天夏は無事にクジョウ島でのドウマによる企みを潰して、朝宮家で一泊することになったのであった。
地球、つまりISの世界では、織斑一夏として死んでいるので、現在は仲間達を探すことを優先していたのであった。
幼馴染み、篠ノ之箒にそっくりな少女、朝宮弥生と一緒に晩御飯を作っていたのであった。
相棒の機攻殻剣「サンクチュアリガード」は粒子化して持っていたのである。
「オレ、天河天夏、で、名前は?(箒だよな?)」
「わたしは、朝宮カスミの義妹、弥生だ(まさか、一夏)」
二人はお互いに今の名前を名乗り、夕飯を作っていたのであった。
弥生は義姉と同じ服装で、天夏は着ていたジャケットのままでいたのである。
「天夏くん、どうだ、ウチの、弥生を貰ってくれないか?」
「(>_<)」
「何言ってるのよ‼ 弥生は、まだ、15よ‼」
「父さん、お願いがある」
「なんだ、話してくれないか?」
「エンジュの人にも聞いて欲しいことがあるんだ」
「‼ わかった、今すぐ、来てもらうよ」
朝宮家で楽しい夕飯を食べることになった天夏は、朝宮父に、弥生を嫁にもらってくれと言い出したので、カスミが突っ込んだが、弥生は顔を隠していたのであった。
髪型がポニーテールのままだったので、内心、天夏は、幼馴染の箒なのではないかと思っていたのだった。
弥生は気を取り直して、真剣な顔で、義父にシズク達にも話したいことがあると申し出たのであった。
無理を承知の申し出だったが、弥生の申し出を受け入れて、シズク達を呼ぶことなったので、夕飯を食べ終えて、広間に向かったのであった。
「なに?」
「ツキミ、あなたね」
「お集りいただき、感謝します、急なことであったことは無礼だと思っております、これは信じるか、信じないかは、任せます」
「(まさか‼)」
【弥生様‼ もしや、記憶が‼】
「わたしの本当の名は、IS開発者、篠ノ之束の実妹、篠ノ之箒です‼」
「‼」
「そして、わたしの隣にいるは」
「同じく、IS世界最強の織斑千冬の弟、織斑一夏です‼」
そこには、ツキミ達が勢ぞろいしており、弥生は、天神の社に奉納されていた刀を手にして時、そして天夏の声で記憶が戻ったのである。
そう、ISをこの世に解き放った、天災、篠ノ之束の妹、篠ノ之箒であると、そして、天河天夏が自分と同じくISの天才、織斑千冬の弟、織斑一夏だと、明かしたのであった。
二人はこの世界の人達を巻き込みたくないという思いで、自らの正体を明かす決意を決めていたのだから。