転生した元ドイツ軍所属、殉職扱いで、少佐から二階級特進で、大佐になったラウラが、記憶喪失で御子神なぎさと名乗っていると星奈が聞かされた天夏達はルウィーへ神装機竜で向かっていたのであった。
しばらく飛行して、街の前の開けた場所で、着陸して、徒歩で行くことになったのであった。
「星奈、家の場所とかわかる?」
「うん、もう着いてるよ‼」
「真ん前に降りたのね、わたし達Σ(゚Д゚)」
【スミレよ、気落ちするでない】
何も考えないで、着陸した場所こそが、超神次元ゲイムギョウ界のルウィーの御子神家前に着いていたことに、自分達の悪運が恐ろしくなってしまったスミレに、トランスコアは励ましていたのであった。
「家に誰かいないかな?」
「ピンポ~ン‼」
「は~い‼」
「え?」
「星奈だ、後の子達は?」
天夏達一同「(全く別人になってんじゃねぇか‼)」
「お母さん達は学校行ってるし、今は、わたししかいないけど、あがって‼」
「それじゃあ、失礼します‼」
転生したラウラの姿を知っている星奈が家のインターホンを鳴らしたところ、中から現れたのは、茶髪で髪を下の方でリボンでまとめている星奈と同様に着痩せするらしく、来ていたのは、白の動きやすそうなジャケットにミニスカートという服装の碧眼の少女が出迎えてくれたのであった。
転生前のラウラBは銀髪左眼に越界の瞳(ヴォーダン・オージュ)という物を移植されていた遺伝子操作で産まれて親がいなかった小柄な軍人気質だった少女というのが嘘に思えるくらいに、天真爛漫で、清楚な感じの少女に転生していたのだから、天夏達が驚くのは無理もない。
「あの~、わたしは、御子神なぎさ、よろしく」
「オレは、天河天夏、こっちが」
「朝宮弥生、弥生でいい」
「スミレ・セイグリッド、スミレでいいわ」
「星奈のお友達なんだ、今日から友達だね‼」
「そうだな(ラウラの時より、全く真逆になっちまった‼)」
お盆に麦茶を淹れたコップを持ってきたなぎさは、テーブルに人数分置いて、自己紹介をしたなぎさに、自分達も自己紹介をしたのであった。
今のなぎさの身長は、ラウラより少し伸びており、今では叔母達と変わらないくらいになっていたのであった。
余りの変わりように、どう接しようか考えていた天夏達だった。
「さっき、両親が学校って言ってたけど?」
「お母さんとお父さん、高校出てないんだ、仕事で通えなかったらしくて、茶熊学園で高卒の資格を取ってくるって、全寮制なんだけど」
「って、ことは、なぎさ一人で暮らしてるの?」
「お父さんの方の、叔母さん達が来てくれてるから、寂しくないけど」
スミレは家に上がる前に言っていた両親が学校に通っているので不在だと言ってたのを思い出して質問したのだ。
せなとなぎさが交互に説明したのであった。