天河家に保護されて初めての夜を過ごすことになった旧名、織斑一夏こと、天河天夏は、自分の部屋と用意されていた部屋で、考えていたのであった。
「クジョウ島、多分、箒がいるはずだ‼」
【我が子に、掃除道具の名を付けるとは、どんな親なんだ‼】
「至って普通なんだけど・・・」
【ISの産みの親、篠ノ之束に関しては許してやったらどうだ、同じ思いをしている、カティアも同じことをされて、指名手配だ】
「そうなのか、別に、束さんのことはもう許してるけど」
【二年前、確かに、天照大御神様、つまりおまえの叔母達が来なかったら、今のおまえはいない、日本政府が、世間体を優先したのだ】
「ああ、オレ、絶対に次元武偵になって、ユーリさんような男になりたい‼」
【ユーリ、ユーリ・ローウェルだな、テルカ・リュミレース並びにゲイムギョウ界を災厄から守った影の英雄】
天夏はサンクチュアリガードが行った異世界にあるという島、クジョウ島には、箒が自分が来るのを怯えながら待っていると言ったのである。
ISを作った妹と言うだけ、各地を転々とさせられた過去を持っている箒にとって、唯一の心の拠り所である天夏と離れてしまったことで出来てしまったことで、剣道に打ちこんでそれを忘れようとしていただが、結局、IS学園に入学を強いられてしまったのであった。
何としても、一番の幼馴染の箒を探し出さなければならないのだ。
そして、天夏は、セフィロス襲撃事件の際に、ユーリに出会い、いつか、ユーリのような男になりたいと思っていたのであった。
「ご飯できたわよ‼」
「はい、行きます‼」
【今は、休め】
クジョウ島に行く手段は養父、悠馬が何とかしてくれている以上、今日は休むことになったのであった。
一方その頃、
「コンコン‼」
「はい、どうぞ」
「なんと、話を聞いていたが、ここまで似てるとは(゜.゜)」
「あなた、怯えてますわよ」
「ブルブル\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?」
「おちおち落ち着いてくださいΣ(゚Д゚)‼」
「チェルシーが落ち着きなさい‼」
セイグリッド公爵領、サンクトフィード島のセイグリッド家の屋敷では、保護されたセシリアと、セイグリッド夫妻が対面したのであった。
セイグリッド夫妻は、セシリアを見た瞬間、驚いていた、一人娘のアンナと、髪型以外、似ていたのだから無理はなかったのであった。
いきなりのセイグリッド夫妻との対面に、怯えだしたセシリアは暴れ、泣き出したので、黒髪のメイド、チェルシーが大慌てで落ち着かせていたが、逆に主に注意されてしまっていたのであった。