野井原の地に転生を果たした織斑一夏は、そこに住む、武神、鬼斬り役第六位、天河家現在当主、天河悠馬に保護されて、今IS学園で起きている真実を教えてもらった一夏は、悠馬に次元武偵の資格を取ることを薦められ、そして名前を変えるために、天河家に養子として迎え入れられたのであった。
「大将‼ 大変だ‼ 文が来てくれって‼」
「なんだろ、一緒に来るか?」
「はい‼」
天河家の蔵を管理している妖怪、文から急いで蔵に来て欲しいというので、一夏も付いて行くことになったのであった。
一夏達がルエル・サクラリッジに襲撃された同時刻、冬龍と夏龍が仕事に取り掛かっていたのであった。
それは、
「ドカ~ン‼」
「なんだ‼」
「おっさん、アンタが、亡国企業と裏で繋がってるっていう、黒鉄巌、そろそろ舞台から降りてくれませんかね?」
「おい‼ 誰かいないのか‼」
「あ、そういえばここに時、変な奴らに襲われたから」
「コテンパンにして、寝てるから来ないです‼」
「なんだと<`~´>‼」
日本魔導士支部を壊滅させるというとんでもない仕事を冬龍と夏龍とルーシーの三人だけで、行うことになったのだが、ここは日頃の成果を発揮できると言うこともあって、アサルトライフルや、ハンドガンの攻撃を通路や階段、時にはエレベーターなどを使うという大人顔負けの兵法で最上階の支部長室に辿り着いたのであった。
基本、ルーシーは近くにあった鉢植えの樹木を軽々と持ち上げて、
「行くのだ‼」
「ふざけんな~‼」
「こんなモン‼」
「がら空きだよ‼」
「ゲフ‼」
「化けもんだ‼」
といった感じで潜んでいた特殊部隊が泣いて逃げ出すという有様であっさり最上階に到着したというのである。
やはり子どもと言うことで実力を見誤った特殊部隊の男性は、拳に炎を纏わせて殴ってきたが、ルーシーが投げ飛ばしていた鉢植えを殴っていただけどそれを囮にした、冬龍と夏龍が一瞬で懐に潜り込んで、顎目掛けて、アッパーカットで突き上げる特技、セネル直伝、「噴竜撃」を叩き込み気絶したのである。
そんなこんなで現在最上階であった。
「ガキが‼」
「認めらどうなのだ‼」
「おっさん、アンタ、右腕に付けられた傷、それ龍姫叔母さんに付けられたんだろ?」
「貴様‼」
最上階の支部長室で対面した黒鉄一輝の父、黒鉄巌は、もう目の前の現実から逃げており、右腕の傷が、目の前居る冬龍と夏龍の叔母、龍姫に付けられた傷であり、そして、自分に傷をつけた龍姫のことを今でも憎んでいたのであった。