スミレはチェルシーが、アンナと運んで、着替えさせる際に、ポケットに入れていた物はすべて、机の引き出しに全てしまったというので開けることにしたのであった。
「これは?」
中に入っていたのは、スマホとIS学園の生徒手帳そして財布が入っていたのであった。
流石に、手帳の中身は明日に見ることにしたらしく、そのまま引き出しを閉めてベッドで寝ることにしたのであった。
天夏と弥生もお互いの宿泊部屋に戻って就寝したのであった。
そして翌日の朝、いつも通りに修練をアンナとスミレも混ざって行い、朝食を食べることにしたのであった。
「そうか、今日、ここを発つのだな」
「はい、そのつもりです」
「お世話になりました」
「なに、また来るといい」
天夏と弥生は、このままスミレの為だと思い、セイグリッド公爵家を出発することにしたのである。
「IS学園? イギリス代表候補生、セシリア・オルコット・・・・嘘でしょ‼」
「さてと、荷物も片付いたし」
「きゃあぁぁ‼」
「どうした‼」
「わたくし、思いだしたのですわ・・・(´Д⊂グスン、もしかして、一夏さん、箒さんですの?」
「どうしたのですのΣ(゚Д゚)‼」
「じつは、記憶が戻ったらしいんです」
「わかりましたわ」
スミレは恐れていた、もし自分が記憶を取り戻すことがあれば、自分のことを愛してくれた、セイグリッド公爵家のみんなを裏切るかも知れなかっただが、スミレはチェルシーが敢て、捨てずに、机の引き出しに入れてくれた、IS学園の生徒手帳を開けた瞬間、セシリア・オルコットとしての自分の顔写真が貼ってあったページを広げた瞬間、記憶が甦ってしまったのであった。
ちょうど、そこに、天夏と弥生が出発するところだったので、駆けつけてくれた瞬間、二人が、クラスメイトだった、織斑一夏と篠ノ之箒であると気づいたのであった。
そして、アンナ達も駆けつけてくれたのであった。
「わたくしの本当の名は、イギリスの、オルコット社、社長、セシリア・オルコットで、ISの代表候補です」
「ですが、あなたはわたくしの大切な妹、スミレ・セイグリッド、セシリア・オルコットではないのですわ‼」
「はい‼」
セシリア・オルコットだった時、二~三年前くらい、実の両親を列車の事故で亡くし、遺産を守っていたことなどを話したのであった。
地球でもう自分が死んだことを悟った以上、幼馴染だったメイド、そう、アンナの黒神のメイド、チェルシーと同じ名前のメイドを労等に迷わせてしまった自分ことをセイグリッド公爵家のみんなに話したのであった。
「今まで、わたくしを実の娘として置いてくださったことを」
「よくないですわ‼」
「わたくしは‼」
「そんなことで、わたし達家族の絆は壊れはしない、ここに居ていいんだ、誰がなんといようと、おまえは、わたしの娘、スミレ・セイグリッドなのだから」
「ユーリさんが教えてくれた、泣きたいとき泣けって」
「うわあっぁぁっぁあ( ノД`)シクシク…」
記憶が戻った以上、自分が此処に居ては、危害が及ぶと考えたスミレは再びセシリア・オルコットとして表舞台に出ることを決めたが、アンナが許すはずがなく、言い争いを始めてしまったのだがセイグリッド公爵の鶴の一声で蹴りが付いて、セシリア・オルコットを捨てることを決意し、アンナに抱きついて泣いたのであった。
【主、わたしの力を貸す時が来たらしい】
「どうやら、その剣はスミレを選んだらしいな」
「はい、わたしは、天夏と弥生と、共に行きます‼」
「吹っ切れたんだな」
「ええ、けど、まだ私の中でもけじめがついてないことが多いわ、けど、天夏と弥生達が一緒なら‼」
「行っていきます、お父様、お母様」
「ああ、気を付けていくんだぞ、娘を頼んだよ、天夏君、弥生君」
「勿論です、では、行くぜ、待ってろよ、鈴、ラウラ、シャル‼」
【一度、フラクシナスへ戻れ、今度は超神次元ゲイムギョウ界の、ラステイションとルウィーだ】
「OK‼」
蒼い拵えの日本刀の機攻殻剣「蒼翔師竜 トランスコア」がスミレの手に渡り、女性の声で力を貸すと言い、セシリア・オルコットとしての概念を断ち切ったのであった。
スミレは、ティアと同じ冷静沈着な性格になったのだが、やはり、可愛い物には目が無いのは元と一緒だったのは言うまでもなかった。
そして、部屋でIS学園の制服に着替えて、旅支度をして、天夏と弥生共に旅立ったのであった。
そして、次の目的地が、超神次元ゲイムギョウ界のラステイションとルウィーだというので、フラクシナス経由で向かうことになったのである。
光焔の御子の名を持つ少女と道具として創られた銀の兎が待っているのだから
スキット:家族その2
天夏「良い家族じゃないか」
スミレ「そうね、あの家族が、IS委員会だろうが、政府だろうが、敵うはずないわね、わたしってバカみたい」
弥生「なんだよ、おまえら、いいよな、金持ちの家に拾われて‼ まぁ、天夏の正妻はわたしだからな‼」
スミレ「その勝負乗ってあげる」
天夏「おい、って、スミレ、剣出来るのか?」
スミレ「セイグリッド公爵家は武芸全般に秀でてるから、槍と斧と術は出来るわね、剣術は、龍美さん達が教えてくれる、天然理心流を学ぶつもりだから、我流で剣で戦うことにするわ」
トランスコア【頼もしい限りだ】