なのは達が部活に入部し、楽しんでいるようで、男性陣は、部活に入っていないメンバーはそのまま寮に戻っていつ何時の緊急事態に備えていたのであった。
「フェイト様、あまり無理をなさらないでください」
「イサミさん、大丈夫です、なまった体を動かしたいので」
「まぁ、オレが付いてますから、大丈夫です」
「そうでございますか」
フェイトは龍翔達と一緒に剣道部に入部したようで、時空管理局時代はハルバードや大鎌や大剣や双剣に変形するバルディッシュを使っていたこともあって竹刀も義妹達相手にしていたことが良かったのか使いこなしていた様子であった。
フェイトも出産してなまったというので竹刀で素振りを行っていた所にイサミが無理はしないように注意し、龍翔が見ておくと言って、イサミは自身の鍛錬に戻って行ったのであった。
「龍翔、楽しいね(^_-)-☆」
「何がだ?」
「部活だよ‼」
「あ、中学も時空管理局の仕事で忙しかったっけ」
「うん、だから今は学生生活を楽しみたいな~」
フェイトも部活を楽しみたいようで龍翔達と同じ剣道部を選んだ理由は普通の学生生活を送りたいということだったらしく、二人は大いに楽しんでいたのであった。
「えい‼」
「すずか、まだまだ‼」
「わたしだって、いつも守ってばかりじゃいられない、それにもう守られてばかり」
「すずか、おまえ・・・」
「龍臣様、すずか様は自分があなた様達のような能力を持っていなかったことを悔やんでおらしゃったのですね」
「ああ、別にすずかはそんな能力を持たなくても、オレの妻には変わりないんだがな?」
すずかも何を思ったのか剣道部に入部したようで、本来は槍を得物に戦う龍臣相手に剣術を教わっていたのだが、どうやら幼い頃からいつも自分を守って無茶ばかりしていた幼馴染み達のことを見ていたすずかだからだろう、何もできなかったあの頃の自分と決別したいと思いの丈を夫の龍臣にぶつけていたのである。
それを聞いていたイサミは龍臣に自分の無能だからと思っていたのであろうと言い、立ち去ったのであった。
「すずか、確かにあの頃は、何もできなかったかもしれないけどな、苦しみから抜け出す方法はたった1つ。他の人を喜ばせることだ。「自分に何ができるか」を考え、それを実行すればよい」
「え?」
「まぁ、これアドラー心理学の受け入りなんだけどな、でも今のすずかは、オレの妻で、戦う能力を自ら望んで手に入れたじゃないか」
「ありがとう、わたしの龍神(^_-)-☆」
「ああ、すずか」
龍臣はすずかにアドラー心理学で説得してすずかを落ち着かせたのであった。