セイグリッド領、サンクトフィード島に龍美が転生もとい完全に落としてきたセシリアは気を失って、ISのブルーティアーズは転生の際、代償で持っていない状態で、領主の令嬢、アンナ・セイグリッドと、そのメイド、チェルシーに、花畑の真ん中で横たわっていた所を発見されて、屋敷で保護されることになったのであった。
「おや、お嬢様に、チェルシー、お早いですね、その方は‼」
「ウィリアム‼ すぐに医者を‼」
「はい、畏まりました‼」
「チェルシー、ベッドに運びなさい‼」
「はい、畏まりました(゚Д゚)ノ‼」
「ふう、あの子、わたくしに、似てますわね」
気を失っているセシリアを担いで帰って来たアンナとチェルシーを見たセイグリッド家の執事、ウィリアムは、アンナに医者を呼べと言われて、医者の手筈を行い、チェルシーは気を失っているセシリアを担いで、ゲストルームのベッドに運ぶよう命令されて、セシリアを担いで向かったのであった。
アンナはどことなく自分に雰囲気が似ているセシリアを見て何か企んでいたのであった。
転生の際に、切断されていた腕は再生済みなのだが、気を失っていることには代わりないのであった。
数分後、アンナの主治医が到着して、往診したところ、
「命に別状ないですね」
「ありがとうございますですわ‼」
「ありがとうございました‼」
と言って帰って行ったのであった。
「う・・・う、ここは?」
「あ、お気づきになられたのですね、すぐに、お嬢様にお知らせしないと(゚Д゚)ノ‼」
「わたくし・・・・あれ、思いだせない・・・(>_<)‼」
「お気づきになられましたの、わたくし、この屋敷の主の娘、セイグリッド公爵の娘、アンナですわ、お見知りおきよ。あなたのお名前は?」
「・・・わからない‼ わからない、どうして‼」
「お嬢様‼ 記憶喪失ですよ(゚Д゚)ノ‼」
「困りましたわ‼ あ、今日、お父様とお母様にお相談した方がよろしいですね。今日は、ゆっくり休んでくださいですわ」
「はい(思いだせない、忘れちゃいけないのに、思いだせない)」
アンナの屋敷で目を覚ましたセシリアは来ていたIS学園の制服から、アンナの着ているネグリジェに着替えさせられていたことに気付き、起き上がった所で、メイドのチェルシーが、主である、アンナを呼びに行ったのであった。
アンナが到着するまでに何か思いだそうとしたセシリアだったが、龍美はもうつらい思いをしないで良いように、セシリアだった記憶を全て封印していたのであった。
なのでセシリアだった自分が思いだせなかったのである。
そこに自分を助けてくれたセイグリッド家の娘、アンナが現れて自己紹介をされてが、記憶が封印されていたので、「セシリア・オルコット」という名前が思いだせなくなっていたのである。
思い出そうにも、何も出てこなかったのである。
アンナはこのままつまみ出すほど鬼ではないので、両親に相談することにしたのであった。
そういうと、部屋を出て行ってしまったのであった。