トリスティン魔法学院の二年生のルイズはいつものように幼馴染みのトリスティン王女のアンリエッタに頼まれていた依頼を片付けてきたらしく、使い魔の月渚にバイクを安全運転するように注意されていたのであった。
「月渚が可哀そうよ、それより、手紙が届いたわ」
「手紙、中見てないわよね‼」
「見るわけないじゃない、それにわたしのところにも、タバサの所にも届いてたから、次の仕事は手強いみたいね」
「やったやろうじゃない‼」
「姫、部屋に戻りましょう」
学院に戻ってきたルイズと月渚に手紙が届いていることを自分宛に届いていた手紙を見せながら教えたキュルケにルイズがいつも通りの反応を示して、お礼を言いながら学院の自分の部屋に向かったのであった。
「これね、開けるわよ」
「これは、召集令状ですね」
「とりあえず、フラクシナスへ行くわよ‼」
ルイズと月渚は部屋のテーブルの上に置かれていた封が切られていない封筒を手に取って、封を切って中に入っていた手紙を取り出して読むことにしたのであった。
手紙に書かれていた内容は、フラクシナスへの召集令状だったのである。
ルイズと月渚は急いでフラクシナスへの向かうことにしたのであった。
「あははは!(^^)!」
「どうしたのですか?」
「いや、また日本魔導士支部が圧力を掛けて来たもんでな」
「黒鉄巌ですね」
「もうそろそろ、引き際を見極めんといかんのにな」
一方イギリスの首都ロンドンにある魔術師育成学校の学長のもとに日本魔導士支部からの圧力が掛かっていたのだが、全く相手にする気はないようで、軽くあしらっており、ついでに黒鉄巌の失脚まで考えていたのであった。
「奴には失脚するネタがごまんとあるからな」
「確か、我が子を魔力がないという理由で虐待したりでしたっけ」
「そうよ、ヴェスパー」
「ご無沙汰してます、小百合様」
「君が来るってことはいよいよ、日本での本格的に動くようだな」
「やってくれるわ、わたしの可愛い孫たちが」
「孫?」
どうやら黒鉄巌の失脚は時間の問題になっていたらしく、イギリス政府まで怒らしていたので、もう黒鉄巌の威厳は無くなったも同然で、そこに明の実母であり、獅子神兄妹の祖母である白髪の老婦、小百合・マゼットが現れて、孫達が動いてくれていることを暗示したのであった。
「ロンドンのおばあちゃん、元気にしてるかな?」
「空龍くんのおばあちゃんってイギリス人だもんね」
「ああ、ひいじいちゃんが日本が好きだったから、小百合って名前のおばあちゃんなんだけど」
「なんか、どこでも行きそうなだよね」
「元、次元武偵だったしな」
茶熊学園の中休みに空龍が妻のなのはとその仲間達共に、祖母の話をしていたのであった。