天夏と弥生は、セシリアに再会したのだが、記憶を失っていることに驚きながら、無理に思いだすのはやめておくことにして、偶然、槍術の指南役の漆黒の女騎士、イリアがやってきたので、手合わせをしたのだが、二人とも木刀を弾き飛ばされていたのであった。
「では、これで、またきます」
「ありがとうございました」
「スゴイですわ、わたくしも剣が出来たらよかったのですが、指南役が決まらないもので」
「わたしも、槍術と斧と魔法が使えるのよ」
「そうなのか(セシリアが魔法か、似合いすぎるだろ?)」
「今日は、屋敷に泊まって行ってくださいな‼」
「アイリス達は?」
「明日も仕事だから飛行島に帰っていった」
イリアの槍術指南が終わって、今日はセイグリッド公爵家に泊まることになったのだが、アイリス達は生憎、明日も仕事があるので、先ほどの飛行船の便で飛行島に帰って行ったのであった。
木刀を粒子化して閉まって、屋敷に戻ることにしたのであった。
「どうぞ、天夏様はこのお部屋でお休みください」
「ありがとうございます」
「では、ごゆっくり」
「セシリアがまさか記憶喪失だったとはな」
【まぁ、気落ちするな、これは態と、転生させる際に施されたのだろう、あの者は失うものが大きすぎたからな】
「オレは前世の記憶があるのは、父さんから聞いた」
【だが、この屋敷から、神装機竜の反応がある】
「何‼」
ウィリアムに宿泊する部屋に案内された天夏は、粒子化していた相棒を呼び出して、スミレことセシリアのことを話していたのであった。
サンクチュアリガードはセシリアの失ったモノが大きすぎたのだと諭して、天夏にセイグリッド公爵家に機攻殻剣の反応があると教えたのであった。
しばらくすると、ドアをノックする音が聞こえてきたので、サンクチュアリガードを粒子化して、応対したのであった。
「天夏様、ご入浴の準備が整いましたので、お知らせに参りました‼」
「ありがとうございます、ウィリアムさん」
「いえ、気軽にウィリアムとお呼びください、では、失礼します」
「風呂か・・・」
【お前は、スケベ大魔王だしな(*´ω`*)】
「なんで、おまえが落ち込むんだ」
ウィリアムが浴場の準備が出来たので知らせに来てくれたので、天夏は、入浴関係でスケベ大魔王の称号を欲しいままにしていたので、嫌な予感しかなかったのであった。
それに気付いたサンクチュアリガードが呆れだしたので、天夏が突っ込んだのであった。
そんなこんなでセイグリッド公爵家の浴場に向かったのであった。
「誰も入ってないよな」
今日は運よく、誰も入っていなかったのであった。