超次元kurosu   作:天龍神

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行くぜ‼ 世界中の迷宮‼

転生したラウラBを見つけた天夏達だったが、本当にあの織斑千冬しか見えていなかった軍人だった人物だったのかというくらいの変貌ぶりを見たので、人違いかと思っていたのだが、案外間が抜けているのかという癖が見えていたので、天夏達はラウラBだと思っていたのであった。

 

「武偵所の依頼は行くの?」

 

「うん」

 

「オレ達も一緒に行っていいか?」

 

「いいけど? 寒い所に行くよ」

 

「ああ、分かった」

 

星奈がなぎさに今日は武偵所の依頼は受けているのかと質問したところ、一件だけ、受けていたらしく、天夏達も一緒に行くことに同意したので、なぎさは自分の部屋で準備してくると言って、行ってしまったので、天夏達は外で待つことにしたのであった。

 

「ヨーロッパと京都にいるみたいな場所だなここは」

 

「元々は、二つのゲイムギョウ界だったのが統合してできたのがこのゲイムギョウ界らしいわ、だから、冬と秋が同時に来ている町並らしいけど」

 

「ボクも転生して、初めてここに来た時、驚いたから」

 

「馬車で行くのか?」

 

「徒歩だよ、お待たせ‼ 行こうか‼ 目的地は、世界中の迷宮だよ」

 

「ゲイムギョウ界の地名、変なのが多いな」

 

「そこでの依頼内容は?」

 

「最深部の調査、不審者がいるかもしれないから気を付けてだって」

 

「とりあえず、行かないとな‼」

 

なぎさが来るまで星奈がこの世界に初めて転生して来た時、記憶喪失で、義母のなのはに、気分転換で、武偵所に行ってみたらどうかと言われた時に、なぎさことラウラBに再会したのだが、その時点ではお互い記憶喪失だったこともあって、気づかなかったのだが、今になって、記憶が甦ったことで、なぎさがラウラBだと確信したのだが、今はとりあえず、天夏達は初対面を装うことにしたのであった。

 

しばらくして、なぎさがアイテムパックを装着して、茶色の安全靴を履いたなぎさが到着したので、ルウィーにある、世界中の迷宮の最深部に調査しに向かったのであった。

 

さほど、遠くないが、記憶がないなぎさにいきなり神装機竜を見せるわけにはいかないので、本人が言う通りに、徒歩で向かうことになったのであった。

 

町から出て数分後、

 

「此処が世界中の迷宮か、へんな魔物がいる」

 

「見つからないように行くよ」

 

「ああ(誰かに尾行されてる、こんなバレバレな尾行は、龍姫姐達はしない)」

 

「くく‼ あいつらの剣、マジック様に‼」

 

世界中の迷宮に辿り着いた天夏達は辺りを見まわして、色とりどりの立方体が浮遊しているのを見ながら、魔物に見つからないように、最深部目指して進むことにしたのだが、天夏達は誰かに尾行されているのにとっくに気づいていたが敢て、尾行に気づかれてないふりをして、奥まで行くことにしたのであった。

 

「主、待っているぞ」

 

世界中の迷宮の台座に刺さっている二尺三寸の桜吹雪の日本刀型機攻殻剣は主の到着を待ち望んでいたのであった。

 

 

 

 

 


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