茶熊学園御一行は予定通りに起床したのだが、ただ一人、目覚めが酷い人物がいたのであった。
「ベルちゃん‼」
「アンタ達、なんで、この二人と一緒の部屋にアタシを放り込んだのよ」
「だって、校長先生の独断と偏見で決まったことなんだから」
「う、酷いですよ~‼」
ベルベットは起床しても昨日の舞子ロボット「ドエスハン」の戦いで、業魔が暴走してしまったので、龍美が浄化して、左腕が紛失してしまったのと、ブーツを嵌めていたが、蹴りを入れる部分を間違えたらしく、右足首を骨折してしまい、旅館にて、茶熊学園の学長カムイの部屋割り表を見て、大龍とはやてのコンビと相部屋になるという、本人からすればアクシデント並びに、悪夢と言うべきなのだろう、一晩中、大龍とはやての抱き枕にされてしまったのであった。
「ベルちゃん、これに乗って」
「さて、今日で、最終日ですよ‼」
「んじゃ、楽しんでいこうぜ‼」
「ユーリさん、なんで勝手に仕切るんですか<`~´>‼」
「いいじゃない、行きましょう‼」
「アンタ達、容赦ないわね」
龍月はベルベットを車椅子に乗せて、最終日の京都を楽しむことにしたのであった。
カムイが音頭を取ろうとしたのだが、ユーリが仕切ったので、カムイが怒ってしまったのだが、ジュディスが気にしても仕方ないと言い、ハルカは呆れるしかなかったのである。
そんなこんなで学園に帰る時間がやってきたのであった。
「楽しかった~‼」
「飛行島に帰ったら、ベルちゃんの肉体再生治療しないと」
「アタシは、アンタ達の実験体じゃないわよ‼」
「用は、飛行島に戻れたら、ベルベットの体は元に戻るのね」
「うん、それと、鬼の能力も使えるようになると思うけど」
「なんだ、またあの腕になるか?」
「どうして?」
「あの鬼の力があったから、ボク達と出会えたんだもん、腕が再生したら、バロンさんが鬼の力を封印した籠手を作ってくれるって」
「ありがとう・・・」
茶熊学園御一行は無事に京都を満喫して、バウルが時間通りに飛行場に到着したので、乗り込んで学園に戻ることにしたのであった。
冒険者たちは常に修学旅行をしているような物なので実感がわかないが、有意義な時間を過ごせたらしく、喜びであふれていたのであった。
そして、ベルベットの肉体再生プロジェクトが飛行島に到着次、実施されることになったのであった。
業魔の能力はバロンが武器に応用できないかと試行錯誤していたらしく、剣心の協力もあって、無事に業魔の能力を籠手に封じたのであった。