天夏達は、記憶喪失で自分達のことを覚えていないシャルロットこと、獅子神星奈を連れて、一緒に武偵所の依頼を片付けに、ラステイションの街はずれの遺跡にやってきたのであった。
「ぐぉおお‼」
「”#%&」
「早速、お出ましか、行くぜ‼」
「援護は任せなさい‼」
「グぉおお‼」
ラステイションの街はずれの遺跡は、以前、龍姫の始まりの場所である洞窟になっており、入っていきなりの魔物達のお出迎えに、応えるべく、天夏達は、一斉に武器を構えたのであった。
「祓い給え‼ 清め給え‼」
「旋風槍‼」
「アサルトバレッド‼」
「虎牙破斬‼」
「ぐおおおお‼」
「大方、片付いたけど、油断できないな」
弥生は、姉直伝の弓術で的確に射貫き、スミレも槍術で蹴散らし、天夏は、天然理心流の剣技で斬り捨て、星奈がデュアルウェポンを巧みに変形しながら魔物を捌き、大方、片付いたので、奥へと進むことにしたのであった。
今回の依頼は、ラステイションの街はずれの遺跡の調査と魔物退治だったので、そのまま行くことにしたのである。
「特に変わった所はないわね」
「お~い、こっちに、刀があるぞ」
「まさか、今、そっちに行くよ‼」
遺跡に到着した天夏達は遺跡を調べてみることしたのである。
至って変わった様子はなく、地上に出ることにしたのだが、弥生が奥の部屋で刀があるというので、天夏達はその刀を見に行くことにしたのであった。
「なんで、日本刀が?」
【我だ‼】
【待っていましたよ、サンクチュアリガード、そして、主様】
「主?」
「星奈、おまえのことだ」
【星奈さん、その刀を抜くことが出来ます、ですが、あなた様が忘れている残酷な記憶が甦る可能性があります、決めるのは、星奈様、です】
「ボクは、この刀を抜くよ、何か忘れちゃダメなことだから‼」
天夏達が辿り着いた部屋には一振りの二尺三寸の白刃の刀身に金色の鍔で、柄巻は黄色の日本刀が台座に刺さっていたのであった。
サンクチュアリガードが呼びかけた瞬間、声が聞こえて来て、星奈に主と呼びかけたのであった。
星奈は何の事だか分らなかったが、天夏達は、星奈の事だと言い、ドラゴニック・オーバーロードが、刀を抜いた瞬間、忘れていた残酷な記憶が甦ると言って、選択を星奈に委ねたのであった。
星奈は、受け入れると決意し、台座に刺さっている日本刀の柄に手を掛けて、思いっきり、引っ張ったのであった。
「何か‼ キャああああああ‼」
天夏達「星奈‼」
「そうか、ボクの本当の名前は、シャルロット・デュノアそして、死んでるんだ、なんで、ボクは生きてるの?」
【星奈様、それは、鈴鹿御前様に転生されたのですよ、あ、申し訳ございません、わたしは、プロミネンスコアです】
引っ張った瞬間、引き抜くことが出来て、そして、星奈の背後に蒼き炎を纏いながら、黄金の甲冑を身に纏った二足歩行のドラゴンが姿を見せて、星奈は忘れていた記憶と本当の自分の名前を思い出して、悲鳴を上げたが、黄金の甲冑のドラゴン「プロミネンスコア」に転生されたことを知らされたのであった。