セイグリッド公爵家に養子となった旧姓オルコット、旧名、セシリアこと、スミレ・セイグリッドは現在、家族で夕飯を食べていたのであった。
「スミレも今日から立派なわたくしの妹ですわ(゚Д゚)ノ‼ キャトラちゃんに負けじと劣らない自慢の妹、何か思いだして、怖くなったら、遠慮なく、相談して欲しいいいのですよ‼」
「本当に、似てるわね」
「アハハハ、スミレ、確かにおまえは、何処から来たかわからない記憶を失った状態で、魔物に襲われなく、運よく、アンナ達が見つけてくれた、それに、スミレは自慢の娘だ‼」
「ありがとうございます、お父様、お母様」
「別に畏まらなくてもいいのよ、普通に呼びなさい」
スミレはこの家族の一員なのだと、実感していたのであった。
夫婦仲が良く、半年違いの姉も人当たりが良く、使用人達の自分を見る目も良い、このまま、何もかも忘れたままでもいいと思っていたのであった。
一方その頃、
「お父さん、誰?」
「天馬は知らなかったな、今日から、おまえのお兄ちゃんの天夏だ」
「ふ~ん、何処となく、「織斑一夏」にそっくりだよね? 織斑一夏が生きてたら、組織は都合悪いから、ボクとして、お兄ちゃんになってくれた方がいい(≧◇≦)、あの強い、けど、それはISの中での話だよ、織斑千冬の場合」
「(その織斑一夏なんですけど、それにこの子、千冬姉のこと完全に馬鹿にしてるけど)」
「へぇ~、よろしくな、弟、オレはおまえの姉ちゃんの、虎徹だ、よろしくな」
「よろしくお願いします」
「もう、あなたが織斑一夏だってことはみんな気づいてるわよ」
「え?」
天河家に養子になって初めての晩御飯を食べることになった天夏は、家族という物を感じていたのであった。
ISがこの世に誕生して約十年、女尊男卑よになってしまったのご時世に、ここ野井原の地は全くその影響はなく、IS以上に、魑魅魍魎が住んでおり、そのうち、都立来禅高校に通っている、妖狐の蒼空をはじめ、悠馬の妻は、猫又で、妹、剣心のよき理解者であった、里菜、下から二番目で三女、天夏と同い年の黒髪を腰まで伸ばし、スタイルは幼馴染の箒といい勝負ができるほどよく、身長も高く、一族の例に守れず、洞察力が、龍美ほどではないが同窓生より抜きんでている、近くの高校に通う一年生でありながら、武術の才能は、世界最強のIS使い、織斑千冬がかすんで見えるほどの実力を持つ天真爛漫な天馬、同じく黒髪でナイスバディな次女で結婚前提でお付き合いしている男性が、武神という、虎徹に歓迎されていたのであった。
「いつ、行くんだ?」
「明日にでも、けど、びっくりしたのが、オレがIS学園にいた頃と時間が」
「それは簡単だな、こことIS学園の時間は一種のパラレルワールドだしな、そんな、時間は発ってない」
「粒子化はできるのか?」
「ISじゃないから無理‼」
「IS学園じゃ、こう言ことは習わないから仕方ないよね(^_-)-☆」
「え(;゚Д゚)‼」
悠馬は天夏にいつ仲間達を探しに行くのかという質問に、明日にでも行くと言い、時間の流れが違うことに気が付いたのであった。
違うと言っても、二週間野井原の地が遅かったくらいなので、箒達を全員見つけ出しても、IS学園に転入できるシーズンには間に合うので、問題なかったのだが、龍美達も同様に得物を粒子化する能力を使えない天夏に、早速妹として、兄に、お手本として、二尺二寸の藍色の日本刀を手元に呼び寄せたのであった。
まるでISを纏っているのかという如く
「」