようになるわ」
「人形じゃないですよ‼ そう言えば、なんだか上半身が重い気がするのはその所為なんですね」
「その通りよ、それじゃあ」
剣心が新しいく肉体を創って引っ付けたと告げられたゴッドイーターは驚いてしまったのであった。