転生してまさか兄貴分と姉貴分に茶熊学園で再会するとは思ってなかった颯太は、同じクラスのジュード達に加えて隣のクラスのユーリ達まで一緒にお昼を食べることになったのであった。
お互い自己紹介を終えたので、颯太との親交を深めるための会話をすることになったのであった。
「サッカーとはボールを蹴り込む競技か」
「綾瀬、相手ゴールに蹴り込まないと点取れないぞ」
「わかった、ゴールキーパーごと、蹴り飛ばせばいのだな」
「綾瀬ちゃん‼ それだと完全にレッドカード‼」
颯太が何故この茶熊学園の世界で転生した話は避けているようで、綾瀬の天然ボケのおかげで場の空気が良くなっているのであった。
そして、お昼を食べ終えて、各自解散することになったので、颯太は一人、考えるために、屋上に来ていたのである。
「龍美さん、それに、龍翔さん達まで、この学校に通ってる、熊の校長先生の話だと、この学校は、一番歳なのが、ヴィルフリート先輩で10050歳だし、相談しようかな」
「何を相談するのだ?」
「え‼」
「ごめんね、盗み聞きする気はなかったんだけど」
屋上で茶熊学園学長カムイからヴィルフリートが一番歳上な上に一万年以上生きている吸血鬼と聞いていたので、自分が転生したことについてこれからのことを話すことにしていた所に、ちょうど、ヴィルフリートと龍美達が屋上にやってきたのであった。
「話してくれるかな、転生する前のこと」
「別に、無理に話さなくてもいい、だが、いずれ話さないといけない時が来る」
「そう、いまじゃないかな、颯太君」
「いい、アンタのことはここにいるみんなが保証するわ‼」
「わかりました、ここに来るまでのことを、(´Д⊂グスン」
「怖かったんだな」
龍美は、颯太に茶熊学園に来るまで、そう、転生しなければならなかった理由を聞く決をしていたのである。
弟のように可愛がっていた颯太が何故死なないと行けなかったのかを知るために
ヴィルフリートはいずれ自分のことを他人に話す時が来ると諭して、それに続くように、アイリスが励まして、キャトラが仲間なんだと颯太に言い聞かせて、颯太は涙ながら話すことにしたのである。
自分が遊んでいたソーシャルゲームがいつの間にか殺し合うバトルロワイヤルと化してしまい、幼馴染みを助けようと戦ったが事故で死に、天界の転生の間に流れ着き、今に至るというのであった。
「要するに、遊びを殺し合いにした張本人がいるってことか」
「はい」
「そういうものには、会社ってとこが辞めさせるんじゃ」
「それが出来ないってことは、何者かが裏で殺し合いをさせているんだろうな」
「この案件はとりあえず、保留だね、今日は別件の仕事があるからね」
「ありがとうございました。お願いします‼ ボクを次元武偵に入れてください‼」
「もう、次元武偵だよ‼ ランクはB級だけど」
「ありがとうございます‼」
ソーシャルゲームで魔法少女になって、殺し合いと言う名のバトルロワイヤルを起した張本人がいるのだがmソーシャルゲームの会社が規制しないところを見る限り、知らされてないというのであった。
こうして、颯太は次元武偵の仲間入りを果たしたのであった。