超次元kurosu   作:天龍神

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反撃の狼煙

龍美達は誘拐事件が発生したと通達が入ったので、動ける次元武偵達を伴ってブロンシュテイン島、クライムシンク要塞に連れていかれたという情報を手掛かりに潜入し、情報通りに誘拐された二人の安否を確認したのであった。

 

花のカチューシャを付けたピンクの髪の女の子が如何にも怪しい装置の培養槽に入れられ、もう一人の銀髪の女性は得物の剣を取り上げられてしまって、手枷足枷で拘束されていたのであった。

 

龍美達はこの部屋に来る前にステルス状態で入って来て、ユーリ達が囮になるという作戦を言葉を介さずに決行するタイミングを見計らっていたのであった。

 

「うわぁぁぁっぁ‼」

 

「やられた」

 

「リィン、わたしも」

 

リィン達のデバイス「クオーツ」が機能しなくなってしまったのである。

 

だが武醒魔導器は使えるので、ユーリ達が囮になることは変わらない。

 

そうカラスの頭のような仮面を被った男が装置を作動したことで、ルーンが使えない状態に陥っているのであった。

 

その規模がさらに広がる前に片付けたいのは山々なのだが、下手に動けば二人の命が危険にさらされるのは目に見えているのであった。

 

「概念使いの力を拡大せしめる我が発明。完璧に、完璧に作動しておるぞ」

 

「このままだと」

 

「統制官殿‼ アンノウンが急速接近との報告あり‼」

 

「なんだと‼」

 

「よし‼ 蒼破‼」

 

「ぎゃぁっぁ‼」

 

装置が順調に作動していることに大喜びのカラス仮面を被った男は自分の計画がうまくいって、高笑いまでし始めたのであった。

 

このまま指を咥えて見ている龍美達ではなく、チャンスを伺っていたら、部下であろう男が、アンノウンと言う者がこの要塞に急速接近していると報告して、その場にいた研究員たちが慌て出したのであった。

 

この騒ぎに便乗することにしたユーリはニバンボシを抜刀し、斬撃を放って、自分達に注意を向け差したのであった。

 

「レナを返してもらうぞ‼」

 

「邪魔をする者はすべて焼き尽くしてくれる‼」

 

「さて、はしゃぎすたな、そろそろ舞台から降りてくれないか?」

 

「おまえ達‼ いつの間に‼」

 

「うわ~ん‼ おかあさ~ん おとーさん‼」

 

「大丈夫ですか? 聖なる活力、ファーストエイド‼」

 

「ありがとう」

 

「はい、この剣でいいですか?」

 

「はい‼」

 

それと同時に翼竜に乗った男性騎士が現れて、その隙に、装置の培養槽から女の子をし救出した龍美と、拘束された銀髪の女性を助けた龍月が治癒術を施して、撮り上げられていた銀髪の女性の剣を取り返して反撃の狼煙を挙げたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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