ブロンシュテイン島、クライムシンク要塞にて、掌握の能力で作り上げられたナーガ種のヴリドラと言う大蛇に蝙蝠の翼を付けて、腕だけのドラゴン系の魔物を倒すことになった龍美達は、結界を破壊する方法を見抜いていたのであった。
リィン達はいまだにヴりドラの結界の破壊方法が野球だと言うことに違和感を持っていたのであった。
「ぐぉおおお‼」
「待ってました‼」
「カッキ~ン‼」
「ピキッ‼」
「成留‼ 日本刀にチェンジ‼」
「わかった‼」
「おおお‼」
ヴリドラが放ってくる球体を野球感覚で撃ち返している龍美達は、弓で攻撃していた成留に日本刀にシフトチェンジを命令して、成留も同じ要領でヴリドラが放ってくる球体を龍美達の見様見真似で撃ち返し出したので、ラウラも同じく大剣でバンドで打ち返して、フィーも双銃剣で払っていたのであった。
そして、
「パリ~ン‼」
「今だ‼」
「うぉおおおお‼」
「爪竜連牙斬‼」
「峻円華斬‼」
「ユーリさんが剣術してないんだが」
「クルクル(>_<)‼」
「ぬぉおおおおお‼」
ヴリドラが張っていた結界は龍美達の読み通りに黒い球体を野球感覚で打ち返して、結界に当て続けると、見事に結界が割れて、ヴリドラが蹲ったので、この機会を逃すまいと、一斉に連撃を叩き込むことにしたのであった。
ユーリの独特のニバンボシをクルクル回す剣技を見たリィンはもう着いていけないと呆れだして、ピンクの髪の少女が面白がっていたのであった。
「ふ~、一丁上がりっと‼」
「あ、いつの間にか、あいつどっかに逃げちゃった‼」
「逃げたのは仕方ねぇだろう」
「おまえ達、誰だ、オレはハーヴェイ」
「ボクは、茶熊学園1年カズノコ組所属、鳴流神龍美です」
「ユーリ・ローウェル」
「ワン‼」
「ラピードと言うのだな、わたしはディーラ」
「レナ‼」
「シオンです」
「これからどうするんです?」
「飛行島に住まいを建てるつもりだ」
「それじゃあ、また会えるね」
「ワンちゃん、バイバイ‼」
ヴリドラと戦っているうちにカラス仮面の男は逃亡してしまったようだが、出血していた所を見ると、先ほどのヴリドラにでもやられていたのであろうと考えていたのである。
辺りを回して武器を終った龍美達が敵意がないことをわかってくれたようで、近づいて来てお互いの自己紹介を終えて、飛行島で会う約束をして、龍美達もこれからの仕事のためにフラクシナスに戻って報告書を作成するために転送して帰還していたのである。
「此処は、何処?」
事件の犠牲になって命を落としてしまった少年、岸辺颯太は無事に転生に成功したのであった。