岸辺颯太は地球での体験した記憶を持ちそして神格化の能力を貰い十六歳で不老不死になる肉体になってるが、天照大神である剣心が仕掛けを施さないわけがないのは予想できるのだが、颯太はそれに気づいていなかったのであった。
用意された部屋にあった棚の引き出しの中には、地球で見慣れていたスマートフォンと銀色の龍のペンダントと茶熊学園への転入届など学校に通う道具一式が用意されていたのであった。
「お金、どうしよう?」
引き出しにはゴールド通貨も日本円もガルド通貨も入ってなかったらしく、とりあえず、明日に鍛冶屋でバロンから刀剣を受け取ってから稼ぐことにしたのであった。
「一輝、ステラも、念の扱い方がうまくなっただわさ、一輝が産まれ持ち、魔力がないからと言って念能力が使えないわけじゃないのだわさ‼」
「許せねぇぜ‼ 一輝の親父‼」
「待ってろ‼ 日本魔導士支部‼」
「ちょっと、完全に魔導士支部を潰しに行くことになってるだが?」
「何を言ってるだわさ‼ 一輝、今のあんたには、世界最強になってもらいたいのだわさ‼」
「そうよ、ビスケの言う通りじゃない‼」
破軍学園で行われる武術大会「七星武祭」に出場するべく、父、黒鉄巌の圧力が掛からない場所であろう、ビスケット・クルーガことビスケが、ゴンとキルア、そして、ついて来てしまった、ステラ・ヴァーミリオンともに、ビスケ監督の下、連れてこられた場所は、自然豊かな拓けた場所で特訓を行っていたのであった。
一輝が産まれ持ち魔力が低いという理由で見捨てられて、道場破りに走った経緯を聞かされたビスケ達は、ハンター協会に密告して、日本魔導士支部を潰すことにしたのである。
もちろん、ただ潰すだけでは、また今と変わらないので、物証が出て来るまでは、こうして修行を行っていたのであった。
「ネテロも、レオリオも、クラピカも、協力してくれるんだしさ‼」
「けど・・・」
「言っておくけど、一輝がやらなくても、オレはやる」
「それに、メリオダス達もやる気なのだわさ‼」
「みんな、一輝のことほっとけないのよ、もちろん、一輝が小さいときに出会った子だって、助けてくれるわよ‼」
「そうだな、七星武会に優勝しないとな」
ゴン達も今の日本魔導士支部のやり方というより支部長の黒鉄巌達が許せないでいたこと、そして何より我が子すらゴミ同然にしか見れない黒鉄巌を許してはいけないと。
メリオダス達まで日本魔導士支部討伐に乗る気だったようで、特に、強欲の罪のバンからは、
「一輝、てめぇはいつまで狭い世界にいるんだよ‼」
と殴られて、叱咤されていたのであった。