フラクシナスで保護されているアドリビトムのメンバーはもちろんギルドの仕事をこなしながら仲間を迎えに行っているのである。
もちろん龍美達もそのアドリビトムのメンバーの捜索に協力を惜しみないのであった。
「此処がフラクシナスなのか? いいところじゃないか」
「そうね、良い研究が出来る予感‼」
「たしか」
「ナナリー、コレル村のナナリー・フレッチ、アンタがアドリビトムのメンバーのリーダーさんだね、折り入って話があるんだけど」
「実は、村は現在報酬が払えないのよね、だから、働いて返したいってこと」
「わかったわ、これからよろしくね、そうだ、実はねこの船は、アドリビトムの所有物じゃないのよ、アンジールさん、二人を艦長室に案内して欲しんですけど?」
「わかった、俺はラタトスクで戦闘術を教えている、アンジール・ヒューレーだ、ついて来い」
どうやらクリスが以前助けたことのある村の住人で赤い髪をツインテールに結って露出が多い服に身を包んだ女性、ナナリー・フレッチと、赤紫色の髪に奇抜な服を纏っている、リタにも引けを取らない自称天才の科学者のハロルド・ベルセリオスがアドリビトムのリーダーのアンジェに報酬にことで話があるとラタトスクの職員に案内されてやってきたのであった。
話し合いの結果、ナナリーとハロルドがアドリビトムで働いて払うことになりアンジェからフラクシナスで生活するにあたって艦長に挨拶するように言われた二人はアンジールから自己紹介をされて艦長室に向かったのである。
現在は琴里が学校に通っているので実質的に分史世界つまり並列世界のミラがこの戦艦の艦長の座についているのである。
「新入りね、フラクシナス艦長代理のミラ、よろしくね、またの名を綾瀬ともよばれているけどね」
「アタシは、ナナリー・フレッチ、そっちが」
「ハロルドよ、代理ってことは」
「そうよ、実は本当のここの艦長は現在学生で学業に専念するためにアタシが代理を務めている」
「そうなのか、これからよろしく頼むよ」
「ええ、よろしくね」
艦長室に案内されたナナリーとハロルドは艦長室で分史ミラと自己紹介を交わして、フラクシナスでの新たな生活を始めるのであった。
「そう言えば、これでラタトスクのメンバー全員な訳ないわよね?」
「ああ、もちろん後のメンバー全員が学生だからな、言っておくが、あいつらはちょっとそっとじゃ敵わないと言うことは肝に銘じて置くことだな」
「ああ、もちろんさ‼ 弓と料理の腕には自身があるよ」
「そうか、期待しているぞ‼」
ハロルドは今いるフラクシナスに乗っているラタトスクが全員ではないことに気が付いていたようで、アンジールはもちろんハロルドに残りのメンバー全員が学生でそこいらの野武士とは比べ物にならないほどの実力があると諭したのであった。
ナナリーはそれでもやってやると答えたのであった。
学園都市アスタリスクもいいような気がする