無事に修学旅行の計画を終えて茶熊学園の一日が終わったのであるが、部活に所属している生徒は各自、部活の活動場所に向かったのであった。
龍美は幼馴染み達と一緒に、手芸部と軽音部を掛け持ちしているが、偶に運動部の助っ人に行ったりしているようで、特に剣道部に行っているのである。
「なのはさん、上手ですね」
「アイリス、これでもなのはは、お母さんよ」
「あ、そうだった」
「気にしないでいいよ」
なのはは手芸部に入部したらしく、龍美達と同じく両利きなので、器用に針と糸を使って次々と作品を作っていったのであった。
アイリスはなのはがれっきとした正真正銘の子を持つ親であることを忘れていたようで、なのはは、アイリスがフェイトと同じく少し天然があることを笑っていたのであった。
龍月は龍美達と一緒に軽音部の場活動の方へ今日は行っているようで、
「この学校、部活が掛け持ちできるんだ」
「はい、ですから、時間がある時に、手芸部の部活に参加してほしいと、部員になってくれてる龍美さん達に言ってあるんです」
「この前の文化祭、行けなくてごめんね」
「なんで、謝るの、なのは、出産前だったんだし、それにね、文化祭開催中にテロ組織に襲撃されたのよ‼」
「嘘(゚Д゚)ノ‼」
「まさか、龍月さんに聞いてなかったんですか?」
「うん、あの子、なんとなくわたしに、似て言わないところがあるし」
「確かに、龍月はアンタの金髪バージョンよね(^_-)-☆」
なのはは初めての部活に嬉しそうに取り組んでおり、文化祭に参加できなかったことを後悔していたことを告げたのである。
キャトラは文化祭開催中にテロ組織に襲われて、智の民の変わり果てた魔物と戦ったことを話したのである。
そのことを初めて知ったなのはの表情が一変して、義妹と自分が似ていることに気が付いたのである。
キャトラは龍月が少し強がっていることにとっくに気が付いていることを話したのである。
「こんな感じかな?」
「アンタさ、出産直後にこんなことさせているアタシが言うのはどうかと思うけど、別に無理しなくてもいいのよ」
「わたし、こういうのしてみたいから」
アリシアはミラが部長を務めている園芸部に入部して、早速、持参したタネを植木鉢に植えたのである。
持参したタネは、トウモロコシとミニトマトなどで、初めての栽培に嬉しそうに取り組んでいる横で部長のミラが後ろめたいようで、申し訳なさそうにアリシアに話していたのであった。
一応、アリシアは子を持つ母だが、何分、日常生活における知識が五才で止まっていたので、一応、ある程度は料理がなどが出来るようになったのだが、龍翔とフェイトと次元武偵のメンバー以外とは話したことがなかったのであった。