黒神龍次郎に保護されて、養子になることになった黒鉄一輝に、ある資格の取得を進めていたのであった。
「次元武偵ですか?」
「そうだ、どのような立場の者が罪を犯している場合、逮捕できる資格、それが次元武偵、簡単に言えば、武器等の所持、資格範囲内の車両の運転等を許されている、甥っ子達もそれを持っている、試験さえ受ければそう難しくない」
「試験か・・・」
「安心しなさい、この試験、黒鉄巌どこか、国家レベルでさえ邪魔できない」
「それじゃあ、ボクでも、次元武偵になれるんだ‼」
「だが、資格を取ってからが肝心、姪っ子達はもう、権力の裏に潜んでいた闇を数々、公にしている、言い方が悪いが、かなり稼いでいる」
「これなら、ありがとう、お義父さん」
「と、その前に戸籍がいる、名前は、そうだな、一に刀と書いて
「一刀」
そう、甥っ子達と同じ次元武偵になってみないかと話をしていたのであった。
一輝は、通っていた学校では、実父の圧力で試験どころか、授業もまともに受けていなかったので、人との関わりに憧れていたのだが、元父、巌の圧力が掛からないかと不安を感じていたのだが、次元武偵がどのような立場の人間が罪を犯した場合でも、逮捕権が得られて、尚且つ、武器などの所持が許されていると言うことを説明した龍次郎だったが、別に言わなくてもいい情報まで言い、そして、一輝は、「黒鉄一輝」改め「黒髪
「とりあえず、運ばないとな」
「そうね、目が覚めたら話を聞きましょう」
ステラ・ヴァーミリオンが転生した場所は、龍美達の暮らしている町からさほど遠くない場所で、そこには、閑静な住宅が建っていたのであった。
そこの住人に倒れている所を保護されたステラ・ヴァーミリオンは、ベッドでしばらく
「一輝、一輝・・・・‼ 此処どこ(゚Д゚)ノ‼」
「あ、びっくりした‼ 目が覚めたのね、ここはおばさんの家よ、自己紹介しないとね、わたしは、神崎祐依っていうんだけど、あなた、お名前は?」
「ステラ・ヴァーミリオンです、もと破軍学園に通っていました」
「あれ、たしか、髪は炎のような紅い髪だったわよね?」
「え、嘘‼」
「安心して、大丈夫‼ 実はこう見えて、あなたと同じ年頃の息子達がいるの」
「あ、起きたようだね、ここの家の主、神崎修司だ」
魘されながら、最愛の一輝の名を呼びながら目が覚めたステラは、あたりを見まわしたのであった。
そこは見慣れない部屋で、そこに自分を助けてくれたのは龍音の婚約者の神崎和真の母にして天界のでの名前、ミヒカリヒメと言う女神、神崎祐依がステラが起きたので自己紹介をしたのであった。
ステラも名乗ったのだが、ふと神崎祐依は報告書に記載された顔写真の髪色と瞳の色が違うことに気付いたので、近くにあった鏡を渡したのであった。
渡された鏡を見たステラは思わず我が目を疑ったのであった。
そう、燃えさかるような赤い髪から、煌びやかな銀髪のロングヘアーに変化しており、瞳の色が黄色から碧眼に変わていたのであった。