天夏と弥生は、この世界のもう一つの目的地、セイグリッド公爵家前に、アイリス達ともに来ていたのであった。
一応、神装機竜で空を飛行できるが、それだと稼働時間が持たないと考えて、飛行船で上陸したのであった。
前もって、手紙で、アイリス達が行くことは知らされているので、
「お持ちしておりました、アイリス様、お連れ様もどうぞ、お嬢様は、今しがたピクニックに行かれましたので、もうすぐおかえりになります、ではこちらへ」
「ありがとうございます」
「あいつ、銃以外で武器できたっけ?」
「え、それどういうこと?」
「狙撃が基本戦略だったからな、あいつ」
「確かに、言われてみれば、接近戦なんてほとんどド素人だし」
「そのことでしたら、アンナ様が直々に槍術と斧の扱いをお教えております、もちろんわたしの格闘術も伝授させていただいてます、ではごゆっくりどうぞ‼」
「槍術は兎も角、あいつが斧持ってるとこ見たことないんだが?」
「アンタ達の世界にはソウルとかないしね」
屋敷に招かれた天夏達は、執事のウィリアムの案内の下、客室に連れられて、椅子に座って、セシリアが魔物を倒している光景が想像できない二人は、転生前が狙撃が得意なファルファラと同じタイプで、ナイフがサブでついている程度のIS「ブルーティアーズ」だったことをおもいだしていたのだが、ウィリアムが、主である、アンナがセシリアに、槍と斧の扱い方を伝授しているということを告げて、ティーカップに紅茶を淹れて部屋を出て行ったウィリアムを見届けていた天夏達は、見たことがないと答えたのであった。
「すいませんですわ‼ キャトラちゃ~ん(;_;)/~~~‼」
「ぎにゃ~(>_<)‼」
「お嬢様‼ 自己紹介を‼」
「あら、すいませんですわ、わたくし、セイグリッド公爵家、長女、アンナですわ」
「どうも、オレ、天河天夏って言います」
「クジョウ島のヤヨイ・アサミヤです」
「そうだったのですの‼ それでは、お入りなさい」
「はい、お姉さま」
セイグリッド公爵家の娘、アンナが戻ってきたのだが、真っ先にお気に入りのキャトラまっしぐらに飛んで行ってしまったので、黒神のメイド、チェルシーが自己紹介をするように注意して、アンナは自己紹介をしたので、天夏と弥生は、自己紹介をしたのであった。
そして、アンナは入ってくるように後ろにいた人物に言い、入ってきた人物が、なんと、
「わたしは、セイグリッド公爵家、次女、スミレです、お見知りおきよ」
「・・・・・」
「やっぱりこうなるのね」
そう、なんとカチューシャはしていないが、戦闘用に改造されたドレスに身を包んだ金髪碧眼の少女、スミレを見た瞬間、天夏と弥生は、セシリア・オルコットだと断定したのであった。