ISの産みの親にして、白騎士事件の濡れ衣を着せられ、現在も各地を転々としている天災科学者にして、弥生の元姉、篠ノ之束は、内密に、次元武偵達に助けを求める内容で密書を送っていると聞かされた弥生はその手紙の内容を見せて欲しいと頼み込んだのであった。
使用人の女性に密書を閉まっている箱と、もう一つ箱を持ってきてほしいと指示を出して、使用人の女性は蔵に箱を取りに行ったのであった。
数分後
「ご主人様、これお間違いないでしょうか?」
「ご苦労」
「では、失礼します」
「開けるぞ」
使用人の女性が、密書が入った小さな木箱と、本差しの日本刀が入る大きさの木箱を持ってきて、その場を立ち去ったのであった。
その持ってきた小さな木箱を開けることにしたのだ。
「弥生、なんて書いてるんだ?」
「わたしは勘違いしてたんだ、姉さんも、ISを兵器にされたことに違和感を覚えていたんだ、なのに‼」
「たが、君は天馬に助けられたじゃないか、野井原は女尊男卑から掛け離れているパラレルワールドの地球の田舎だからな」
「?」
「ボクも、両親が働いていたのはミッドチルダで、時空管理局の官僚だったから、パラレルワールドについては教えてもらったよ、ISより技術が進んでいるけど、医療は天界に劣るって、後遺症抱えてて、一回死んでるし、お母さん、お義父さんが武神の魔力を分けてあげて生き返らせたって」
「ISの時代は終わりを迎えようとしているのかもしれん、現に、天夏君がISのコアに選ばれたのがいい例だ」
「コアに選ばれる? まさか‼」
「ああ、多分、ここに居る全員が、ソーディアンという剣の声が聞こえるはず、アドリビトムと言うギルドに所属しているよ」
天夏は密書に何が書いてあるのかと密書を持っている弥生に訪ねると、涙ながら自分が間違っていたんだなと言っていたので、書いてある内容は察したのであった。
玄馬は親友の娘にして現在、天夏の義妹の天馬がいたから今の自分でいられるのだろと励ましたのであった。
玄馬の口から、野井原の地があるのは、並行世界の地球であると答えたので、異世界から帰還しているのにも関わらず、いまいちピンと来ない、スミレとなぎさだったが、星奈が、両親の過去を話してくれて、パラレルワールドについて抵抗が無くなったこと話して、玄馬はISの時代が終わりに近づいていることを話して、天夏は男である身で、女性しか使えないISに乗れた理由は、ソーディアンという意志を持つ剣を扱える素質を持っていたのだと推測したことを明かしたのであった。