キャトラの悪ふざけで生み出されたロボット「ドヘスハン」を破壊し、エシリアの活躍によって、簪を見つけ出したことで、呪いが解けて、元の髪型に戻った街の住民を見て、旅館に戻ってベルベットの応急処置を施して、男女共々、露天風呂完備の大浴場を堪能して、豪勢な夕飯を食べながらの宴会を始めたのであった。
「シズク~‼」
「わわわわたし~」
「龍琥か姫奈太がいんと、しまらへん‼」
「それはどういう意味よ~‼」
どうやら、宴会場でのカラオケ大会がおこなれてしまったようで、カラオケの曲を入れる端末を使って各々、好きな曲を入れて、マイクを持ち、自慢の歌声を披露していたのであった。
綾瀬は以前からゲイムギョウ界のカラオケ店に興味が湧いていたが、一人で行くのは忍びないと四大に注意されたらしく、今回の宴会では、ノリノリで歌い出したのだが、一旦歌いだしたら、普段の男言葉が一変して、
「指切りしましょ‼ やぶっちゃイヤよ♪」
ジュード「(;゚Д゚)<ブッ~‼」
「ジュード、それにしても、綾瀬って歌うと、声変わるんだ(;゚Д゚)」
「意外な特技を発見したわね」
成人女性とは思えない美少女ボイスでノリノリで歌っていたので、一緒に旅をしていたジュードは呑んでいた水を勢いよく噴き出してしまい、レイアが布巾で拭きながら、綾瀬の意外な特技を発見できたことを嬉しそうにしていたのであった。
「シズクは、ぎこちないね~」
「こういったことはやってこなかったことを痛感しています」
「♫」
綾瀬のとんでもない歌声の次にシズクがマイクを渡された瞬間、我を忘れて、生真面目な性格が一変して、硬さがあるが、龍美に操作方法を教えてもらいながら、モニターの前に立って歌い出したのであった。
「お次は、カスミが歌うで~(>_<)‼ 録音準備はOKか~」
「待ってました‼ フローリアちゃんに捧げるくらいは行ってほしいな~」
「♫~」
「伸ばした手と~♫ 理想は遠く~♫」
「カスミの奴、さきっまで嫌がってたくせに、フローリアのことになると、のりのりじゃねぇか」
やっぱり、カスミも宴会でマイクを渡されて、どうすればいいのかわからなかったが、カスミは端末をいじりながら、曲を選曲しながら嫌がっていたが、口ではそう言っていたのだが、体が流れ出したメロディーを聞いた瞬間、笑顔で歌い出したのであった。
あまりのつっけんどんなカスミから想像できない歌声を聞いた茶熊学園御一行は酔いしれていたのであった。
いつの間にかレイヴンも一緒にお酒を飲みながら騒いでいたのであった。