神崎兄妹に正体がばれてしまったステラは穴があったら入りたいと言う気持ちでいっぱいだったが、神崎兄妹の母、祐依に助け船を出されて、事なきを得たのであった。
「ありがとうございました」
「別に構わないわよ、そういえば、行く宛はあるの?」
「(そういえば、わたし、世間では死んでるし、この髪色だから、国に帰るどころか、パスポートも取れない)」
「だったら、和真達がお風呂から上がってから、食事の時にでも話しましょうか」
ステラは危うく自分が転生していることが世間に公になるところだったので、祐依にお礼を言い、祐依がステラに行く宛があるのかと問いただしたところ、今思うと、ステラⅤは、新聞に書かれている通り、亡くなっていることになっているので、戸籍もない上に、一文無しと言う現状だったことに気が付いたのであった。
冬龍達のことはもみ消していたので、冬龍達のことは書かれてなかったのである。
とりあえず、神崎兄妹がお風呂から上がって来てから話し合うことになったのであった。
「遠慮しないでいいのよ」
「(どうしよう、わたしこう見えて、たくさん食べるし)」
神崎兄妹がお風呂から上がってきたので、夕飯にすることになったのだが、ステラは遠慮しないで良いと言われたが、自分がセイバーと引けを取らないほどの食いしん坊であることにコンプレックスを抱いていたのであった。
「さてと、単刀直入に言うわね、養子にならない?」
「ブ~(゚Д゚)ノ‼」
「母さん‼」
「わたしのお姉さまが増える(≧◇≦)‼」
「いいんですか、わたしのような、者で」
「いいのよ、その前に「ステラ・ヴァーミリオン」は改名しないとね」
やはり、剣心達の学生時代の後輩であるがためか、先輩、剣心性質同様、唐突な発言に吹いてしまったステラだったのである。
流石の和真もツッコミを入れるが、夫、修司はそんなことをよそになるほどと頷き、美緒は姉が出来ることに浮かれていたのであった。
ステラVは自分様な根無し草でもいいのかと質問すると、祐依は気にしないと言ったのであった。
「折角、日本で保護されたんだし、日本人らしい名前がいいですよね、お姉さま(^_-)-☆」
「そうね、もうお姉さまなんだ・・・」
「神崎
「なんか、男らしいけど」
「祐姫、気にいった、今日から不束者ですが、神崎家、長女として、その申し受け、受けいたします、お母様、お父様‼」
「別に様はつけなくていいのよ、普通に呼んで」
「はい、お義母さん、お義父さん‼」
ステラ・ヴァーミリオン改め、神崎家長女、神崎祐姫と名乗ることになったのであった。
戸籍に関しては、天界の職員が根回して、やってくれたのであった。