黒鉄巌が支部長をしている日本魔導士協会支部の闇を明るみにするためハンター協会並びにメリオダス七つ大罪、そして次元武偵達が黒鉄一輝のバックアップをしていたのであった。
一方、
「これから、お仕事が増えるからね」
「おう‼」
「リッド‼」
アドリビトム組も次元武偵の資格を持っている者達が増えて来たおかげか、龍美達から仕事を回してもらったりと、ギルドとして軌道に乗っていたのである。
バンエルティア号もフラクシナスの技術によって次元転送機能まで備え付けられたので、わざわざ地上に降りなくても良くなったのであった。
これによっていろいろな場所へスムーズに依頼に行けるというのである。
星也も超神次元ゲイムギョウから現場に直接行けると喜んでいたのであった。
そして翌日の朝を迎えたのであった。
「ふあ~‼」
「良く眠れたみたいね、颯太君」
「はい、それじゃあ、バロンさんのとこへ行ってきます」
転生して飛行島で下宿することになった岸辺颯太はいつもの時間に引き出しに入っていたスマホで目覚ましを掛けて起床し、茶熊学園に向かう前に昨日約束していた鍛冶屋にいるバロンに刀剣類を一振りもらうことにしたのであった。
「バロンさん、おはようございます」
「来たか、これをおまえに渡しかったのだ、持ってけ」
「はい、ありがとうございます」
颯太は約束通りに、バロンが経営している鍛冶屋に訪れて、バロンから二尺三寸の藍色の日本刀を受け取ったのであった。
バロンから日本刀を受け取った颯太はお礼を言って、鍛冶屋を出て行ったのであった。
「直接渡しても良かったのではないでしょうか?」
「ごめんなさい、颯太君には知らない方がいいかもしれないから、幼馴染みが神様なんだもん」
「そう言いながら、転生させるついでに死ぬようなことがあった場合に備えて、颯太の肉体に仕掛けを施したのでは」
「そうね、その時が来れば、会ってあげる」
颯太が鍛冶屋を出て行ったを見計らって、バロンが背後に立っていた剣心に、直接、日本刀を渡してあげたら良かったのではないかと言ったのだが、どうやらまだ剣心でも踏ん切りがつかないようで、バロンが颯太の体に剣心が転生させる際に施した術式について気が付いていたことを明かすと、剣心は時が来れば直接会って話すと言って、姿を晦ましたのであった。
こうして、岸辺颯太は新たな人生を踏み出すことになったのであった。
転入先の茶熊学園には姉のように慕っている龍美達が通っていることに今だ気づいてなかったのであった。