転生の代償に失ったIS「白式」の代わりに、真っ白い真珠が嵌められたシルバーアクセサリーのペンダントのインテリジェントデバイスと、ルクスの機攻殻剣とは違い、スタン達のソーディアンと同じく人格が宿った二尺三寸の白銀の日本刀型の機攻殻剣「サンクチュアリガード」を手に入れた一夏は、現在天河家当主で、剣心の実兄、天河悠馬ともに家に戻っていたのであった。
「希望があれば、改名を行ってみてくれ」
「はい、もう、自分は「織斑一夏」いや「織斑」との因縁を断つべく、思いついたの名前は、「天河天夏」はどうですか?」
「やっぱり、夏という字は捨てられないようだな、いいだろう、今日から、おまえは何と言おうが、わたしの息子だ‼ 後でほかの子ども達にも教えんとな」
「はい‼ 不束者ですが、今日から、お願いします、父さん‼」
「うむ、天夏、これからどうするか決めているか?」
「はい、会わなければならない仲間達が居ます‼」
「その様子だと、女の子達に会いに行くんだろ?」
「‼」
【お前、完全に見透かされているな(;一_一)】
「だが、その子達が、天夏のことを覚えているかは、分からん、だが、気を落とすな、それも道なのだから」
「聞きたいんだけど、なんで、機攻殻剣が?」
「実はな、龍狩りによって殺された龍の魂を刃に宿らせているのが、お前の叔母になる、剣心だ」
「それじゃあ‼」
「ルクス君じゃったっけ、その子達の機攻殻剣も同じだな」
「? 父さん、どうして、ルクスのこと知ってるんだ?」
「叔母の職業、次元武偵総括兼天界責任者だ‼ わたしは、次元武偵の鬼斬り役」
「・・・・(゜.゜)」
「天夏‼ ダメじゃ」
【先が思いやられるな(;一_一)】
織斑一夏改め、新名、
天夏に悠馬は必ずしも天夏のことを覚えて転生しているとは限らないと説明したのである。
天夏は何故、この世界に、機攻殻剣があるのかと聞いたところ、龍狩り、つまり、エクセリア達が弔っていた龍の魂を刀剣に宿す仕事を行っているのが、実妹の剣心だと悠馬から聞かされたのだが、天夏はしっくりこなかったので、悠馬が、自分も次元武偵で、剣心が全世界の次元武偵の総括にして、天界責任者であると説明すると、天夏は固まってしまい、相棒「サンクチュアリガード」は呆れるしかなかったのであった。