超次元kurosu   作:天龍神

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エピタフ見参

完全に黒鉄巌の差し金だった桐原静矢は、見事無残に、目の前にいる小学生にして、次元武偵資格を得た、冬龍の別人格実際は、ジェイル達によってこの世を去った、冬龍の双子の姉であるが、とある事件で分離したことで、肉体を得ている、オレっ子の女の子、夏龍にローキックと言うムエタイの蹴りを喰らっただけで、のたうち回っているという挙句、失禁してしまうという失態を公衆の面前で曝すという結果で一応勝負には勝ったものの、完全に再起不能に陥って、取り巻きだった女子達も離れていったのであった。

 

「ごめんなさい、こうするしか、黒鉄巌の企みを防げなかったので」

 

「いいんだ、助けてくれたんだ、君達を責める気にはなれないよ‼」

 

「はい‼」

 

「さて、この馬鹿とアホ、どうするよ、完全に逝ってるぜ‼」

 

「行くっていう字が違うような?」

 

試合会場でのたうち回っている桐原静矢はというと、結局、夏龍に蹴りを入れられて、喝を入れられるという、完全に小学生より子どもだったのであった。

 

そのまま干される結果になった桐原静矢を放置したまま、冬龍達は、自分達が助けるためとはいえ、その所為で、反則負けということになってしまった黒鉄一輝に土下座で三人そろって謝罪したのだが、黒鉄一輝は自分が年下の女の子に、土下座をさせていることに申し訳なく逆に謝罪し、なんとか切りぬけたのだが、完全に観客が暴徒化する寸前になっていたのである。

 

だが、冬龍達の悪い予感が当たってしまうのである。

 

「う‼」

 

「一輝‼」

 

「一輝さん‼」

 

「しっかりするのだ‼」

 

「これ、瘴気、卑しき闇を退け‼ リカバー‼」

 

「はぁ、はぁ、助かった、ありがとう、また助けられた」

 

そう、黒鉄巌が幼い我が子でである一輝を科学者でエピタフのことを神と崇めており、ダグラス達が被害を受けたヨーゼフが埋め込んだ瘴気が漏れ出して、一輝が蹲り、自我を保とうともがいていた。

 

ステラVも一輝のもがき苦しむ姿を見て駆け寄ってきたのである。

 

冬龍は、叔母や祖母やエステル達のような、高度な治癒術を使えないが、一か八かで治癒術を掛けてみたら何とか一輝は持ち堪えたのであった。

 

だが、そこに、

 

「ぎゃははっははは‼」

 

「おまえ‼ エピタフ‼」

 

「残念でした‼ そんな魔法じゃ、このエピタフの埋め込んだ闇は取り除けませ~ん‼ 一輝、皆殺しにしなさい‼」

 

「やめろ‼」

 

「うわぁっぁぁぁっぁ‼」

 

「一輝‼」

 

あの闇、所謂、瘴気を操り、魔物達を暴徒化している張本人、まるでピエロのような姿の男にして、ヨーゼフが神と崇める存在、エピタフが姿を現し、冬龍が施した治癒術で取り除いた瘴気をまた一輝の肉体が破壊する致死量の瘴気を一気に埋め込んでしまったのであった。

 

夏龍が、干将・莫耶を投影して、斬りかかったがエピタフが空間移動で逃げられてしまったのであった。

 

そして、一輝がもがき苦しみ、そして、

 

「嘘でしょ、一輝‼ 離して‼」

 

「す・・・て・・・ら・・・にげ・・・ろ、ころ・・してく・・・れ」

 

「(こういう時、叔母さんがいてくれたら)」

 

「諦めるな‼」

 

「え、叔母さん?」

 

「いい、冬龍、夏龍、叔母さん達、そっちに行けない、けど、教えてあげた歌で」

 

「うん、ありがとう、龍姫叔母さん」

 

瘴気の魔人と化してしまったのであった。

 

冬龍は、どうすることもできないと落胆した瞬間、念話で、叔母、龍姫の激が飛んできて、自分でも叔母のように歌で浄化できると叱咤されて、冬龍は、

 

「わたしに~♫ 出来ること~♫ 一つずつかなえたい~♫」

 

「うああっぁっぁぁぁ‼」

 

「一輝‼」

 

「お花のプレゼント!」

 

「レナ‼」

 

叔母からウォークマンをお下がりでもらった時に入っていた今日から一曲、ワンフレーズだけ歌って、瘴気の魔人とかした一輝が徐々に自我を取り戻したようで、元の姿に戻って行ったところに、ブロンシュテイン島、クライムシンク要塞で助け出した、少女、レナが、槍を持って、現れて、傷を自動回復できる能力を冬龍達に付与したのであった。

 

 

 

 

 

 

 


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