聖地ディルムンからアスタリスクの巨大ガーゴイル討伐戦を得て、オラリオと言う世界から飛行島に引っ越してきた剣姫と言う二つ名を持つ剣士アイズは、所属ギルドの主神契約を剣心の立ち合いの下、解除して、ソウルボードと言う物にルーンを嵌めて、そして、各種の虹のルーンを使い限界突破を四回果たした剣士になったのであった。
しばらくして、ヘスティア・ファミリアから、ベル達が茶熊学園への転入を許可され、アイズも例にもれず、茶熊学園への転入を果たして、現在、ベル達共に、京都の古き良き街並みを楽しんでいたのである。
「迷子になる」
「はい」
「ぶ~‼」
アイズが班長のようで、ファミリアの主神のヘスティアは顔を膨らませて拗ねており、リリルカは、龍美にもらったお古のリュックを背負って、もしもの時に備えて、スマートフォンを持っていたので、慣れない土地で迷子にならないように班員をサポートしていたのであった。
リリルカは自分が冒険者としての才能に恵まれてないと思い込んでいたが、ユーリが普段、見せない、特訓風景を見たことで、自分にできる戦い方が出来ないかと模索していた所に、龍美達の古武術に出会い、今では、魔物退治に行けるほどの実力を得たのであった。
「みんな、どうしてるかな?」
「ファミリアのことですか?」
「うん、わたしのこと、怒ってないかなって」
「そりゃ、あのペったん野郎は許さないからな~」
「確かに、そうですよね、いきなり、ファミリアのエースを天照大御神様達がヘッドハンティングするとはね」
「ヘッドハンティングって何ですか?」
アイズは茶熊学園の制服を着こなしており、愛用している青い拵えの剣はファミリア脱退する際に、置き土産に置いて来て、鳴流神兄妹の祖父から、幼い頃、命を助けてもらった際に、別れ際に、龍造から天然理心流の手ほどきを受けていたこともあって、今の得物にしている二尺三寸の空色の柄巻の蜷局を巻いている龍の装飾が施されている四つ葉のクローバーのような形をしている鍔が付いている日本刀を軽々と使いこなしていたのであった。
ファミリアに在籍中、良く得物の剣を折っていたのだが、龍造から選別だと言われてもらった無銘の日本刀は一度も刃毀れはせず、折れず、そして、以前使っていた剣よりお軽く手に馴染むようで、アイズはいたく気にいったご様子で、毎日手入れは欠かさないでいたのであった。
ヘスティアはヘッドハンティングと言う言葉を使うリリルカに、ヘッドハンティングとは何かと質問していたのであった。