無事に魔物を蹴散らしながら到着したのだが、そこが顔見知りの太陽の実家の獅子神家だったので、今までの苦労がなんだったのかと思ってしまった天夏達は、太陽の計らいで、家に上がっていたのであった。
「まさか、新入りのおまえらが来るなんてな、用は、アタシと同じ転生する名前を持っている、シャルロットを探しにこに行けって街の連中に聞いてたろ」
「‼」
「あの時、アタシと月華が街にいたんだよ。星奈がそのおまえ達が探してる「シャルロット」、アタシの妹だ、だがな、おまえ達のこと覚えてない」
「やはりそうか」
「星奈‼」
「お姉ちゃん、何?」
「(シャル‼)」
太陽は自分と同じ旧名を持つ妹を探しに来た天夏達に探しているのは自分の義妹で記憶喪失であると明かしたのだが、ここまでくれば記憶喪失だと言うことは慣れてきている自分達におかしくなりそうだったのだが、太陽が、二階で弟、龍陽の面倒を見ていた星奈ことシャルロットを呼びつけたのであった。
転生する前と同じ顔だったのですぐわかったのだが、星奈が天夏達を見ても記憶が戻らないのである。
「あの~ボクと会ったことあるの? ボクは獅子神星奈、十五歳、お姉ちゃんとお父さんに武術を教えてもらってるんだ、よろしく」
「オレは、天河天夏だ、同じく十五歳」
「わたしは朝宮弥生、十五歳、剣と弓と格闘術、魔法が出来る」
「スミレ・セイグリッド、あなたと同じ十五歳、槍と斧と剣と魔法が出来るわ」
「今日からお友達だね(^_-)-☆」
「(オレたちは元々友達だ、シャル)」
「なぁ、龍陽ことは姉ちゃん達に任せて、一仕事行って来たらどうだ、ほれ‼」
「一緒に行かない?」
「ああ、いいけど(ISが無い今のシャルに、生身の戦闘は荷が重いしな)」
「夕飯までには帰って来いよ」
「バぶ~‼」
「行ってきます‼」
天夏達に星奈は明るい表情で姉からのお下がりのパーカワンピに短パンを履いた姿で現れたのだが、記憶喪失であることを忘れてしまうほどに頭の中でピンときたが、当の本人が天真爛漫な性格だったこともあって、いきなりの初対面としての行為に驚きながら、天夏達は自己紹介をしたのである。
太陽は気を利かせてなのか、街に行った際に武偵所で仕事を持ってきたので、何かきっかけになればと思い、依頼書を星奈に投げ渡したのであった。
星奈一人で行くはずがなく、天夏達も一緒に同行することになったのであった。
スキット:星奈の戦い方
天夏「シャ・・じゃなかった、星奈の武器は?」
星奈「この、デュアルウェポンだよ、剣と銃に変形できるのを二つとお姉ちゃん直伝の格闘術かな、念の為に回復魔法も出来るよ」
弥生「中二っぽいな」
スミレ「そうね」
天夏「誰に教わったんだ?」
星奈「お父さんと、ルドガーさんとかだよ、昨日も、叔母さん達に教わったから‼」
天夏「無茶はなるべくしないでくれ」
星奈「うん」