超次元kurosu   作:天龍神

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白騎士事件の真相

悪運が強すぎるというレベルを超越してしまった天夏達は、偶然にも立ち寄った二階建ての白い民家に鈴らしき少女が住んでおり、そこの住人、星奈から見れば大伯母になる、卯月が姿を見せて、現在、明神家に招かれたのであった。

 

「この子を見つけた時は記憶を失った状態でひどく怯えてた、けど、今ではすっかり元気なのよ」

 

「そうですか」

 

「あなた達は、朱音を迎えに来たんでしょ」

 

「はい、ですが、強制はしません」

 

「IS、それがあなた達の道を破壊した現況だと思ってる、そうでしょ?」

 

「はい、特に、オレと弥生は」

 

「ISの本当は宇宙へ行くための物、それを見誤ったのは、白騎士事件ね」

 

「はい」

 

「その犯人、織斑千冬よ、篠ノ之束は、ISを作ったに過ぎなかった」

 

「それって‼」

 

卯月は、記憶喪失で行き倒れていた鈴を明神朱音として養女にして、育てることにしたこと、そして、明から聞いたと思われる、ISが世に知れ渡った事件2000発以上のミサイルを撃ち落としたあの「白騎士事件」その犯人は現在、モンド・グロッソ二連覇の覇者にしてブリュンヒルデ、織斑千冬が犯人だったこと、篠ノ之束はISを兵器として使われたことでカティア同様に国際指名手配にされたことを天夏達に話したのであった。

 

もう、天夏は元姉、織斑千冬と縁を切り、姉は虎徹、妹は、天馬であると誓ったのであった。

 

弥生も天馬に出会わなかったら、自暴自棄になり、孤独に陥っていたのであろうと思ったのであった。

 

「それと、イギリスの列車事故、あれも、時空管理局の上層部が意図的に起こしたの」

 

「はい・・・」

 

「時空管理局は、もう姪っ子達によって、崩壊したの」

 

「‼」

 

「ちょっと、重い話をしちゃったわね、今日は泊まって行きなさい」

 

「では、お部屋にご案内させていただきます」

 

「ありがとうございます」

 

一方その頃、

 

「ギル君・・・」

 

「すまん、マスター、我がもう少し現界していれば、助けられた」

 

「違う、わたしがISなんか作らなかったよかった;つД`)‼」

 

無人島のラボで妹の死を知ってから数日、毎日、亡き妹の遺影の前で泣いている、篠ノ之束に、召喚された英霊、ギルガメッシュですらこの雰囲気に居た堪れなかったのであった。

 

クロエ・クロニクルですら、空気を読んで近づこうとしなかったのであった。

 

ところ変わって、

 

「庭で、素振りして良いですか?」

 

「いいわよ、見せてもらえるかしら、あなた達の腕前を‼」

 

「?」

 

「こう見えて、武偵よ」

 

「はい‼」

 

明神家で宿泊することになった天夏達は卯月に庭で素振りをする許可を貰って、竹刀を実体化し、構えたのだが、卯月に腕前を見せてもらうと言われて、驚いた天夏に、卯月が武偵であることを明かしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 


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