超次元kurosu   作:天龍神

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黒騎士の女

セイグリッド公爵家に到着した天夏達は、無事に、セシリアに再会したのだが、あまりにの急な再会だったので、呆然としてしまったのであった。

 

だが、

 

「あの~、お名前をお聞かせくださいませんか?」

 

「‼」

 

「じつは、スミレ様は、アンナ様とわたくしが保護した際には記憶がなかった状態でして‼」

 

「オレは、天河天夏、剣士だ」

 

「クジョウ島の巫、ヤヨイ・アサミヤ、剣と弓と徒手空拳と治癒術を学んでいる」

 

「天夏さんとヤヨイさんですね、よろしくお願いします‼」

 

黒神のメイド、チェルシーがスミレが記憶喪失だと説明したので、天夏達は改めて自己紹介をしたのであった。

 

まるで、お嬢様モード全開だったのが嘘のように、砕けた敬語を使っているのだから。

 

スキット弥生の意外な能力

 

天夏「な、おまえ、さっき回復魔法使えるって?」

 

弥生「お姉ちゃんが、通ってる学校でなぜか、魔道士なんだよ、治癒術を教わった」

 

アイリス「そういえば、図書委員で魔道士なんですカスミさん」

 

天夏「オレも気休め程度の回復魔法はできるけど」

 

「今日は、イリアが来てくれてるんでしたわ‼」

 

「イリア?」

 

「あ、天夏は知らなかったな、黒騎士という異名を持つ女槍使いの人だ、お姉ちゃんが、あったことあるって言ってたな、お手合せしに行くか?」

 

「ああ、こっちに来て、手合わしたの、おまえとイサミさんとシズクさんだけだしな」

 

【天夏、気を引き締めて掛かれ】

 

【主様もお怪我には‼】

 

「アンタ達ね(´・ω・`)」

 

アンナとスミレに槍術を教えている漆黒の女騎士、イリアがやってくるというので、天夏と弥生は、一度お手合せしてみたいと考えていたのであった。

 

ちょうどその機会が巡ってきたので、さっそく付いて行くことにしたのであった。

 

「今日はそちらの方も、わたしに御用ですか?」

 

「はい、自分は、天河天夏です」

 

「クジョウ島の、ヤヨイ・アサミヤです」

 

「今日は一緒にやりましょうか」

 

天夏&弥生「はい‼」

 

付いて行くと広い管理が行き届いた庭で黒い甲冑を身に着けた金髪の長い髪に黄緑色の瞳の女騎士、イリアが待っており、今ちょうど、アンナとスミレに槍術を教える所だったので、一緒に訓練に参加することになったのであった。

 

「はぁぁぁ!」

 

「いい動きだな、ヤヨイ、テンカ」

 

「まだまだ、イリアさんのようにはいきませんけど」

 

「ありますわね、あのイリア相手にあそこまでやるとは」

 

「はい‼」

 

漆黒の女騎士と言うだけあってイリアの実力は完全に、織斑千冬をはるかに上回っていたことを実感した天夏と弥生は、木刀を弾き飛ばされた所で、修練が終わったのであった。


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