星也達が都立来禅高校に転入し、シングとコハクとティアが龍姫達が所属している二年四組に配属されて、星也とクリスが真龍婭と勇龍と同じクラスになったのである。
もちろんのことながらパスカが芽龍とうずめのクラスで、イアがくろめと光龍のクラス、グラスバレーが陽龍達と同じクラスになったのである。
そんなこんなで授業が始まったのである。
一方その頃、
「わかった、この荷物を配達すればいいだね‼」
「ヴェイグ、行けるか?」
「ああ、大丈夫だ」
「それじゃあ、行ってくるぜ‼」
クレアが再び故郷の村に物資を配達してほしいと依頼をアドリビトムのリーダーのアンジェに持ちかけたのだが人手のことで困っていたのだが、龍美が一度行ってみたいと言い出したので龍美が引き受けることになり、それに伴い、道案内役にヴェイグが同行することになったのである。
今回は恋龍とリッドも一緒に行ってくれると言うのでクレアから配達する物資を受け取ってテレプールに飛び込んで早速目的地の村に向かったのである。
「ヴェイグ、村って、この道を真っ直ぐに行けばあるの?」
「ああ、その通りだ」
「そんじゃ、龍美達が乗ってたあれに乗せてくれよ」
「リッド、あれとは何だ?」
「バイクのことか、距離的にはさほど遠くないんだ、歩いて行かないか?」
「まぁ、いっか」
転送先から村までは一本道だったのでヴェイグにスクリーンを表示した龍美は指さして此処かと質問したところ、ヴェイグはそうだと答えたのでリッドが龍美達が乗り回しているあの前輪が1つで降臨が二つと言うあのバイクに乗ってみたかったのだが、もしもの事を考えて恋龍が歩いて行こうと言い出したのでリッドは承諾してヴェイグの案内で村に向かったのであった。
「此処がヴェイグとクレアの育った村か」
「ああ。オレはこの村で育った」
「おお、ヴェイグじゃないか」
「物資を持ってきました」
「ご苦労さん」
道中では魔物に襲われたがこのメンバーの力を合わせれば問題なく無事にクレアから受け取った物資を村に届けられたのでヴェイグは村の人達に呼び止めらていたのであった。
しばらくして、村の入り口から
「きゃ~‼」
「まさか‼」
「ヴェイグ‼」
「サレが来たんだ‼」
女性の悲鳴が聞こえてきたのでヴェイグは猛スピードで村の入り口に向かって走って行ってしまったのであった。
「サレ、確か、この国の騎士って、龍琥とあづみが教えてくれたな」
「キミたちは帰りなさい、酷い目に合う前に」
「それを聞いて、ますます帰れないです‼ 行くよ‼」
「フレンさんとどっちが強いかな? 行くぞ‼」
村の人がサレが来たと怯えながら逃げ惑っていたので、龍美達は以前龍琥がこの村に物資を配達して大蛇のミドガルズオルムと一戦交えて帰ってきた時にサレと言う極悪非道を繰り返しているガレキア国王の騎士と言うこともあって困り果てていたのだがヴェイグが反抗したことでますます目を付けられてしまったと言うのであった。
クレアの父は龍美達に帰るように警告したが、目の前の惨事を見てみぬふりが出来ない龍美達はヴェイグの助太刀に向かったのであった。