超次元kurosu   作:天龍神

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下宿所での一幕

星奈が神装機竜を手に入れて、合流を果たした初めての夜、現在、壁を隔てて男湯で疲れを癒している天夏だった。

 

「IS学園の風呂より、断然いいぜ‼」

 

「そうね、時間を気にしないでいいから楽ね」

 

「ツキミさんから教わった魔術とか明日、試してみるか?」

 

「壁一枚でどんだけ聞こえるんだよΣ(゚Д゚)‼」

 

「銭湯と同じなんだし」

 

大浴場は、IS学園と違い時間制限が無いので、いつでも下宿している者なら入浴可能なので、ゆっくり入っていたのだが、女風呂から弥生達の話し声が聞こえるのであった。

 

大浴場は、檜風呂などが完備されているので、IS学園より良かったのであった。

 

天夏は、女風呂から聞こえる、弥生とスミレのガールズトーク(特に胸の話)などを聞かされながら入浴を楽しんでいたのである。

 

そんなこんなで、大浴場から上がって、脱衣所で服を着て、夕飯を食べに行くことにしたのであった。

 

「この世界のお金は、そんなに持ってないしな」

 

「天夏は、なんか、食材って持ってないか? わたしは、保存が利くものとかしかないからな」

 

「オレもそこは考えてなかったからない」

 

「どうしたの? あ、晩御飯? これで、良かったら食べて、わたしは、星奈の母、獅子神なのは、よろしく、星奈の事、頼んだよ」

 

「ありがとうございますΣ(゚Д゚)‼」

 

「仕方ないわね、織斑先生より、二つ下らしいから」

 

「あの年で、十七の双子の母親だもんな、天夏の部屋で食べようぜ‼」

 

「なんで、オレの部屋Σ(゚Д゚)‼」

 

天夏達は、現在の超神次元ゲイムギョウ界の通貨、クレジットは、遺跡探索と魔物退治で得た、報酬だけだったので、明日の路銀のことを考えて使えなかったのである。

 

そこに、星奈の義母で、篠ノ之束になんとなく雰囲気が似ている、なのはが、星奈を助けてくれたお礼に、晩御飯の越訴わけを持ってきてくれて、天夏達は、受け取って、御礼を言い、なのはは自宅に帰って行ったのであった。

 

なのはを見た天夏達は、あの若さで、一男四女の母親だと言うことに驚いていたが、スミレのカミングアウトで更に驚いていたのであった。

 

晩御飯は結局、天夏の宿泊部屋で一緒に食べることになったのであった。

 

「織斑先生」

 

「一夏・・・;つД`)」

 

その頃、IS学園の教師で、天夏の元姉、織斑千冬は、寮長室で仕事を終えていることもあって、飲んだくれおり、それを、副担任の山田真耶が励ましていたのであった。

 

ISの限界を思い知った、IS学園教師達は、ルエルの襲撃事件以来、怯える日々を過ごしていたのは言うまでもなかった。

 

そして夜が明けて、翌日、

 

「天馬達、ちゃんと、学校に行ってるかな?」

 

「天馬、そっか、あいつと、半年も会ってないな~」

 

「知り合いなの?」

 

「わたしが、保護観察対象だった、篠ノ之箒だった頃、各地を転々とさせられていたってのは話したよな、実は、野井原で、六年間過ごしてた」

 

「助けてくれたのって」

 

「ああ、天夏の叔母の剣心さんだ、最初の頃、わたしは人間不信と自律神経失調症と精神疾患を患って、人と口が利けない状態だった」

 

「その時に、天馬がおまえに手を差し伸べたんだな」

 

「ああ、それから、わたしは剣の事などで話せるようになって、天河家に下宿させてくれるようになったりと、親友となった、本当なら、一緒に高校に行くはずだった」

 

「流石の剣心さんでも、政府を黙らすのは時間の問題だったのね」

 

「ああ、中学を卒業して、天馬と離れ離れになって、IS学園に入学した、そして」

 

「オレと再会したか、そして、天馬は次元武偵になった なるほど、あの時、態と、天然理心流を使わなかったんだな」

 

「ああ、中学では、剣道部に入らず、天馬と一緒に野山で遊んでたっけ、妖怪たちにも出会った」

 

天夏は日付を見て、月曜日になっていたので、義妹達がちゃんと学校に行っているか気にかけていたのであった。

 

そこで天馬の名が出たので、歩きながら、星奈を迎えに行く道中で、弥生が篠ノ之箒だった頃の話をしたのであった。

 

小学四年の時に、天夏と離れ離れにされた際に、政府から自分を救出してくれたのが、剣心で、ほとぼりが冷めるまでの間、実家がある野井原の地の学校に転入したことを明かしたのである。

 

心無い大人達によって精神疾患を合併症で患っていた時に、出会ったのが、天馬だったのである。

 

そこから中学まで野井原で過ごし、IS学園に入学したのだと、話したのである。

 

天夏とスミレは、野井原の地がISによってゆがめられた世界ではないこと、何より、人間と妖怪が共存していることに感心していたのであった。

 

そう、いつか、闇を公にするべく、天馬は、もう一人の親友、セドナ共に、次元武偵の資格を取ったのであった。

 

 

 

 


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