弥生が天馬とセドナとは親友だったことを知らなかった天夏は驚きながら、星奈の待つラステイションの街はずれの獅子神家に辿り着いたのであった。
「さてと、おばあちゃん、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「うん‼」
天夏達が到着した頃、ちょうど、朝食を食べて終えて、産まれたばかりの弟を見て、自室で荷造りを終えて、アイテムパックを身に着けて、白とオレンジ色のパーカワンピに短パンを履いた、星奈は、忘れ物がないことを確認して、自分の顔写真が貼られている次元武偵の手帳を持って、一応戸籍上は祖母になる、明と桃子に行ってくると言って、玄関から出て行ったのである。
「行こう、ラウラが待ってる、一応、転生してるから、この前、名前を聞いていたんだ」
「そうか、この世界に一緒に転生されただっけ、名前は?」
「向こうもボクを見ても記憶が戻らなかったみたいで、お互い今の名前を名乗って自己紹介したよ、今のラウラの名前は、御子神なぎさ、けど」
「けど、何か問題でも?」
「会った方が早いから」
「そうだな、ルウィーへ行くには、これで行けばいいのか? 白き刃を持って、斬り裂け‼ サンクチュアリガード‼」
「カッコイイ(≧◇≦)‼」
【この姿でおまえの前に現れるのは初めてだな】
「接続開始‼」
星奈が、転生したラウラと一緒に仕事をしたことがあったので、敢て容姿のことは言わず、名前は教えて、ルウィーに向かって、神装機竜を使って空を飛んで行くことにしたのであった。
ルウィーへの道のりは徒歩で行くとかなり時間がかかるので、空を飛べる以上、使わない手はないので、天夏が実体化した、機攻殻剣の柄のボタンを押して、詠唱し、白銀の東洋の龍が、天夏の背後に現れて、天夏に装甲となって装着されたのであった。
「行くね、祝福されし光の竜よ、蒼き炎で鎖を解き放て‼ プロミネンスコア‼ 接続開始‼」
星奈もルクスの神装機竜を纏っている時のことを思いだしながら、天夏の見様見真似で、詠唱して、背後に蒼い炎を纏いながら姿を現した、二足歩行の金色の甲冑を身に纏ったプロミネンスコアが、星奈に各部位に装甲と化して、装着されたのであった。
青と金の二色の装甲に背中には青い炎の翼が生えていた神装機竜だったのである。
「行きましょうか」
「ああ、待ってろよ、ラウラ‼」
弥生とスミレも神装機竜を身に纏い、ルウィーへ転生したラウラを迎えに行くのであった。
スキット:神装機竜その一
星奈「これが、ルクスと同じ、神装機竜なんだ、王立士官学校に行かなくていいのかな?」
天夏「そういえば、忘れてた」
弥生「上が何とかしてくれるだろ、ISだって言って、IS学園に編入すればいいことだしな」
スミレ「それに、何のために、ルクスが留学してるのよ」
天夏「確か、ルクスがISを学ぶためだったけ」
星奈「なら、問題ないね‼」
オバロ【ISという物と比べられるのは、どうかと】