クレアから依頼で再び物資の配達にヴェイグとクレアの故郷の村にやってきた龍美達は問題なくクレアから渡された物資を渡してフラクシナスに帰ろうとしたのだが、村の出入り口で女性の悲鳴が聞こえてきたのでヴェイグが一目散に入り口に走って行ってしまったので龍美達も追いかけることにしたのであった。
「サレ‼」
「ヴェイグ、久しぶりだね、逃げ出した君がどうするのかな? アハハハは‼」
「ヴェイグ‼」
「人質を解放してもらおうか?」
「悪いけど、武器を捨てなよ、さもないと」
「捨てればいいんだね‼ ホイ‼」
村の入り口で紫の髪ので龍美達よりいや下手すれば中学生組にすら背が低いレイピアを人質にしている女性に突きつけているガレキア王国の騎士ことサレとヴェイグがご対面したいたのであった。
助太刀に駆けつけた龍美達は人質を解放しろとサレに言ったら、サレが武器を捨てろとどう見ても龍美達を殺す気満々だったのが龍美と恋龍にばれていたのでサレの要求を逆手に取った龍美と恋龍は得物を地面に投げる気はなく、
「ゴン‼ ガン‼」
「ヴェイグ、みなさん、ありがとうございます‼」
「ここはいいですから、逃げて下さい‼」
「うふうううあふ‼ どうやら君たちはボクを怒らせた‼」
「興味ないね‼」
もちろんのことながら龍美の二刀の愛刀の柄と恋龍の愛槍「日本号」の柄がサレの脳天にクリティカルヒットしその隙に村の住人の女性を逃がしたのだが、龍美にしてやられたサレは怒りの余り、思考回路が明後日の方向に逝ってしまったので龍美と恋龍は投げつけた得物を手元に呼び出して構えたのであった。
「サレ~‼」
「ごめんね、脇ががら空き‼」
「パタッ‼」
「龍美、まさか‼」
「リッド、龍美ちゃんはサレを襟で〆て落としただけだ」
「サレ、相手が悪い」
ヴェイグが背負っていた大剣でサレに斬りかったのだが、サレがヴェイグに気を取られている隙に龍美がサレの背後に回り込みサレの軍服の襟を使って送り襟締めで落としたのであった。
絞め技を初めて見たヴェイグとリッドは腰を抜かしていたのであった。
そして得物をしまった所に、
「ヴェイグ‼」
「ティトレイ‼ ユージーン‼」
「さっき、サレがまた襲ってきたって言うもんだからって、サレどうしたんだ?」
「龍美がサレが着ていた服の襟で絞め落とした」
「なるほど、俺の名はユージーン・ガラルドだ」
「鳴流神龍美です‼」
ヴェイグの知り合いの緑の髪をぼさぼさにしているティトレイと、黒豹の獣人の大柄の男性のユージーンが騒ぎを聞きつけて現場に駆けつけてくれたのだがもう龍美によってサレが絞め落とされた所だったのであった。