長野県の軽井沢の別荘地でまさかの再会を果たしたが、記憶喪失だったので、無理に連れて行くわけにはいかなかったので、家の婦人で、星奈の戸籍上、祖母になる明の姉、卯月に招かれて、リビングで、列車事故と白騎士事件の真相を聞かされたのであった。
「では、ここが、天夏様が今日、お泊まりになられる部屋です」
「ありがとうございます」
「では、ごゆっくりと、ご入浴の準備が出来ましたら、お呼びに参りますので」
「はい」
【お前のこと、見透かされているな】
天夏達は、修練を卯月の監督の元、行って、宿泊する部屋に使用人に案内されていたのだ。
ラッキースケベのことを見透かされているのかというくらいに勘が鋭い、使用人の女性なんだと思った天夏とサンクチュアリガードであった。
「何だろう、何か引っかかる、天夏だっけ、ダメ、思いだせない」
【主・・・】
「?」
現在入浴中の朱音は、何かを思い出そうとしても、何も思いだせないようで、特に、天夏を見た瞬間、薄らと見えるビジョンが頭をよぎっているのだ。
そこに自分を呼ぶ、声がしたのだが、辺りを見まわしたが、何もなかったので、脱衣所に向かったのであった。
「あ、弥生」
「今日、一晩ともることになったからな、よろしく」
「うん‼」
朱音は自分より背が高い弥生と脱衣所で出会って、弥生が一晩泊まることになったと話して、朱音は自分の部屋に、用意していた着替えを着て、向かったのであった。
「あたし、夢で変な武装で戦ってた」
「お嬢様、お食事が出来ました」
「ありがとう、すぐ行くわ」
「かしこまりました」
「天夏達もアタシと一緒で、かなりの実力を持ってる、お母さんに特訓してもらってるから、アタシも強くなってるかな~」
自分の部屋に戻った朱音は、天夏達が来るまでに見た夢で、自分がISに乗って戦っている光景を見ていたのだ。
だがそれも思いだせない。
そこに、晩御飯の準備が出来たと使用人が部屋までやってきたので、朱音はすぐに行くと答えて、使用人が下に降りて行ったのであった。
「朱音とは同い年なのか、朱音とは仲よくしてくれ」
「はい、そのつもりです」
「天夏君には、是非、朱音をお嫁さんにもらってほしいな~」
「お姉ちゃん‼」
「恵都ったら」
天夏達は、明神家の面々と一緒に夕飯を頂いており、明神家の次女、恵都に、朱音を嫁にもらってほしいと天夏に言っていたのだが、弥生からとんでもない黒いオーラが出ていたので、朱音が顔を赤くしながら突っ込んでいたのであった。